王霞珠玉

盾乃あに

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第5章 ヘヴン

貴方の手で

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一層に戻ってきてギルマスに初級ダンジョンになったから最下層に行かないように連絡をして王城へ二人で歩いていく。

「どーなってると思う?僕はもう全員いない気がするなぁ」
「俺もそう思うよ、一人以外な」

王城に門番なんかは居らず、すんなり入れた、中に入っていくと、こっちに来いと言わんばかりに人の死体が置いてある。
「胸糞悪い!」
「最悪だ!」
登っていくと王様の座るような椅子に座ってる人物が。

「やっぱりお前か。めんどくさいな!」
「僕が行きますよ、や「俺がやる!」」

「やーん、二人で私を取り合ったりしてー!二人一緒でもいいのに!」
「うるさいカナエ、名前で気づくべきだったよ」

「オウ カナエだろ?たぶん俺と双子の?」

「ピンポーンだーいせーいかーい!」
大袈裟なカナエだが目が笑ってない。

「で?なんでこんなことしてる?」
「は?なんで?自分だけあっちで呑気にくらしておいて私には無関心ですか?」
なんか怒ってるけど意味が分からない。

「さぁ?お前の人生は俺は知らないからな」
手を大きく広げて自分語りを始めるカナエ、

「私とカナトは双子ちゃん、一人はジジィが連れ去って、一人は桜花に捕まってしまいました!ジジィが連れてった方は男の子、スクスク育って大きくなってなに不自由なく暮らしました。
もう片方は女の子、桜花に捕まり人間を餌に育てられました。可哀想な女の子、もう逃げられないようになってからはギルドの諜報員として、ギルド内部の監視及び他の諜報員の殺しをして過ごしていました。

ここで神様はなんと私と別れてしまった片割れの男の子をこの世界に呼んでしまったのです。仲間と楽しく過ごすその男の子を見るたび、何故私が残ったのか?なんで私も連れて行かなかったのか?そんな疑問で頭が痛くなるほど悩みました、それでー、こたえはききたい?」

こいつも被害者なんだろう、双子なんだ、どっちがどうとかは無いのだろうな。

「せーいかーいはー、その男の子にも同じことをしてあげるでしたー!パチパチパチ!」
はぁ、本当にこの世界を作ったカスを殺してやりたいな。

「あれー?返事はどうしたのかなー?双子だからやっぱり一緒がいいよね?なにからする?取り敢えず腕と足を「もういいから、壊れたふりだろ?」
・・・なんだよ、じゃあ早く殺してくれよ!わかっただろ?この世界にはいていけない人間ってのがいるんだ、王国にいる奴と、暗躍してる馬鹿は殺しといたから、あとは私だけだ!あと一つ訂正しておく、壊れたフリじゃなく壊れてるが正解だ!私はようやく解放される」

霞月の方を見て、
「君にも感謝するよ、本当は私を殺す機会があったのに、殺さないで聞いてくれてありがとう」
「いえ、私なんかに殺されるよりは、僕だったら優しいキングに殺されたいと思っただけですから」
涙を流しながらカナエに言うと、
「うん、君にこれを渡しておくよ、腕輪が足りないだろうから取っておいた」
と霞月に腕輪を渡す。

「さぁ、叶都、私は最後くらい人間でありたい!心からそう思うよ!私は叶都の手で死にたい!」
涙で前が見えねーよ、でも妹か姉か分からないけど辛かっただろ!
「いま楽にしてやるからな!王覇一撃!」
灰になっていくカナエからありがとうと聞こえた気がして、ふりかえるがそこに残っているのは、あの時渡した小さなピンク色した魔石を加工したネックレスだった。

俺はなんでこんなものを渡したんだ!

なんでこんなものを大事に持ってんだよ!
助けてって言えよ!苦しいって言えよ!


「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」





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