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ギガントワーム
しおりを挟む「おうおう!俺の息子がここにいるやつに酷い目に遭わされたらしいが?どこのどいつだ?」
と飯を食ってると大男が入ってきて言う。
「…俺だが?なんかようか?」
「呑気に飯なんか食いやがって、こりゃ、どういうこった?おまえ冒険者ランクは?」
「…関係あるのか?」
「ケント様はAランク冒険者です」
ダウンが口を挟む。
「はぁ、Aランクか…たしか地龍やったのがこっちに来て」
「うちのケントじゃな」
ボン婆が今度は言うと、
「はぁ、なんでやったんだ?」
「…はぁ、奴隷なんてアホらしいこと言ってるからだよ」
「そんなことで…いや、そうしてるのを見ると仲間なんだな」
「そう言うことだ」
「悪いな!食事中に」
と大男は出て行ってしまった。
「良かったっすね!お咎めなしですよ」
「…そうか?」
「まぁいいっす!飲みましょう!」
「そうじゃのぅ!飲め飲め!」
ボン婆は楽しそうにみんなで飲んでいる。
次の日、武器屋に取りに行くと、
「これはダメだ!俺が殺されちまう!」
「だから金貨100枚出すって言ってんだろ!」
と店に入るなり大声でやり合ってる。
「おっ!やっと持ち主が来たな!」
「ゲッ!お前!」
「…あ?それは俺のだろう?」
「そうだあんたのだ!受け取りな」
「あっ!」
「おう!試し斬りするか?」
武器屋で俺のミスリルソードを強請っていたのは領主の息子だっけか?
「ひ、ひぃ!や、やめろ!お、俺は帰る!」
ドタドタと足音を残して帰って行った。
「ふぅ、あとこれな?」
小盾を渡してくる親父に感謝をしてその場から出る。
ミスリルソードに小盾か、いいものが手に入ったな。
(それにしても領主の息子は…)
そう言えば門の兵士に会いに行かないとな。
俺とダウンとミイ、スィが一緒に行動している。ボン婆達は宿屋でまだ寝ている。
「お、おう!あんたか、あいつらも白状したから強盗未遂ってことで牢屋行きだ。ありがとな」
「ほう、それだけで済んだのか」
「まぁ、狙われた方はたまったもんじゃないが未遂で終わったんだ、すまんな」
「…まぁいい」
(これで少しは改心すればいいがな)
ギルドに行ってワーウルフとファングウルフを卸し、金貨15枚がブラックワーウルフにつけられ、ファングウルフは一体銀貨25枚だったので全部で金貨18枚銀貨50枚だった。
まぁ、これだけ値が付けば食い下がるかもな。
「おうAランク!昨日ぶりだな?」
領主がこんなところを彷徨くんじゃねーよ。
「…そうだな。さっきあんたの息子に会ったぞ」
「はぁ、またなんかしたのか?」
「俺の剣を武器屋に出してたら奪いに来てた」
「はぁー、昨日あれだけ言ったのだがな、すまないな」
「まぁ、あんたが謝ることじゃない」
「そうか、で?何を卸したんだ?」
「ブラックワーウルフです!」
「ほう!それは珍しい!」
と言い見に行った。
「さて帰るか」
「まぁ、待て!お前に依頼がある!」
「…あ?」
「そう怒るな。これでも正当な依頼だから安心しろ」
「…はぁ、なんだ?」
「ギガントワームの討伐だ」
「う。受けちゃダメです!ケント様!あれは災害です!」
「だれもお前に言ってないだろ?Aランクの凄さを見せてくれよ?」
(ニヤつく顔がイケすかない)
「…報酬は?」
「そうだな。倒せたら金貨3万枚だそう」
「…5万枚だ」
「は?マジで言ってんのか?い、いいだろう!それだけの価値はある!」
脂汗をかいている領主には悪いがここはひかない。
「ケント様!」
「…成立だな」
「これが依頼書だ。これを…これで受付に出せ」
「…ふ、依頼だ」
ギルドカードと一緒に渡すと、
「はい、受付いたしました」
これで逃げられないからな。
南の砂漠に来ている、ルビーやボン婆には宿で待つように言ってある。
俺1人だ。
「…さぁ、どれだけでかいんだ?」
“ズズズズ”
と砂が動いている、でかいのは分かってるが動いてるのが分かればこちらも当てやすいな!
「ブラックホール」
黒い塊が砂の動いているところにぶつかると、
『ギャァァァ』
と変な金切り声をあげてギガントワームが姿を現す。
(デカいな)
地龍とはまた違うデカさだ。
背中の一部から体液を撒き散らしている。
「…ククッ!ブラックホール」
“ブォン”と言う音と共にブラックホールがギガントワームに向かって行くとギガントワームは飲み込みまた金切り声を上げのたうち回り虫の息だ。
「じゃあ剣ならどうだ?」
ミスリルは魔法との親和性が高いと聞くが?
“ブゥゥン”と音を立てて闇魔法を纏わせると思いっきり走りギガントワームを斬りつけるとそのまま走り抜ける。
(こういう風に使えば魔物も楽に倒せるな!)
ギガントワームを収納に入れてギルドまで持って行く。
「は、ハッハッハッ!早かったじゃないか?どうだ?無理なものもあると知ったか?」
「…ここじゃ出せないだろ?どこに出す?」
「…嘘だろ?ギガントワームだぞ!災害と言われる!」
「…意外に弱かったな」
「…な、なぁ、嘘なんだろ?本当は出来なかったんだよな?」
「…嘘を言う必要があるか?」
領主は固まっている。
「どこに出すと聞いているんだ、ここでもいいがギルドが潰れるぞ?」
「お、…俺が悪かった。できればこの依頼は無かったことに」
「…ならば斬る」
「わ、わかった。こちらで出してもらおう」
ギルド闘技場だ。ここでも無理がないか?
「…ここでいいんだな?」
「ど、どれほどでかいんだ?…そ、外だ!外に出してくれ」
門の外に呼ばれた解体職人達。
「出すぞ」
ギガントワームのヒラキが草原をいっぱいにする。
「む、無理だろ…」
「これを解体??」
「あ、あ、あ」
「さぁ、金貨5万枚の仕事はしてきたぞ?あとは金を受け取るだけだ」
「わ…わかった。み、いや2日待ってくれ、これを解体するのにも金がかかる」
「…分かった。宿で待つ」
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