おっさん探訪記

盾乃あに

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奴隷商

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「おおいいぞ!水竜の魔石だな」
「なっ!魔石はいけません!それは「よい!我が良いと言っておるのだ!」…」
「なんかすまんな」
「お前は死の大地を蘇らせるんだろ?」
「え?まさかあの?」
「あぁ、必ずな」
「よしなら持っていけ!」
「ありがとうルフェア」
「良いさ!友好の証だ」
 と言って水竜の魔石を貰った。
 あとは水竜の解体を待つばかりと思っていたのだが、
「家とかどうするのよ!」
「大工を連れて行かないとね!」
「しかも腕のいいやつ!」
 とみんなが騒ぐ。
「だって死の大地よ?木材とかも仕入れないとね!」
「家建てるなら家具とか色々!」
「調理器具は必須でしょ?」
「鍛治職人もいるわね!」
「手っ取り早く奴隷っててもあるわよ?」
「「「それいいねぇー」」」
 みんな頭の中はお花畑か?
「…もういまから探すのか?」

「当たり前でしょ!!」
「もう後魔王国しかないんですよ!」
「ここで探さないでどうするんですか!」
「とりあえず奴隷商に行きましょう!」
 と言うことで俺、ダウン、ルビー、リシェル、レアルで大工と鍛治ができるやつを探しに奴隷商にやって来た。
 奴隷はもういいのだが、
「いらっしゃいませ!どのような奴隷をお探しですか?」
「ドワーフか人の大工、鍛治ができるやつを連れて来てちょうだい!」
「はい!わかりました、ではこちらでお待ちください」

(初めて来たが面接のような感じか?)

「では、入って」
 無言で並ぶ8人。
「ここにいない欠損奴隷も連れて来なさい!」
「え?は、はい」
 3人が運ばれて来た。
「この中で一番腕の良かったのは誰?」
「は?はい、元々腕の良かったのはこの欠損奴隷でして、今じゃ両腕がないので」
「じゃあそいつを買うわ!いくら?」
「き、金貨1枚です」
「はい!じゃあケント!よろしく!」
「はぁ、リジェネレーション!」
「はぁぁ!ゔぁぁぁぁぁあぁぁ」
 ドワーフの両腕が再生されていく。

「どう?」
「ゔぁぁ!お、俺の腕が!これでまた!」
「よっしゃ!あ、契約忘れてたわ!早く!」
「は、はい!」
 俺と契約をして、
「ガンツと言います!わしができることは大工仕事に鍛治と限られていますが頑張ります!」
「よし!ガンツ!あなた1人ではダメなの!弟子をこの中から選びなさい!」
「う、うむ!わかったのじゃ!」
 手を見ながら話をしていくガンツ。
「ご主人様!こいつら2人は俺の仲間です!あと、こいつは彫刻ができる職人です」
「いくら?」
「金貨100「あ?言っとくけどケントはランクSの冒険者よ?」ひ、人斬り?金貨1枚です」
「欠損奴隷はそれでいいわ!ちゃんとした適正な値段を言いなさい!」
 萎縮している奴隷商は襟首を直し。
「細工職人ケイトは犯罪奴隷ですので金貨5枚になります」
「分かったわ!ケント!」
「…リジェネレーション」
 目の潰れたドワーフと足を切られたドワーフが回復していく。
「「ゔぁぁぁぁぁあぁぁ」」
 流石に痛みに似た何かがあるのだろう。
 うめき声を上げる2人。
「頑張るのじゃ!お前らの足と目は元に戻るぞ!」
 とガンツが励ましている。
「アァァ!ほ、ほんとじゃ!め、目が見えるぞ!」
「わしのあ、足が!」
「「「ヤホホーイ」」」
 へんな掛け声と共に俺のところへくる3人。
「「「ご主人様、何なりと」」」
「じゃ、じゃあ、自己紹介を、ガンツは分かった」
「ウエンツ!大工職人だ」
「サインツ!鍛治職人だ」
「よし!よろしく頼むよ」
「「「はい!」」」
 いつの間にか近くに来ていたケイトだっけ?

「私は人とホビットのハーフのケイト、細工職人です」
「よろしくケイト」
「はい」
 これで4人揃ったな。
「あ、あの、欠損奴隷が後2人おりまして、銀貨1枚で買取ませんか?」
「…」
「連れて来て!」
「はい!」

 連れてこられたのはひどい腐敗臭のする塊が二つだった。
「前のご主人が酷い扱いをして」
「リジェネレーション!」
「「ゔぁぁぁぁぁあぁぁ」」
「クリーン」
“ブチョグチョ”と動くたびに音がする。本当に生きているのかが心配になるほどだ。
「「グオオォォォ」」
「頑張れ!」
「まだ!まだ!頑張るんじゃ!」
 とガンツ達が励ましている。
「ガハッゴホッゴホッ!」
「アガガ!ガハッ!」
 急に静かになった。
「クリーン」
 綺麗になったその姿は九尾の狐?
「あ、あ。ァァァァア!」
 と涙を流し倒れている金色の女性を抱きしめている。
「良かったです」
 と、奴隷商…なかなか思いやりがあるようだな。
「あ、ありがとうございます。ご主人様!」
「よし奴隷契約をするぞ」
 と奴隷契約をする。
 銀色と金色の妖狐と呼ばれる獣人らしい。2人とも美形で髪は長く足首辺りまである。
「私はサイと申します。妹はアヤです」
「姉妹か、よかったな」
「はい!ご主人様!」
 増えていく一方だな。
 はぁ、もう一台馬車が必要だな。
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