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青春イベント盛り合わせ(9月)

マツダトモヒロの存在

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 日曜日、午後12時30分過ぎ、神宮球場の1塁側外野スタンドに第四高校2年5組と野球部は座っていた。

「え、ここ外野スタンド?近いね。」
「ひっさしぶりに来たけど、確かに近いなぁ。ブルペンすぐそこだし。」

 初めて観戦にきた拓海は予想外の近さに胸を高鳴らせていた。

「今日はU-18が後攻だから最初にトモがマウンドに上がると思うぜ、ツワブキちゃん。」
「そ、そうなん…だ。」

 何度も野球観戦経験がある裕也に丁寧に教えてもらいながら拓海は球場をキョロキョロと見渡す。

茉莉まつりー、チュロス食うか?」
「いたーだ!……おいちー!」

 茉莉はすっかり宮西に懐き、かつ、2年5組のアイドルと化していてお兄ちゃんお姉ちゃんたちに可愛がられている。

「あ、まーちゃん飲み物空っぽだ。」

 持参してきた水筒は既に飲み干されていた。

「俺買いに行ってくるから…宮西くんまーちゃんのこと頼めるかな?」
「茉莉、パパに行ってらっしゃいは?」
「いってらー!」
「慌てなくていいよ、ツワブキちゃん。」

 茉莉は宮西の膝の上で球場でみんなが買ってきたご飯やおやつを満喫していた。宮西のジーンズは食べカスがボロボロに落ちていたが、宮西は嫌な顔ひとつしてなかった。
 その様子で拓海は安心して一旦スタンドを降りて、ペットボトルの麦茶を探してキョロキョロと売店などを見渡した。

(自販機……あ、あった!)

 自動販売機でペットボトルの麦茶を購入して、急いでスタンドに戻ろうと歩くと、誰かと肩がぶつかった。拓海は一歩下がって頭を下げた。

「すいません!」

 一言謝って歩き出そうとしたら、左肩を押されて阻まれた。


「拓海?」


 拓海は阻んでいる人物の方を見ると、少しだけ背の高いスーツ姿の容姿端麗な男性。顔を見た瞬間、拓海は驚いた。

「にぃちゃん⁉︎……え、何で?」

 拓海と同じく色素の薄い茶色の髪で、サラサラのショートヘアが決まっている色白の、少しだけ怖い雰囲気の美人な男性は、拓海の実兄・石蕗つわぶき郁海イクミであった。

「それはこっちの台詞や。茉莉は?」
「あ、えっと、一緒に来とる人が見ててくれとって……にぃちゃんは何で?」
「仕事。」
「そ…なんや……お、俺、急いどるから、また今度な。」

 もうすぐスタメン発表が始まるので急いで戻りたくて拓海は郁海から素早く離れた。しかし今度は腕を取られた。

「に、にぃちゃん?」
「俺も5回まではスタンドから撮影や。久しぶりに可愛い姪っ子に会わせてくれへん?お前にも話聞きたい思とったし、なぁ?」

 無表情だが声に凄味があり拓海は断ることが出来なかった。


***


 郁海を連れ立ってスタンドに戻ると、2年5組は大騒ぎだった。特に女子は凄まじかった。


「きゃあああ!石蕗家素晴らしいDNA!」
「イケメン!イケメンだわ!」

「え、ツワブキちゃんの兄⁉︎イケメンすぎじゃね⁉︎」
「これで30代とか詐欺かよ!」


 そして郁海は無表情に茉莉を抱っこしていた。

「まーちゃーん、郁海おじちゃんでちゅよー。」
「いー!すきー!」
「おじちゃんもまーちゃんしゅきでちゅよー。」

 叔父と姪の微笑ましいやりとりなのだが、郁海はずっと無表情である意味ホラーだった。

「ツワブキちゃん……あの、お兄さんって子供好きなの?嫌いなの?」

 あまりに怖くて裕也は拓海にコソッと耳打ちして尋ねた。拓海は困ったように笑って答える。

「あ、兄はあれでもすごく愛想良いんだよ。まーちゃんのことも大好きだよ、兄の子供たち2人とも男の子でもう小学生だから、女の子が可愛くて仕方ないみたい。」
「そうなんだ……へー…。」
「俺だけ母親似だから全然似てないんだよね。」

 わいわいしている内に場内アナウンスの音量が大きくなった。球場DJの盛り上がる言葉遣いで球場のボルテージも上がっていく。

 今日は先攻が大学日本代表で後攻が智裕がいるU-18日本代表だった。
 先攻の大学日本代表の先発ピッチャーの発表の時、球場がどよめく。


『ピッチャー、中条大学4年、布田川ふたがわイサミ、背番号18。』


 バックスクリーンに映し出された布田川の顔写真を見ると、野球部の野村と増田だけでなく男子も女子も数名驚いた。

「あの人知ってる!」
「昨日のニュースで見た!すっごいピッチャーなんでしょ?」
「160km/h近く出すって言ってたぞ。」

 智裕とは対照的ですでに出来上がっているがっちりとした肩幅に骨ばった精根な顔付きで、すぐにでもプロで通用しそうな見かけだった。

「しかも中条大のエースピッチャーだから、どちらの松田も勝てないピッチャーだね。」

 そんな情報を野村が呟くと、クラスメートたちは不安げな声をだした。
 それを打ち消すように後攻、U-18日本代表のスターティングラインアップがアナウンスされる。


『4番、サード、大阪・馬橋学院、中川駿太、背番号25。』

『5番、DH指名打者、北海道・五稜大高校、大東だいとうカナメ、背番号22。』

『6番、キャッチャー、大阪・馬橋学院、畠晃、背番号32。』

 中川の名前で一層大きな拍手と歓声があがる。そのタイミングでブルペンに人がつき始めた。


『本日の先発ピッチャー、神奈川・第四高校、松田智裕、背番号10。』


 バックスクリーンには智裕の顔写真とプロフィールが映し出された。


 野球人然とした智裕がプレートの位置についた。

(と、智裕くんだ!こんなに、近い…!)

 拓海はすぐ近くにいる智裕の姿に胸を高鳴らせた。


「拓海、お前の付きうとる“トモヒロくん”て、松田智裕やろ。」

 
 いつの間にか拓海の隣に座りカメラをグラウンドに向けながら郁海が冷たく言い放った。兄の冷たい声に違う緊張が拓海に走る。

「……え?」
「せやろ。お前運動オンチやったし野球も興味ないやろ。そんな奴がこーんなマイナーな試合わざわざ観に来とる…昨日はおらんやったし……いくら学校の生徒やゆーても、普通の養護教諭はここまで来んやろ。一応学校の先生なんに、ええの?」

 全く拓海の方を見ずに仕事をしながら淡々と言葉を吐き出す郁海の姿は恐怖だった。

「あの……にぃちゃん…。」
「ま、お前がホモやろうが別に俺はどうも思わへん。ただ、相手が悪すぎるわ。」

 郁海が撮った写真は智裕がブルペンで投げている姿。その智裕の目は拓海が間近では一度も見たことのない闘志がたぎっているようだった。

「こんなご時世や、ホモやなんやマスコミの恰好のエサになるだけ。そんで松田智裕だけやない、お前と茉莉も好奇の目に晒されてまうんやで。色恋で松田智裕の将来をぶっ潰してええのか、もういっぺん考えや。」
「にぃちゃん……。」
「お前、松田智裕の登板、見るん初めてか?」
「う……うん……。」
「ならよぉ目に焼き付けとき。お前が惚れた男には約束された未来があんねん。それが分かるやろ。」

 そう言われて拓海は目線を再び智裕の方に向けた。ある程度投げ終えた智裕の隣には智裕より少し背の高い同じような体格をした男性、由比壮亮がいた。2人とも真剣な目線を交えて2人だけの世界を作っていた。


「智裕くん……。」


 智裕にはきっと、拓海は見えていない。そう思うと拓海の胸は張り裂けそうに痛くなった。


***


 智裕と畠は調整で30球ほど直前まで投げた。

「智裕くん、畠くん、腕や肘は大丈夫かな?」
「はい!」
「問題ないです。松田、頼むで。」
「おう。」

 投げ終えたあとに肩を冷やさぬように、由比が肩にタオルをかけてくれていた。智裕は今だけは由比の目を見て、真剣な面持ちだった。

「由比コーチ。」
「ん?」

 由比の華奢そうにみえてしっかりとした左肩に智裕は額をつけた。由比はそんな智裕を抱きしめた。そんな2人のやり取りを見かけた観客が騒ぎ出すが、2人にはそんな雑音は耳に入らない。


「智裕くん、君は1人じゃない。僕がちゃんといるから、な?」
「はい…。」
「後ろにはみんないる、ベンチにも後藤くんが、スタンドにも八良くんがいる。君の相棒も真っ直ぐ見たらちゃんといる。いいね?」
「はい!」


 智裕が顔を上げて由比の目を見つめて「行ってきます!」と力強く発したと同時に、野手陣も円陣を組んで声を出していた。そして智裕と畠もその輪の中に混じる。

 由比は智裕が肩にかけていたタオルを回収すると、それを力強く握りしめた。


***


 スタンドから智裕たちの出陣を見守っていた拓海だが、心の中は穏やかでいられなかった。今にも泣き出しそうなくらいの嫉妬に駆られている。

「由比コーチと松田の蜜月ゆーのも、案外ホンマのことかもしれへんな。」
「……え?」

 郁海がボソリと呟いたその言葉を拓海は疑った。

「松田智裕の投球スタイルはまんま由比壮亮で、まるで自分の分身に見えるんはわかるけど、のスキンシップするかって思うわ。」
「………にぃちゃん…何、うてんの?」
「ヤラシイ意味やないけど、松田智裕は間違いなくプロに近づいとる。もう違う世界の人間になっていきよる…わかるやろ?」
「……にぃちゃん、やめて……頼むから…。」

 拓海が耳を塞いだが、主審の「プレイボール」の合図が出されて、大学日本代表側の応援が一気に加熱した。
 
「拓海、ちゃんと前見とき。あれが松田智裕や。」
「……にぃちゃん……。」

(見ないと…智裕くんを……見ないと……。)


 拓海は意を決して顔を上げると、すぐ近くのグラウンドはまるで別次元の場所のように映った。

 振りかぶって、しなやかな腕の振り、明らかに速い球、ズバンッとミットの快音と同時に拓海の心臓も跳ね上がった。
 思わず声に漏れた。

「綺麗。」

 その言葉を聞いた郁海は「はぁ。」と呆れたようにため息をついた。

「せや、あんな綺麗な球をほおれる奴はそうそうおらん。あれはもっと上に行ける、いや、人間や。」

 郁海はカメラをしまい、カバンを持って立ち上がった。そして拓海の頭をクシャクシャに撫でた。しかしその手がすぐに離れ、名残惜しく郁海を見据えると、郁海は無表情だが真剣な目をしていた。


「拓海、お前は松田智裕から手ぇ引け。」

 
 相変わらずに冷たい郁海の声が、残酷に拓海の脳内に深く突き刺さった。それと同時に智裕は2人目の打者を、由比によって改善されたスプリットで空振り三振に仕留めた。


***


 3人目の打者を迎えた。

 晃は横目で打者を見ながら考える。


(3番…大沢おおさわ、右打者やし……ここは外、外で意識させて、変化球で……松田が1番遅いのはチェンジアップか。なら……。)

 しかし3番はクリーンナップ、普段のチームでは4番を打っている選手で、彼もまた今年のドラフト上位候補でもある。そんな強者だと智裕は18m先からでも感じていたから、晃の外角引くめのチェンジアップの要求に首を振った。

(は?何で?……ここで真っ直ぐ?)

 晃は少しだけ焦るが、すぐにストレートを外角で要求した。しかしそれにも首を振った。晃は一度目を閉じて落ち着く。

(松田は八良さんほどストレートが速くない……はず……150km/hを超えることなんか…いや、待てや……まさか。)

 試しに晃が内角のストレートのサインを出すと、智裕は頷きセットポジションに入る。晃のミットは内角の低めに構えると、長い脚をあげて、肩が柔らかく後ろに反れて、そして白球が。


 ズドンッ


 鋭い、ではない。重たい感触が晃の全身を痺れさせる。そしてコントロールは正確無比に改善されているからこんな際どいコースでも球審はストライク判定だった。

「あれ、高校2年の球かよ……。」

 打者の大沢はバッターボックスを一歩出てバットを振り苦笑いで呟いた。それを聞き逃さなかった晃は地面を少し均してしゃがみ直す。智裕はロジンで滑り止めをし粉を強く吹きながら大沢を鋭く見る。

(あー、なんかビビられてっけど…次は変化球で球速落とすか…畠もそうするかもな。)

 そう考えてポジションについて晃のサインを待った。晃は智裕の予想を裏切って、またストレートを少し違うコースで要求してきたので智裕は少しだけ戸惑った。しかし智裕は晃を信じることにした。


 カーンッ


 木製のバットの快音が鳴った。しっかりスイングされていたが少しだけ外れていたおかげでセンター前ヒットで1塁に大沢が出た。

「あ…。」

 晃の戸惑いの声は歓声でかき消されていた。1塁ベースではコーチと大沢が話している。その目線は智裕でなく、心なしか晃に向けられているようだった。

(つ、次や……切り替えていかな…まだ1回やで……。)

 晃が自信消沈し始めた矢先に対戦するのは4番打者。ベンチから宮寺バッテリーコーチは一層と目を光らせて晃を見た。

 顔を上げた晃は智裕を見据える。

(あ……。)

 晃は恭介の言葉がふと頭を過ぎった。


_俺は自分のチームのエースに負けた……マウンドを見つめるのが怖かった。

_一瞬の揺らぎが、松田を不安にさせたのかもしれねーって……。


 恭介が晃たちに負けた夜に零した弱音。それは晃に送られたゲキだったのかもしれない。だが晃は智裕のオーラに圧倒されてしまう。


(なんで……甲子園の時と、比べもんにならん。え、2アウト取れたよな…一度も首振られんと…どうやって打ち取った?どうやって松田を納得させた?俺、どうやってリードしとった?)


「ふぅ……。」


 呼吸をおいて、晃は目を開けた。そこから数十秒、晃は何も覚えていなかったが、気がついたら出塁してた大沢の盗塁を刺して3アウト目を取っていた。ベースカバーに入っていた石山もただ驚いたようだった。石山はベンチに戻りながら晃と智裕に駆け寄った。

「畠!まっつん!よぉ刺したなぁ!」
「石山先輩、あざっす!」
「つーかまっつん転びそうになっとたなぁ!」
「いや、畠のあれマジで殺人バズーカっすもん!サイン出てたけどマジ怖かったぁ…。」

 マスクを外しながら晃は呆然としつつベンチに座った。

「どげんしたん、そげん汗かいて。」
「え……。」

 晃の横には仏顔の後藤がスポーツドリンクの入った紙コップとタオルを持って座っていた。

「布田川さん相手でんシュンちゃんらが打つかんしれんき、準備しちょかなばい。」
「はい……ありがとう、ございます……。」
「畠、まっつんに呑まれかかっちょるばい。絶対呑まれんごつな。」
「……は、い……。」

 そう指摘されて智裕のいる方に目を向けた。甲子園の時とは打って変わって恐ろしいほどにいつも通りの智裕だった。

「松田先輩。」
「ん?どした、島田。」

 水分補給をしてる智裕にパーカーを着た島田がタオルを渡しながら声をかけた。

「ブルペン出た時に直倫が3塁側のスタンドにいて見えたんですけど、なんか小さい男子を膝抱っこしてて……松田先輩なにか知ってますか?」
「え?知らねー。」

 智裕はしっかり他人のふりをした。スポーツドリンクを飲み干して指定の場所にコップを置くと、タオルで汗を拭って晃に近づいた。島田は疑わしい目で智裕の背中を追いかける。

「畠、四高ウチの野球部が観にきてるらしいぜ。つーか清田は昨日も来てたけど。」
「あっそう…。」

 晃は智裕から少し目を逸らすと口を尖らせて顔を赤らめた。そんな晃の姿に笑いそうになるが必死に堪えて隣にいた後藤に目を向けた。

「後藤先輩、キャッチボールお願いします。」
「おう、休憩はもういいん?」
「大丈夫です。そんなに球数も投げてないので。」
「スタミナついたやんかー、さっすが天才サウスポー。」
「それ絶対心から思ってませんよね?むしろ笑ってますよね?(笑)が見えてますけど。」
「それは気にしすぎばい。さ、行こうや。」

 智裕の腰を軽く叩く後藤の仕草に晃はますます自信をなくしていく。


(俺……松田にビビり過ぎとる…あんなん出来へんもん……。)


***


 拓海がふいにブルペンの方を見ると、智裕がマウンドに上がって軽くキャッチボールを開始した。
 1球目を投げ返されてキャッチした時、智裕が拓海と目が合った。すると智裕は笑って拓海に手を振った。拓海も嬉しくなって手を振り返した。

「まっつん!何しよんつか!」
「あ、すいません!」
「あれか?例のセクシー年上女教師のカノジョでん見つけたつか?」
「それ今言わないでくださいよ!」
「大丈夫、ただの妄想っち分かっちょるき。」

 後藤の叱責で智裕は目線を戻して、野球モードに切り替えた。


「なんか拍子抜けね…甲子園の時よりフッツーのテンションだし。」

 驚きと安心の微妙な感情を高梨が吐き出した。するとその隣に座っていた直倫がつぶやく。

「由比コーチに指導されてから、メンタル面もかなり強化されたみたいですよ。トレーニングの様子を見ても意識が変わっていくのが分かりましたし…。」
「そうか。というかお前は公衆の面前で俺を辱めて楽しいのか直倫よ。」
「裕也さんの指定席ですよ?」
「もう帰りたい。」

 膝の上に座らされている裕也の目は相変わらず死んでいた。野球部の部員たちも直倫に哀れなものを見る目線を送った。

香山こうやま先輩……あれが赤松のカレシ?っすか?」
「おう…松田のクラスメートな。」
「アイツ、甲子園の時は松田先輩と一緒に寝てたとか桑原先輩が言ってましたよね?」
「まぁ、松田も必死に否定してたけどな。」
「……え、アッチなんですか赤松。」
「俺は知りたくねーよ。」

 香山と弥栄やさかは一頻りに話すと裕也と直倫を見ないようにグラウンドをずっと見つめた。

 そんな中、拓海はずっと智裕を見つめる。


(にぃちゃん……ごめんな……俺、ほんまに智裕くんが好きやねん。だって、こんな些細なことでもこんな嬉しくなってまう…胸がいっぱいになる…智裕くんが俺のこと「好き」って「大丈夫」って言ってくれてるから、それを信じたい……。)


「もう……離れとうないんや……。」



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