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2・感覚
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…それは…
………本当偶然で………
ただひたすらに
ボーっと
見つめていただけ
どこまでも広がる
暗闇の中
いつもと変らない
何の変哲もない
木々の集合体
俺はそれを
高いこの場所から
なんとなく眺めるのが
気に入っている。
仕事帰りに
いつものように足を運び
全身に風を感じながら
ただただ見つめる…
それだけで良かった。
たった1人
この世界から切り離され
違う世界にいるような
不思議な感覚になる。
非現実的な世界感に
満たされるのだ。
この日も
そうなるはずだった…
土砂降りの中
暗闇で光るライト
走り去る車。
その不自然さが
崩れる様に
現実へ引き戻す………
微かに人影が見えた
そんな気がした。
この距離で??
ましてや暗闇…
見えるはずがない………
だが、この日の俺は
「「あそこに誰かがいる」」
そう思ったのだ。
その瞬間
何かに射貫かれたかのように
鼓動が速くなる。
「なん…なんだよッッ……」
鎮めようとすればするほど
反発して跳ね上がり
締め付ける。
…焦り……不安………
思考が追いつく前に
身体はすでに
暗闇へ向かっていた。
………本当偶然で………
ただひたすらに
ボーっと
見つめていただけ
どこまでも広がる
暗闇の中
いつもと変らない
何の変哲もない
木々の集合体
俺はそれを
高いこの場所から
なんとなく眺めるのが
気に入っている。
仕事帰りに
いつものように足を運び
全身に風を感じながら
ただただ見つめる…
それだけで良かった。
たった1人
この世界から切り離され
違う世界にいるような
不思議な感覚になる。
非現実的な世界感に
満たされるのだ。
この日も
そうなるはずだった…
土砂降りの中
暗闇で光るライト
走り去る車。
その不自然さが
崩れる様に
現実へ引き戻す………
微かに人影が見えた
そんな気がした。
この距離で??
ましてや暗闇…
見えるはずがない………
だが、この日の俺は
「「あそこに誰かがいる」」
そう思ったのだ。
その瞬間
何かに射貫かれたかのように
鼓動が速くなる。
「なん…なんだよッッ……」
鎮めようとすればするほど
反発して跳ね上がり
締め付ける。
…焦り……不安………
思考が追いつく前に
身体はすでに
暗闇へ向かっていた。
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