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一章 聖女と守護者達
二十話「光の御子・誕生」後編✳
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「父にはどこまで伝えるのかしら」王宮の方を見て考える。口にも出していた様だ。
「タリーは話さなくても気付かれる、もう分かっているかもしれないと考えています」イオはため息を吐いた。
「聖女の間に移動しましょう」イオの言葉に目を閉じると、御子が明滅しているのを感じた。数時間しかたっていないのに。
聖女の間に入った途端、イオに樹の実を食べさせられ押し倒される。
「……ん、んっ」口腔内を貪られ、下着を剥ぎ取りながらイオが挿入って来た。
姫豆と胸を弄られて花の香りが立つと、ゆっくりと体を揺らされて、気持ちの良い所を探られる。
「っんん」快感に仰け反ると、そこに当たるよう抽送されて、二人でイった。
樹の実を食べながら三度イくと、やっと御子の飢餓感が収まったらしい。
イオが鏡に手を振ると、コレウスが入って来た。
「聖女、大丈夫か?」服を脱ぎながらベッドに上がって来るのを見て、自分達が服も脱いでいないのに気付く。
「あぁ、俺に脱がさせてくれ」コレウスが丁寧にドレスのボタンを外した。
「ぁ、ぁん」肌を掠める布にまで感じて、声が洩れる。
「色っぽくなったな、聖女」コレウスに囁かれて、頬が熱くなる。花の香りの中、三人で全裸で絡み合った。
呼び鈴の音がして、二人が苦笑する。
「聖女、みんな来たいようだ。構わんか?」
今までは、殆ど二人までで愛していてくれていた。眠っている横でってことはあったけど。
「……いいわ。何も考えられなくして欲しい」答えた途端、イオに目隠しをされて、樹の実を幾つも食べさせられる。
「聖女、男を煽るもんじゃない」後ろからコレウスの呻くような声がして、ゆっくりと体を揺すられる。
「ぁあ、気持ちいい。愛してるわ、私の守護者達」中で二人が大きくなり、弾けたのを感じながら、私もイった。
聖女の間に五人の守護者が揃って。それからのことは、よく覚えていない。
「まぁ、よく育てたね」タリーの呆れた声が聞こえる。
「もう少しで生まれるよ。ヒビスクスと僕も受け入れてくれる?」夢うつつで頷く。
「じゃあ、食べて」樹の実を幾つも食べると、後の方のでは体が熱くなった。
「……んっ」中が締まって、イオが大きくなる。
「イオにも食べさせてあげて」タリーにまた樹の実を貰って、舌を絡ませながら、イオと二人で分け合って食べる。
花の香りが強まり、ヒビスクスの指が後ろを解すのを感じた。
「イオ、ヒビスクス、タリー。愛してるわ」吐息混じりに言う。
「愛してる」各々が囁き返してくれて、秘裂と後ろと口と。四人で愛し合って何度も達していると、お腹を押される様な強い圧迫感に襲われた。
光が満ちている。前世の教会でステンドグラスから射し込む光のよう。全ての方向から七色に染まって放たれ、私を照らす。
イオが私を離してベッドの足元に跪いた。
タリーが後ろに座って、膝裏を持って大きく広げた。恥ずかしい、と言う余裕さえない。
「あ、あぁぁぁあっ!」痛いのか苦しいのか辛いのか、分からない。何かが出てくる、それだけは確実で。
「聖女、頑張って」パースランの泣き声と
「手を握って」パクレットの必死な声。
「大丈夫だ、大丈夫」コレウスが言い聞かせている。
「生まれておいで。待っていますよ」優しいイオの声に、破裂するくらいの痛みと強烈な排泄感がして。
「ぅぁぁぁあん」赤ん坊の泣き声が聞こえた気がした。
「頑張りましたね」ヒビスクスが囁いてくれる。
「あぁ、ヴェロニカ、良かった」涙まじりのタッカの口付けを受け、
「君が誇らしいよ、愛してる」タリーにしっかりと抱きしめられて、深い眠りに落ちていった。
「私達の子どもがこの国を支えてくれるわ」凛とした母の声が聞こえる。
「何代もかけて、この国を変えていきましょう」優しい、温かな声。若い女性ね。
「サウスフィールドに頼ってばかりじゃいけないね」静かで穏やかな男性の声。
「分かっている。できる限りのことをしよう」低く、力に満ちた声。
あぁ、あの夢の中での会話だわ。王宮の庭で、協力を誓い合った四人。母とイーストフィールドの聖女、その幼馴染みと聖女の伴侶ね。
母は四人の要だったのかもしれない。三人になって、関係が維持できなくなったのね。
母が父に心を奪われて、サウスフィールドに来るなんて、この四人には考えられなかったでしょう。
儚く消えた誓い。三人はもう、この世にはいない。
「タリーは話さなくても気付かれる、もう分かっているかもしれないと考えています」イオはため息を吐いた。
「聖女の間に移動しましょう」イオの言葉に目を閉じると、御子が明滅しているのを感じた。数時間しかたっていないのに。
聖女の間に入った途端、イオに樹の実を食べさせられ押し倒される。
「……ん、んっ」口腔内を貪られ、下着を剥ぎ取りながらイオが挿入って来た。
姫豆と胸を弄られて花の香りが立つと、ゆっくりと体を揺らされて、気持ちの良い所を探られる。
「っんん」快感に仰け反ると、そこに当たるよう抽送されて、二人でイった。
樹の実を食べながら三度イくと、やっと御子の飢餓感が収まったらしい。
イオが鏡に手を振ると、コレウスが入って来た。
「聖女、大丈夫か?」服を脱ぎながらベッドに上がって来るのを見て、自分達が服も脱いでいないのに気付く。
「あぁ、俺に脱がさせてくれ」コレウスが丁寧にドレスのボタンを外した。
「ぁ、ぁん」肌を掠める布にまで感じて、声が洩れる。
「色っぽくなったな、聖女」コレウスに囁かれて、頬が熱くなる。花の香りの中、三人で全裸で絡み合った。
呼び鈴の音がして、二人が苦笑する。
「聖女、みんな来たいようだ。構わんか?」
今までは、殆ど二人までで愛していてくれていた。眠っている横でってことはあったけど。
「……いいわ。何も考えられなくして欲しい」答えた途端、イオに目隠しをされて、樹の実を幾つも食べさせられる。
「聖女、男を煽るもんじゃない」後ろからコレウスの呻くような声がして、ゆっくりと体を揺すられる。
「ぁあ、気持ちいい。愛してるわ、私の守護者達」中で二人が大きくなり、弾けたのを感じながら、私もイった。
聖女の間に五人の守護者が揃って。それからのことは、よく覚えていない。
「まぁ、よく育てたね」タリーの呆れた声が聞こえる。
「もう少しで生まれるよ。ヒビスクスと僕も受け入れてくれる?」夢うつつで頷く。
「じゃあ、食べて」樹の実を幾つも食べると、後の方のでは体が熱くなった。
「……んっ」中が締まって、イオが大きくなる。
「イオにも食べさせてあげて」タリーにまた樹の実を貰って、舌を絡ませながら、イオと二人で分け合って食べる。
花の香りが強まり、ヒビスクスの指が後ろを解すのを感じた。
「イオ、ヒビスクス、タリー。愛してるわ」吐息混じりに言う。
「愛してる」各々が囁き返してくれて、秘裂と後ろと口と。四人で愛し合って何度も達していると、お腹を押される様な強い圧迫感に襲われた。
光が満ちている。前世の教会でステンドグラスから射し込む光のよう。全ての方向から七色に染まって放たれ、私を照らす。
イオが私を離してベッドの足元に跪いた。
タリーが後ろに座って、膝裏を持って大きく広げた。恥ずかしい、と言う余裕さえない。
「あ、あぁぁぁあっ!」痛いのか苦しいのか辛いのか、分からない。何かが出てくる、それだけは確実で。
「聖女、頑張って」パースランの泣き声と
「手を握って」パクレットの必死な声。
「大丈夫だ、大丈夫」コレウスが言い聞かせている。
「生まれておいで。待っていますよ」優しいイオの声に、破裂するくらいの痛みと強烈な排泄感がして。
「ぅぁぁぁあん」赤ん坊の泣き声が聞こえた気がした。
「頑張りましたね」ヒビスクスが囁いてくれる。
「あぁ、ヴェロニカ、良かった」涙まじりのタッカの口付けを受け、
「君が誇らしいよ、愛してる」タリーにしっかりと抱きしめられて、深い眠りに落ちていった。
「私達の子どもがこの国を支えてくれるわ」凛とした母の声が聞こえる。
「何代もかけて、この国を変えていきましょう」優しい、温かな声。若い女性ね。
「サウスフィールドに頼ってばかりじゃいけないね」静かで穏やかな男性の声。
「分かっている。できる限りのことをしよう」低く、力に満ちた声。
あぁ、あの夢の中での会話だわ。王宮の庭で、協力を誓い合った四人。母とイーストフィールドの聖女、その幼馴染みと聖女の伴侶ね。
母は四人の要だったのかもしれない。三人になって、関係が維持できなくなったのね。
母が父に心を奪われて、サウスフィールドに来るなんて、この四人には考えられなかったでしょう。
儚く消えた誓い。三人はもう、この世にはいない。
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