天才な老人、神に愛されて転生！

転生から幼少期

転生

「悔いはない。」
最後にその言葉を遺して、彼は82歳で死んだ。
彼は地球の文明を1人で大幅に進歩させた。
所謂天才である。地球温暖化を無くし、瞬間移動装置を作り、より文明を発展させ、よりみんなが暮らしやすい世の中にした。

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ここはどこだ？確かわしは後悔もなく死んだはず…幽霊ではないよな…

「ここは神界への入口です。順一さんに来てもらったのはうちの兄があなたに感謝しているからなんです。」

誰だろう…とりあえず挨拶しよう。

「初めまして。わしの名前は知っているとは思いますが改めて名乗ると順一と申します。はて、わしはあなたのお兄様に何をしたのか全く身に覚えがないのですが…」

「改めてよろしくお願いしますね、順一さん。詳しい話はおいおいするとして、急ですがとりあえず兄も待っているので移動しましょう。」

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「改めまして、ようこそ神界へ！僕はアクトリアの神で武と力と鍛治を司ってるポゼスです。僕の右にいるのが同じくアクトリアの神のイーリスという魔法と錬金術を司ってる妹です。そして…」

「わしが最高神をしておる。ほとんどの力は息子と孫に貸し与えとるから今は知識と知恵を司っておる。残念ながら名前はないから名乗れなくてすまんの。そして今わしの後ろに隠れとるのが孫でポゼスとイーリスの兄のゼポルスじゃ。人見知りやから挨拶出来んのは許してやってくれ。ゼポルスはお主の居た地球の神で自然と科学と心の神じゃ。お主が地球の文明を進歩させてくれてとても感謝しておっての、」

「やっぱり神様でしたか！神様に感謝されるのなんて初めてですがとても嬉しいです。私はこれから天国に行けるのでしょうか？」

「天国に行くのもいいんじゃが…もしよければアクトリアに転生して文明を発展させて欲しいのじゃ。代わりと言ってはあれじゃが転生ということで前世ではあまり触れ合うことの出来なかった家族もおるし不死身にしてワシらの加護を渡すからいわゆるチートじゃ。ゆっくりでええから発展させて欲しいのじゃ。お願いできんかの？」

「家族！神様の言うとおり、前世では家族と過ごす事がなく、みんなが少しでも良い暮らしをして欲しいという自分の思いのために我儘ながら奮闘していたので、家族というものには正直憧れがあります。ですが私でいいのでしょうか、間違った使い方をしてしまえばそれこそ大きな力は害となります。」

「大丈夫じゃ、その点に関しては信じておるし、もし迷ったなら教会に来てくれれば喋ることもできるから相談しておくれ。」

「わかりました。何から何までありがとうございます。アクトリアのお役に立てるよう頑張ります。大きくなったら教会に必ず行きます！待っててください。」

「うむ、みんなで待っておるぞ。そして見守っておる。」

こうして順一は転生した。