アパート管理人はダンジョンマスターを兼務する

深香月玲

文字の大きさ
13 / 47

第13話 皆既月食と天王星食とダンジョン

しおりを挟む
自分の部屋に戻ると改めてステータスを確認してみる。

多田信忠
位階:ダンジョンマスター
生命力:90
精神力:87
攻撃力:30
防御力:28
魔効力:54
抵抗力:25
機動力:20
スキル:射撃LV1
拠点数:2
眷属数:11
ポイント:245

当然のことながら拠点数が2となっている。
眷属数も増えている。
そう言えば、自陣への侵入者を自領内へ転送できるみたいなはずだったけど、もうそうなってるのかな。

『侵入者転送は有効になっています。』

「天の声」は優秀だ。
思った時には仕事を済ませてくれてる。
会社勤めしてる時にこんな優秀な部下がいてくれたらさぞかし楽だったろうに。

あ、思い出してしまった。
二回目の転職をした時のことだ。
会社は普通に採用してくれたのだが、配属先の課長が使えなかった。
というか人を見る目がなかった。
腹心の部下を連れて来て、分からないことは全部こいつに聞いてくれと言われたがただのポンコツだった。
一通りの言語を習得してるから何でもプログラミングできると連れてきた奴も十日間ほど様子を見たが、一行も書けずに逃げ出した。
優秀だと連れてきた若手は、来た初日に一時間もせずにコンピュータウィルスに感染させるは、理解不能なスパゲッティコードを書くは、エビデンスを捏造するは迷惑の掛けられっぱなしだ。
挙句の果てには、私のことを使えない認定してきた忌々しいじじいだ。
押し付けられた使えない奴の尻拭いは全部私がしたというのにだ。
しかもくそじじいが懇意にしていた社長がその座を追われると一度会社を辞めたくせに、数年後に出戻りしてくる厚顔無恥さまでも持ち合わせていた。
多分、未だにあの会社にのさばっているはずだ。
口が達者なだけのくそじじいが。

ふう。
折角思い出したのだ。
くそじじいを見かけたら絶対指鉄砲をぶち込んでやると心に誓った。

さて、眷属詳細を見てみると変化があった。

┳1:白面
┣2:紋吉
┣3:百海
┣4:樋渡奈美
┣5:尾茂令子
┣6:ミミ
┣7:クリストファー・P・ベーコン
┗8:面近恵理
 ┳1:北野佳代
 ┗┳2:馬狩亨
  ┗3:シロ

樹形図で表示されるようになっている。
ババアたちがちょっと低い位置に表示されている。
これが、位階序列ってことだろうか。
位階序列は絶対、下剋上は不可能、か。

シロっていうのは躾のなっていないババアの飼い犬だ。
っていうかババアは躾したことがないんだろう。
こうして改めて見るとババアの所に侵入者を転送できるとは言え、やはり心許ないことこの上ない。
202は空きだったはずなので、ババアのバカ息子と203の覗き男を加えても何も期待できないかもしれない。
侵入者に撃破されてポイントを稼がせるだけかもしれないな。
積極的に周囲を攻略してもっと脅威を排除するべきだろうか。

その決断をするには、この世界の変化はいつまで続くのかが問題になるかもしれない。
仮に皆既月食中の天王星食がその原因だとすると、この効果はいつまで続くのだろう。
明日か、一か月後か、来年か。

前回の皆既月食中の天王星食は2014年に起こっているが、この時にはこんな騒ぎが起こっていない。
だとすると、皆既月食も天王星食も関係ないのか。思い過ごしか。
いや、違う。
2014年の時は、北極海の周辺でしか皆既月食中の天王星食は見られていないようだ。
そんな所には集合住宅なんてあるはずがない、か。

その前は…1938年。これは中米から北米東海岸あたりで見られているようだ。
中米あたりはともかくニューヨークには間違いなく集合住宅はあっただろう。
だが、特に問題になったような事件や記録はないようだ。
やっぱりダンジョン化と皆既月食中の天王星食は無関係なのか、それとも他に条件があるのか。

その前になると1794年で南米と南極大陸の間の海洋で当然集合住宅などない。
1725年も同様だ。
さらに前は1664年か。この時はアフリカ北東部から黒海にかけて見えていたようだ。
でもこの時は多くの地域で先に天王星食が起きていたみたいだ。
食の順序が違うので除外してもいいかもしれない。

さらに遡ると1580年、パプアニューギニアから太平洋の方に向かって見えたようだ。
この時、パラオでは土星食も一緒に見えたらしい。すごい。
話がずれた。
この辺り、この年代だと集合住宅なんてないだろう。
恐らく、せいぜい大きな家に一族が住んでいた程度だと思われる。
その前の1284年も似たような感じだな。マレーシアからパプアニューギニア、オーストラリア北部が該当地域だ。
1215年、705年、636年もほぼ海の上だ。

499年は中国全土で見えてたっぽいな。この時代だと集合住宅あったのかもよく分からないな。
ただ、中国で現存する最古の建築物が782年の南禅寺大仏殿らしいので仮にダンジョン化していても現存していることはない。
195年、126年、65年はほぼ海の上。
現存する最古の建築物がローマのパンテオンで紀元前25年に建造されて火事で焼失後に再建されたのが128年らしいのでこれ以上遡っても無駄だな。

ふう。
ネットって本当に便利だね。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~

榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。 彼はその日から探索者――シーカーを目指した。 そして遂に訪れた覚醒の日。 「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」 スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。 「幸運の強化って……」 幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。 そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。 そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。 だが彼は知らない。 ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。 しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。 これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

最弱スライムに転生した俺、捕食スキルで無限進化していたら魔王軍すら支配してました

チー牛Y
ファンタジー
残業中に倒れた俺が次に目を覚ました時、なぜか異世界で最弱モンスターのスライムになっていた。 完全に詰んだ、戦う力もない。そう思っていた時、俺には一つだけ、とんでもないスキルがあった。 【捕食】 それは、倒した相手を取り込み、能力・スキル・力のすべてを奪うチート能力だった。 ゴブリンを食べれば腕力を獲得。 魔物を食べれば新スキルを習得。 レベルは爆速で上がり、進化は止まらない。 森の魔物を支配し、ダンジョンを制圧し、気づけば俺は魔物たちの王になっていた。 やがてその力は魔王軍すら飲み込み、世界の勢力図を塗り替えていく。 これは―― 最弱スライムから始まる、無限進化の成り上がり無双譚。

無属性魔法しか使えない少年冒険者!!

藤城満定
ファンタジー
「祝福の儀式」で授かった属性魔法は無属性魔法だった。無属性と書いてハズレや役立たずと読まれている属性魔法を極めて馬鹿にしてきた奴らの常識を覆して見返す「ざまあ」系ストーリー。  不定期投稿作品です。

ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった

仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。 そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?

処理中です...