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第23話 あなたのソバにいたいの
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まだ検証したいことはあるが、12時も近くなったので様子見がてら駅の方にお昼を食べに行こうと思っている。
「蕎麦でも食べに行こうと思うんですが、ご一緒にどうですか。」
「はい、是非ご一緒させてください。」
食い気味に返事してくる伴さんの横で頷いている樋渡さんも来るようだ。
それじゃあと十五分後に入口のところで待ってますと言い残して102号室を後にする。
女性はいろいろと準備がありますからね。
さっきの部屋着のままで駅の方まで出るわけには行かないだろう。
もう少し時間が必要かと思ったが、十五分でいいと言われたのだ。
二人とも元の顔が良いから、お化粧の時間はほとんど必要ないのだろうなどと考えたのは余計なことだ。
待っている間に自分の部屋に戻って白面に餌をあげていて気がついた。
フクロウって基本的に懐かないんですよ。
しかも白面は元々大家さんが飼っていたけど、私にも慣れてくれていたので私が引き取って飼い続けることにしたのは前にも言った通りです。
それでもこんなに自分から体を擦り寄せてくるなんて今まで一度もなかったことなんですよ。
猫とか犬とかがじゃれてくるみたいのは初めてです。
むっちゃ可愛いんですけど。
もしかして、これもダンジョン化の影響なのかも。
後で、尾茂さんに紋吉と百海のことも聞いてみようと思った。
そろそろ時間だ。
懐く白面との別れを惜しみつつ「また後でね」と言い聞かせるようにして部屋を出る。
まだ十五分経っていないはずだけど二人とも既に待っていた。
陽も出ていてそんなに寒くないので、二人ともニットにパンツスタイルのカジュアルだけどお洒落なコーデをしている。
二人を連れ立って駅の方に向かうと明らかに人や車の数が少ないように感じる。
駅の構内から聞こえてくるアナウンスも山手線の次の内回りは大崎止まりです等と告げている。
出勤できている運転士も少ないのかもしれない。
JRの線路をくぐって直ぐのよく行く蕎麦屋に入ると昼時なのにいつもより客の数が少なかった。
うーん、これは行動設定で外に出られない人の数が多いのか、ダンジョンマスターがいなくて怪物化してしまった人の数が多いのかどちらの影響なんだろう。
それを明らかにするためにも行動設定に関する情報を広めた方がいいのかもしれない。
「人の数が少ないですね。去年の緊急事態宣言の時ぐらいですかね。」
「今年の春以降はまん防とか出ませんでしたけど、夏の感染者数が結構多くなった時は焦りましたよ。実際にバーの客足に影響がありましたからね。」
11月の今は夏に比べれば随分と新規感染者数が落ち着いてきてはいる。
が、ウィルスが消滅したわけでもなんでもなく、相変わらず感染して亡くなる人は毎日のようにいる。
私もちょっと前までは免疫力が人並みまで回復しておらず、感染しないように結構気を使っていたものだ。
今も感染しても大丈夫という訳ではないが、前ほど危機的な状況でないってことで少しだけ安心してるだけだ。
コ□ナに関して思うのは結局、政府や都の対策本部って何の役に立ったのかなってことだ。
ろくでもない奴に支援金や給付金の不正受給の機会を与えただけで、いろんなところで体力が削られただけだと私は思っている。
もちろん支援が必要な人たちがいたことは理解しているが、そのやり方が下手というか誤解させるというかとにかく問題が多かった。
そこに持ってきて5類移行がどうのこうのと議論しているのを聞くと誰のために何をしているのかがさっぱり分かりません。
今も最前線で頑張っている医療関係者とかにちゃんと報いてほしいものだ。
そういう意味では2類から5類に移行すれば医療関係者の手間は減るということか。
しかし、いろいろ腑に落ちない。
注文した蕎麦が来たので手早くいただいてしまう。
ここの蕎麦は十割そばだけどザラザラ感が少なく、どちらかというとツルツル喉を通っていく感じが好きだ。
適量をすすると蕎麦の香りが口いっぱいに広がってとても美味しく感じられるので月に何回かは訪れるお店だ。
「ここのお店来たことなかったけどとても美味しいですね。お値段も控えめで、いいところ教えていただいてありがとうございます。」
「多田さんのお店に関する嗅覚って羨ましいです。私の場合、一か八かで入ってみると九割はハズレですもん。」
「他にもいろいろご存じなんですね。これから紹介していただけるの楽しみにしてます。」
「それは別に構いませんよ。それで、伴さんのスキルについてはどうなんです?」
「さっき奈美さんも言いましたけど、発動したのかどうかもよく分からないんですよね。」
「スキルの発動はできてるかもしれないんですけど、効果がよく分からないんですよ。」
「ずーっと繰り返し使ってたんならスキルのレベル上がってたりしませんか?」
「!?…ほんとだ、レベルが2になってます。さすが、多田さん。私のことは何でもお見通しなんですね。」
「なら、発動はできてるってことですね。効果が不明なのは残念ですが育てれば効果量が多くなって明らかになるかもしれませんので、余裕がある時には繰り返し発動させてみるといいでしょう。」
「もう、もっと後半の言葉もちゃんと拾ってくれていいんですよ。」
50半ばのオッサンに20代の女の子のことなんて分かるわけないじゃないか。
娘にそんなこと言ったら「は?」とか「キモイ」って顔されるのが目に見えるようだ。
根が優しいから口には出さないだろうけどね。
「蕎麦でも食べに行こうと思うんですが、ご一緒にどうですか。」
「はい、是非ご一緒させてください。」
食い気味に返事してくる伴さんの横で頷いている樋渡さんも来るようだ。
それじゃあと十五分後に入口のところで待ってますと言い残して102号室を後にする。
女性はいろいろと準備がありますからね。
さっきの部屋着のままで駅の方まで出るわけには行かないだろう。
もう少し時間が必要かと思ったが、十五分でいいと言われたのだ。
二人とも元の顔が良いから、お化粧の時間はほとんど必要ないのだろうなどと考えたのは余計なことだ。
待っている間に自分の部屋に戻って白面に餌をあげていて気がついた。
フクロウって基本的に懐かないんですよ。
しかも白面は元々大家さんが飼っていたけど、私にも慣れてくれていたので私が引き取って飼い続けることにしたのは前にも言った通りです。
それでもこんなに自分から体を擦り寄せてくるなんて今まで一度もなかったことなんですよ。
猫とか犬とかがじゃれてくるみたいのは初めてです。
むっちゃ可愛いんですけど。
もしかして、これもダンジョン化の影響なのかも。
後で、尾茂さんに紋吉と百海のことも聞いてみようと思った。
そろそろ時間だ。
懐く白面との別れを惜しみつつ「また後でね」と言い聞かせるようにして部屋を出る。
まだ十五分経っていないはずだけど二人とも既に待っていた。
陽も出ていてそんなに寒くないので、二人ともニットにパンツスタイルのカジュアルだけどお洒落なコーデをしている。
二人を連れ立って駅の方に向かうと明らかに人や車の数が少ないように感じる。
駅の構内から聞こえてくるアナウンスも山手線の次の内回りは大崎止まりです等と告げている。
出勤できている運転士も少ないのかもしれない。
JRの線路をくぐって直ぐのよく行く蕎麦屋に入ると昼時なのにいつもより客の数が少なかった。
うーん、これは行動設定で外に出られない人の数が多いのか、ダンジョンマスターがいなくて怪物化してしまった人の数が多いのかどちらの影響なんだろう。
それを明らかにするためにも行動設定に関する情報を広めた方がいいのかもしれない。
「人の数が少ないですね。去年の緊急事態宣言の時ぐらいですかね。」
「今年の春以降はまん防とか出ませんでしたけど、夏の感染者数が結構多くなった時は焦りましたよ。実際にバーの客足に影響がありましたからね。」
11月の今は夏に比べれば随分と新規感染者数が落ち着いてきてはいる。
が、ウィルスが消滅したわけでもなんでもなく、相変わらず感染して亡くなる人は毎日のようにいる。
私もちょっと前までは免疫力が人並みまで回復しておらず、感染しないように結構気を使っていたものだ。
今も感染しても大丈夫という訳ではないが、前ほど危機的な状況でないってことで少しだけ安心してるだけだ。
コ□ナに関して思うのは結局、政府や都の対策本部って何の役に立ったのかなってことだ。
ろくでもない奴に支援金や給付金の不正受給の機会を与えただけで、いろんなところで体力が削られただけだと私は思っている。
もちろん支援が必要な人たちがいたことは理解しているが、そのやり方が下手というか誤解させるというかとにかく問題が多かった。
そこに持ってきて5類移行がどうのこうのと議論しているのを聞くと誰のために何をしているのかがさっぱり分かりません。
今も最前線で頑張っている医療関係者とかにちゃんと報いてほしいものだ。
そういう意味では2類から5類に移行すれば医療関係者の手間は減るということか。
しかし、いろいろ腑に落ちない。
注文した蕎麦が来たので手早くいただいてしまう。
ここの蕎麦は十割そばだけどザラザラ感が少なく、どちらかというとツルツル喉を通っていく感じが好きだ。
適量をすすると蕎麦の香りが口いっぱいに広がってとても美味しく感じられるので月に何回かは訪れるお店だ。
「ここのお店来たことなかったけどとても美味しいですね。お値段も控えめで、いいところ教えていただいてありがとうございます。」
「多田さんのお店に関する嗅覚って羨ましいです。私の場合、一か八かで入ってみると九割はハズレですもん。」
「他にもいろいろご存じなんですね。これから紹介していただけるの楽しみにしてます。」
「それは別に構いませんよ。それで、伴さんのスキルについてはどうなんです?」
「さっき奈美さんも言いましたけど、発動したのかどうかもよく分からないんですよね。」
「スキルの発動はできてるかもしれないんですけど、効果がよく分からないんですよ。」
「ずーっと繰り返し使ってたんならスキルのレベル上がってたりしませんか?」
「!?…ほんとだ、レベルが2になってます。さすが、多田さん。私のことは何でもお見通しなんですね。」
「なら、発動はできてるってことですね。効果が不明なのは残念ですが育てれば効果量が多くなって明らかになるかもしれませんので、余裕がある時には繰り返し発動させてみるといいでしょう。」
「もう、もっと後半の言葉もちゃんと拾ってくれていいんですよ。」
50半ばのオッサンに20代の女の子のことなんて分かるわけないじゃないか。
娘にそんなこと言ったら「は?」とか「キモイ」って顔されるのが目に見えるようだ。
根が優しいから口には出さないだろうけどね。
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