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第39話 単数と複数
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「あ、そうそう。さっきの人たちは殺しちゃいましたけど死んでないはずだから安心してください。」
「え?どういうことですか??」
「そこら辺も含めて追い追い説明するのでお宅かタワーの屋上に案内していただけませんか。」
「はぁ…。」
あまり納得できてないようだが、こちらの都合を優先して半ば無理矢理屋上へと案内してもらう。
屋上へ着くまでにはどこまで把握しているかを聞き取り、一通り簡単に説明することもできた。
「そんなことになってるんですか。怪物があちこちにいるなんてとても信じられませんけど、多田さんの不思議な力も見せつけられていますから本当のことなんですよね。」
ここに来る前に最初に頭を吹き飛ばした連中もリスポーンした後にもう一度駆け付けてきて、私を害することができないと判ると渋渋ではあるがちゃんと言うことを聞いてくれた。
ここには大勢の居住者がいるので、有用なスキルを持っている人を見出して協力させるようにお願いしておく。
押江さんと一緒に夜の東京を一望すると明らかに特徴のある状況が見て取れた。
「なんかあの辺りだけやたら明るくないですか。違うか、他が暗いのか。というかこの辺りってこんなに空き地多かったでしたっけ?」
押江さんが明るいと示したのはコーポ大家の辺りだ。
確かにひと際うちの周辺が明るいのが目立つ。
他は真っ暗という訳ではないが、暗いところが多く空き地になっているところが多いのだ。
空き地は恐らく建物が地上から消えてしまっているところなのだろう。
よく見てみるとコーポ大家の辺りには空き地がない。
他にもさっき制圧してきた取り壊し物件と小アパート、そしてこの建物の周囲も空き地がない。
不思議に思ったのか押江さんがスマホで動画を撮影している。
どういうことだろう。
明かりがなくて空き地になっていないところはカピバラ賃貸とか小アパートのように一旦地上から建物が消えたけど戻ってきたと考えていいのだろうか。
そうすると何故建物が元に戻ったかが気になるわけで、一番考えられるのは私が制圧したからだろう。
しかし、ここは私が制圧しなくても最初から怪物化もしていないし、地上から消えてもいなかったのだからコーポ大家の周りと同じように明かりがついたまま建物が残っていないのは何故だろう。
その違いは何だ。
ちょっと見渡せば渋谷、広尾はもちろん、新宿の高層ビル群や東京タワーとスカイツリーも視界に入る。
商業ビルやオフィスビルの類はそのままあるようなので、やはり集合住宅に限って今回のダンジョン化が適用されていると思っていいだろう。
集合住宅の中でもタワーマンションは分譲が基本で管理組合とかがあるから理事長がダンジョンマスターになって住人が怪物化しなくてすんでいると思われる。
現に押江さんも管理組合の理事長だそうだ。
こことコーポ大家の違い。
規模で言えば間違いなくこっちの方が大きい。
建物の容積も住民の数も圧倒的だ。
建物が消える以前でコーポ大家が勝っていたものなんて…あるか。
コーポ大家ではなく私と押江さんのステータスを比べた時に私が勝っていたものなら一つある。
拠点数だ。
昨日の早い時点でババアのところを制圧して2になっている。
拠点数が1と2では大した違いに感じられないが、2は複数だ。単数の1にはない力、1と1が「連携」しているとも取れるんじゃないだろうか。
連携している近くでは怪物賃貸同士は連携できないとしたら辻褄が合うような気がする。
逆に言うと、邪魔がなければ怪物賃貸同士は際限なく広域連携してしまうということだ。
なんかまずい気がする。
取り壊し物件の地下で壁が凹んだ広域連携の名残があったが、あれがいくつもの別の怪物化したダンジョンとつながってしまったとしたら正に大迷宮ができてしまうのではないだろうか。
そして、そうなってしまったら取り壊し物件のようには制圧することもできないような気がする。
それこそ広域連携したダンジョン全ての怪物を排除しない限りは制圧できないのではないだろうか。
これは早急に手を打つ必要があるだろう。
「押江さん、さっき殺しちゃった町会長さんとかも通じてこの辺りの分譲マンションの理事長さん、つまり貴方のようなダンジョンマスターとかに声をかけて集めておいてくれませんかね。割と緊急事態っぽいので、これ以上事態を悪化させないためにも協力を取り付けたいんです。」
「緊急事態ってどういうことですか。まぁ怪物が存在しているという時点で十分に危険な状態ですけど。」
「下に降りるまでに簡単に説明します。一刻を争うかもしれません。さっき撮っていた動画も使ってなんとか説得してみてください。」
私が危惧しているのはダンジョンが成長を優先していると思われることだ。
今の時点で怪物が街にあふれてきていればダンジョンとは無関係に怪物が好き放題していると済ませられたかもしれないが、地下に潜り明かりを消してあたかも潜伏している感じなのがとても気持ち悪い。
ダンジョンが共通の意志のもとに何かを成そうとしていると考えた方が納得できる。そう思えてしまうのだ。
「え?どういうことですか??」
「そこら辺も含めて追い追い説明するのでお宅かタワーの屋上に案内していただけませんか。」
「はぁ…。」
あまり納得できてないようだが、こちらの都合を優先して半ば無理矢理屋上へと案内してもらう。
屋上へ着くまでにはどこまで把握しているかを聞き取り、一通り簡単に説明することもできた。
「そんなことになってるんですか。怪物があちこちにいるなんてとても信じられませんけど、多田さんの不思議な力も見せつけられていますから本当のことなんですよね。」
ここに来る前に最初に頭を吹き飛ばした連中もリスポーンした後にもう一度駆け付けてきて、私を害することができないと判ると渋渋ではあるがちゃんと言うことを聞いてくれた。
ここには大勢の居住者がいるので、有用なスキルを持っている人を見出して協力させるようにお願いしておく。
押江さんと一緒に夜の東京を一望すると明らかに特徴のある状況が見て取れた。
「なんかあの辺りだけやたら明るくないですか。違うか、他が暗いのか。というかこの辺りってこんなに空き地多かったでしたっけ?」
押江さんが明るいと示したのはコーポ大家の辺りだ。
確かにひと際うちの周辺が明るいのが目立つ。
他は真っ暗という訳ではないが、暗いところが多く空き地になっているところが多いのだ。
空き地は恐らく建物が地上から消えてしまっているところなのだろう。
よく見てみるとコーポ大家の辺りには空き地がない。
他にもさっき制圧してきた取り壊し物件と小アパート、そしてこの建物の周囲も空き地がない。
不思議に思ったのか押江さんがスマホで動画を撮影している。
どういうことだろう。
明かりがなくて空き地になっていないところはカピバラ賃貸とか小アパートのように一旦地上から建物が消えたけど戻ってきたと考えていいのだろうか。
そうすると何故建物が元に戻ったかが気になるわけで、一番考えられるのは私が制圧したからだろう。
しかし、ここは私が制圧しなくても最初から怪物化もしていないし、地上から消えてもいなかったのだからコーポ大家の周りと同じように明かりがついたまま建物が残っていないのは何故だろう。
その違いは何だ。
ちょっと見渡せば渋谷、広尾はもちろん、新宿の高層ビル群や東京タワーとスカイツリーも視界に入る。
商業ビルやオフィスビルの類はそのままあるようなので、やはり集合住宅に限って今回のダンジョン化が適用されていると思っていいだろう。
集合住宅の中でもタワーマンションは分譲が基本で管理組合とかがあるから理事長がダンジョンマスターになって住人が怪物化しなくてすんでいると思われる。
現に押江さんも管理組合の理事長だそうだ。
こことコーポ大家の違い。
規模で言えば間違いなくこっちの方が大きい。
建物の容積も住民の数も圧倒的だ。
建物が消える以前でコーポ大家が勝っていたものなんて…あるか。
コーポ大家ではなく私と押江さんのステータスを比べた時に私が勝っていたものなら一つある。
拠点数だ。
昨日の早い時点でババアのところを制圧して2になっている。
拠点数が1と2では大した違いに感じられないが、2は複数だ。単数の1にはない力、1と1が「連携」しているとも取れるんじゃないだろうか。
連携している近くでは怪物賃貸同士は連携できないとしたら辻褄が合うような気がする。
逆に言うと、邪魔がなければ怪物賃貸同士は際限なく広域連携してしまうということだ。
なんかまずい気がする。
取り壊し物件の地下で壁が凹んだ広域連携の名残があったが、あれがいくつもの別の怪物化したダンジョンとつながってしまったとしたら正に大迷宮ができてしまうのではないだろうか。
そして、そうなってしまったら取り壊し物件のようには制圧することもできないような気がする。
それこそ広域連携したダンジョン全ての怪物を排除しない限りは制圧できないのではないだろうか。
これは早急に手を打つ必要があるだろう。
「押江さん、さっき殺しちゃった町会長さんとかも通じてこの辺りの分譲マンションの理事長さん、つまり貴方のようなダンジョンマスターとかに声をかけて集めておいてくれませんかね。割と緊急事態っぽいので、これ以上事態を悪化させないためにも協力を取り付けたいんです。」
「緊急事態ってどういうことですか。まぁ怪物が存在しているという時点で十分に危険な状態ですけど。」
「下に降りるまでに簡単に説明します。一刻を争うかもしれません。さっき撮っていた動画も使ってなんとか説得してみてください。」
私が危惧しているのはダンジョンが成長を優先していると思われることだ。
今の時点で怪物が街にあふれてきていればダンジョンとは無関係に怪物が好き放題していると済ませられたかもしれないが、地下に潜り明かりを消してあたかも潜伏している感じなのがとても気持ち悪い。
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