54 / 78
告白
9.
しおりを挟む
「だ…… っ、ちょ、ストップ」
海老沢の手を押さえたら、不思議そうな顔で見上げられた。
「も、挿れるわ。すげえの中、ひくついてて。もぉ、欲しいんだろ…… ?」
曲げた指で腫れた前立腺を押したら、中の肉がギュッと締まってオレの指に絡みついた。
「欲しいって言えよ。」
オレの方がヤバかったなんて気づかれたくなくて、海老沢を覗き込んで挑発した。濡れた黒目が戸惑ったように揺れるのを見て。
あ、今の…… って思って慌てて顔を逸らしたら、海老沢がオレの頬に手を当てて正面に戻した。
「いちいち、目ぇ逸らすな。」
「や、でも…… 」
「嫌だったら、ちゃんと言うから。」
仰向けで、前髪が流れた海老沢が、真っ直ぐに見上げてそう言ってくれる。
「何を気にしてんのか、なんとなく分かるけど…… 去年だって、俺がホントにやだって思ってて、おまえがDomだから逆らえなかったんだとしたら、さ。こないだのあれみたいに、ドロップ…… してたはずだろ?俺。」
「あ…… 」
「言っとくけど、合意じゃなかったことはそのままだからな!」
たしなめるように付け足した海老沢の言葉に、完全に許されてるわけじゃないっててわかったけど。
ずっと感じてた罪の意識が、ふっと軽くなった気がした。
「じゃあ…… 挿れてほしいって、言えよ。」
久しぶりにじっと海老沢の目を見て言ったら、オレの方が視線にやられそうになるくらいの強さで睨み返された。
海老沢の瞳は、カーテン越しに入る夕方の光を映して、いつもより明るい茶色に見えた。
いちいち可愛いなって思う。女顔とか美少年とか、そういうのじゃ全然ないのに。
時々自分の頭がおかしいのかと思うことがある。海老沢の全部が可愛くて、ほかのやつに見せるのもヤダ、とか。この目に映るのはオレだけでいいのに、とか思ったりして。
そういう気持ちで目を見てしまうことが、怖かったんだけど。
「言わねぇよ。」
真顔で「従わない」意思を口に出した海老沢は、その口の端を挑戦的に持ち上げた。
「言わなくたって、挿れんだろ?」
よかった、支配してない。
生意気だな、服従させたい。
そんな相反する気持ちがオレの中に、同じ熱量でブワッと湧き上がった。
めちゃくちゃな自分が可笑しい。
それで、あぁこいつやっぱり好きだなって、改めてなんか胸がギュッとなって。
「…… うん。」
少し伸びあがってむき出しの額にキスしたら、海老沢がすごい満たされたみたいなとろんとした顔で、笑った。
海老沢の手を押さえたら、不思議そうな顔で見上げられた。
「も、挿れるわ。すげえの中、ひくついてて。もぉ、欲しいんだろ…… ?」
曲げた指で腫れた前立腺を押したら、中の肉がギュッと締まってオレの指に絡みついた。
「欲しいって言えよ。」
オレの方がヤバかったなんて気づかれたくなくて、海老沢を覗き込んで挑発した。濡れた黒目が戸惑ったように揺れるのを見て。
あ、今の…… って思って慌てて顔を逸らしたら、海老沢がオレの頬に手を当てて正面に戻した。
「いちいち、目ぇ逸らすな。」
「や、でも…… 」
「嫌だったら、ちゃんと言うから。」
仰向けで、前髪が流れた海老沢が、真っ直ぐに見上げてそう言ってくれる。
「何を気にしてんのか、なんとなく分かるけど…… 去年だって、俺がホントにやだって思ってて、おまえがDomだから逆らえなかったんだとしたら、さ。こないだのあれみたいに、ドロップ…… してたはずだろ?俺。」
「あ…… 」
「言っとくけど、合意じゃなかったことはそのままだからな!」
たしなめるように付け足した海老沢の言葉に、完全に許されてるわけじゃないっててわかったけど。
ずっと感じてた罪の意識が、ふっと軽くなった気がした。
「じゃあ…… 挿れてほしいって、言えよ。」
久しぶりにじっと海老沢の目を見て言ったら、オレの方が視線にやられそうになるくらいの強さで睨み返された。
海老沢の瞳は、カーテン越しに入る夕方の光を映して、いつもより明るい茶色に見えた。
いちいち可愛いなって思う。女顔とか美少年とか、そういうのじゃ全然ないのに。
時々自分の頭がおかしいのかと思うことがある。海老沢の全部が可愛くて、ほかのやつに見せるのもヤダ、とか。この目に映るのはオレだけでいいのに、とか思ったりして。
そういう気持ちで目を見てしまうことが、怖かったんだけど。
「言わねぇよ。」
真顔で「従わない」意思を口に出した海老沢は、その口の端を挑戦的に持ち上げた。
「言わなくたって、挿れんだろ?」
よかった、支配してない。
生意気だな、服従させたい。
そんな相反する気持ちがオレの中に、同じ熱量でブワッと湧き上がった。
めちゃくちゃな自分が可笑しい。
それで、あぁこいつやっぱり好きだなって、改めてなんか胸がギュッとなって。
「…… うん。」
少し伸びあがってむき出しの額にキスしたら、海老沢がすごい満たされたみたいなとろんとした顔で、笑った。
1
あなたにおすすめの小説
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
待てって言われたから…
ゆあ
BL
Dom/Subユニバースの設定をお借りしてます。
//今日は久しぶりに津川とprayする日だ。久しぶりのcomandに気持ち良くなっていたのに。急に電話がかかってきた。終わるまでstayしててと言われて、30分ほど待っている間に雪人はトイレに行きたくなっていた。行かせてと言おうと思ったのだが、会社に戻るからそれまでstayと言われて…
がっつり小スカです。
投稿不定期です🙇表紙は自筆です。
華奢な上司(sub)×がっしりめな後輩(dom)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる