男女について考える（ほとんど憶測と偏見とヒステリー）

何も考えないよりは考えた方がマシなのか、自分や誰かの首を絞めるだけなのか

肉体への未練（？）

　彼と触り合いっこした。
　彼のお肌、綺麗だな～……丁寧にケアしているのかな。滑らか柔らか、もちもち、すべすべ。
　それに比べて私の肌は、年中肌荒れでまだら模様になっているし、がさつなせいであちこちぶつけて常にアザだらけだし、きったねー……。ムダ毛処理もしていないし。
　ただこれを自分から口にして、アザができないよう気をつけようとか、肌荒れしないよう食生活を見直そうとか、ムダ毛処理をしようとかするのも大変なもので……いや、世間的にはお肌の手入れもムダ毛処理も化粧も普通の（女性の？）マナーなんだろうけど？
　今日も自分には甘く、彼に指摘されないのを良いことに、何もかもサボるのだった。


　私は魂の存在を信じたいので、「死」そのものは「終わり」や「悲劇」ではないと思う。肉体から解放されて自由になるならば、そっちの方が幸せそうに思う。繁殖しなければならないのも、食べなければならないのも、肉体があるからだし、逆に肉体という制限がなければ、もう死ぬことも殺すこともないのだから、もし幽霊だとか魂の世界があるなら、みんな生まれ変わったりせずにそっちで暮らしちゃえばいいのに……と思う。せっかく死後の世界があるのに生まれ変わらなくてはならないとすれば、生きて老いて死ぬ定めは試練なのだろうか。

　けどこうやって肉体を重ねる温かさを味わってしまうと、「肉体は良いものだなぁ」と未練が残ってしまいそうだ。
　肉体があるから性別とか存在するのだし、肉体がなければすべてから解放されそうだけど。それでも火葬のとき、私のきったねー肉体が失われることは別に良いかもしれないが、彼の柔らかなお肌が失われてしまうのは悲しいと思う。
　いや、死の前に老いによっても、段々と失われるのだろう。魂は永遠だと信じたいけどさ。

　死より老いより先に、私の汚い皮膚病を、彼の柔らかお肌にうつしてしまってはマズい。私は多分肌荒れしているだけだから、伝染病ではないと思うんだけど……。どうだろう。


　妊娠の不安は消えはしないが、このセックスという行為で、人間のみならずみんな子作りしていると思うと感慨深い。動物たちの交尾はけっこう慌ただしくするみたいだけれど。人間はゆったりできるのはありがたいんだか申し訳ないんだか。
　女性に精子を注入したいという男性の欲求があること、その挿入するための性器があること、性的興奮があること。もうみんなにとっては当たり前みたいになっているのかもしれないけど、改めて命のシステムってすごいなーと思う。

　私一人で死ぬなら、案外未練はなかったかもしれないが、彼との関係は色々、未練になり得るかもしれない。肉体への執着、未練。
　けど感情も含め、それが生きるってことかもね。

　玉袋の膨らみの中には、生物の進化の歴史とロマンと神秘が詰まっているんだなぁ。
　彼が全力で射精してくれている様子が、エロくて素敵。