男女について考える(ほとんど憶測と偏見とヒステリー)

月澄狸

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ピルの契約も更新したし、まったり過ごしたい

少しほどけてゆく男女観

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 以前は恋愛の歌や物語を見ると、恋をしたことのない自分を責められているようでしんどかった。

 今は、恋の世界も多様なのだなと思える。恋の話に共感することもあるし、違うときは違う。男と女と言っても、人それぞれなのだ。

 私は今まで男運(?)が悪くて、まわりの男性や出会う男性、話に聞く男性が、不潔だったり乱暴だったりした。しかも私自身がそんな狭い世界にいるのに、性犯罪のニュースも入ってくる。ミソジニストとミサンドリストが戦っているような投稿も見かける。印象アップする機会もないまま、印象だだ下がり。

 なのだが、彼は穏やかで優しく、マメに構ってくれて喋ってくれて、綺麗好きで癒される。彼と比べれば私の方が汚いし、私と比べれば彼の方が可愛いもの好きだと思う。

 男性で可愛いもの好きというのは少しレアな感じがしたが、よく考えたら、「女性=可愛い」「男性=カッコいい」というイメージがあり、女性は男性、男性は女性に惹かれるというイメージがある。もちろんどちらも偏った概念なわけだが、女性がカッコいい男性に、男性が可愛い女性に惹かれるならば、男性が可愛いものに惹かれ、女性がカッコいいものに惹かれるのもまた当然な気がする。別にカッコいいと可愛いの線引きなど、曖昧なものかもしれないけど。

 いずれにせよ、別に「男」とか「女」とかはそんなに関係ないんだな。確かに。
 男性の性欲は、ただ単に男性器や視覚に刺激が欲しいというだけでなく、攻撃的・支配的なイメージが強く、「女性にこうされたい」と頼むような受身な姿勢であれば、どっちかというとマゾである、というイメージがあったけど、それも別にそんなことないのかも、と思う。

 何も実体験がない、あるいは実体験が嫌なことばかりだと、嫌な話も鵜呑みにしてしまう。「信頼していた男性にセクハラされた」とか。
 けれど人への信頼とか、自分でコミュニケーションを取ればいいんだという自信とか、それで万が一トラブルがあっても何とかしようみたいな覚悟とか、ちょっとだけ高まったかもしれない。
 おかしい人は実在するだろうけど、電車で隣り合わせになった人も、道ですれ違う人も、ほとんど静かな人ばかりだ。職場でいつも手伝ってくださったり、気遣ってくださるような人が、急にコミュニケーションを放棄して襲いかかってくるはずもない。

 あれもこれも信頼できず「不快」だの「怖い」だの言い始めると、世界は疑いに満ち溢れ、ろくなことにならない。生き物相手でもそうだろう。全部自分に害をなすかもしれないと疑うと、片っ端から殺してしまいそう。それは良くない。

 私が男性恐怖症に取り憑かれていたのは、自身が分からないことに取り憑いていたせいでもあるかもしれない。
 性犯罪とかセクハラとか、どうしてそんなことをする人がいるのか、私には分からない。分からないことはひとまず、棚上げした方が良いかもしれない。「自分は気をつけよう」と思いつつ。
 今は「セクハラ=男性」みたいな感じになっているけれど、そのうち「男性に厳しく女性に甘いのはおかしい」と、女性のセクハラにも厳しい風潮になるかもしれない。私も今から、発言に気をつけねば。

 最近多少、気持ちが落ち着いているのは、彼の性器に親しんだために、「男性嫌悪」がけっこう失われたこともあるかもしれない。
 あと、私はオナニーするとき画像とか文章を検索していたが、それをやめて、想像だけでオナニーするようになった。
 検索すると過激なものが目に触れてしまい、「男ってこういうのでヌいてるのね。やっぱりなんか乱暴で威圧的でやな感じ」と不信感が募る。女性を縛る、暴力を振るう、小さな子どもや嫌がっている女性を犯すなど、不愉快なものを見ると、ミサンドリーが増してしまう。

 男女観に限ったことではないが、嫌なものからはできるだけ離れるようにしたい。私はついうっかり、嫌なことをわざわざ調べたり、悶々と考えたり、嫌なことを言われたら反論したりと、突っ込んでしまいがちなので、離れられることからは離れるというのを意識したい。
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