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昆虫萌えとか無機物萌えとか
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人気ジャンルだからどうとか、マイナーだからどうとか、需要のあるなしは分かりませんが、「愛あふれる作品」はまだ相対的に少なそうですね。
中身を見ていないのでよく知りませんが、最近は「ざまぁ」だとか、嫌なやつに仕返し・復讐するような話が人気みたいです。みんなよっぽど現実社会で仕返しできない苦しみを抱えているんですね。人間社会が生ける怨霊の巣窟だと思うと嫌になります。
で、「愛あふれる作品」は相対的に少なくなりそうですね。
「親から子への愛」「恋人との愛」は、創作世界的に見れば「当たり前」でしょう。実際の社会ではそれさえ満足に得られないから、創作上の愛に癒されたりするわけですが、創作において親子とか家族とか恋人の愛とかは、まぁありきたり。
逆に足りない愛は、「縁もゆかりもない相手への無償の愛」や「嫌われ者、落ちこぼれへの愛」だと思います。
そういう作品、なくはないんですけどね。自分をいじめた相手にさえ愛で返す、みたいな。そういうのを見ると、作品の器の大きさを感じますね。
どこから許せて、どこから許せないか。作品でストーリーが進むと、大体「器」というか、主人公含む人々の愛情の範囲が分かってきますね。主人公がゴキブリを叩き殺す描写があれば、大体そこ以上の愛情には行かないだろうなと判定。外見いじりで笑いをとろうという描写が何度かあれば、それもそういう人なんだなと把握。
私は流行りとかあんまり興味ないのですが、「鬼滅の刃」は何話目かで既に「おっ?」となりました。これ、主人公の精神は既に出来上がっており、概ね「精神的な成長ストーリー」ではなく「(肉体・力を)強くする」話だと思われます。
それにしても優しい。なるほど、ジブリとかディズニーとかこういうものが流行る世界であれば、捨てたもんじゃないかも。
「あー、こんなもんか」ポイントがあると読者は冷めて去るかも。特に我々無名作者だと、「嫌な主人公が素晴らしい人間になっていく」話を書こうとしても、序盤の嫌さで読者様が去ってしまうかもしれませんね。
個人的な好みで言うと、「予想を裏切るほど深い愛(湯を沸かす愛みたい)」を丁寧に分かりやすく描かれると「おっ!?」と惹かれます。ぶっ飛んだ愛情であっても、奇才のおっしゃることは多分私には分かりません。「分かる表現」じゃないと分からない。一見訳分からん世界観でも、言い方次第で共感できるかも。
「世界中のゴミ箱が好きなんだ。そこには人々にとってかつてゴミではなかったものが入っている。過去の宝物の墓場なのさ。おっと今日の飯と、輝くお宝発見! そう、私はカラスなのだ」とか?
ゴキブリを調べるのが楽しいのは、ゴキブリを愛する人を知れるから、という側面もあるかも。人類というのは勝手に嫌われ者を生み出しますが、他人の好き嫌いは気にしない、あるいは嫌われ者を愛でたいような愛情深い人間もいるのです。私は虫殺しのハンターであって、愛情由来じゃなさそうですが。世界に愛情深い側面があると定期的に確認しなければやってられません。
「親子」とか「恋人」とか「友達」とか、理由付きの愛情はまぁ分かります。分かるからって実行するのは実際難しいことですが、創作上では「愛する人を守る」とかいう動機は当たり前。
だからこそ、訳分からん愛情に惹かれます。まだ見ぬ、未知の愛情はないか。
私は人外萌えですが、ケモナーは人気ジャンルであり、わりと一般的な好みだと思うのです。よく知らんけど。動物好きは多いし、動物はみんなから「可愛い」と認知されているので。
だから、「昆虫萌え」とか「無機物萌え」のような未知ジャンルが気になります。
昆虫を分類する、生態を調べる、そういう「リアル」はリアル趣味の人にやってもらうとして、創作上で「虫と人の愛」の究極的なのをやってくれたのは、ナウシカくらいしか知りません。
まだマイナーですよね。虫人気ないから。でもジブリの良さが知れ渡っているこの世界なら、描き方次第でいけそうです。その「人を振り向かせる、心を打つ描き方」が分からないから、みんな苦戦しているわけですが。
無機物萌えは、「ロボットとの友情・愛情」であればわりと一般的。しかし対物性愛的なのはまだ少なそう。ただ、以前「ものを捨てるのが可哀想に思えてくる」と投稿したら共感してくださる人が何人かいたので、ここは通じやすい感情だと思われます。
物を愛しても、捨てなければならない。草を愛しても、草刈りしなければならない。虫を愛しても、虫を殺さなくてはならない。この苦しみが、人の愛を一方先へ向かわせづらい要因であると思われます。ならば今必要なのは、物を捨ててしまう、草を刈ってしまう、虫を殺してしまう、肉を食べてしまう、悲しい我々のための癒やしや共感か。どうしようもないことを「人間って愚かだ」などと責められても辛いですもんね。
しかし、あまりに崇高なことを言われても、我々には理解……いや、共感できません。「崇高もどき」との見分けもつきません。「崇高ぶってるけど、なんかおかしいぞ。人の考えを認めず、人々の自由を勝手なルールで縛り、自分たちはけっこうレベルの低い言動をしているじゃないか」というとき、気づけたら良いですが、分かりません。「すべての魂は繋がっていたんだ!!」とハイテンションに「無償の愛」を語られても分かりません。
私の場合理解できるのは、いじめた相手を許し、自分の殺戮を許し……ゆっくり段階的に愛を深める表現。急にぶっ飛ばれても分かりません。
「私が思いついたこと、私が思ったことは、大抵他の人も考えているもんだ」ということが最近分かりましたので、では、自分の納得する表現を深めれば、誰かに伝わるかもしれませんね。言語化能力を鍛えて。
「誰もやっていない斬新なこと」は、それを「表現するのが難しいから」まだやられていないだけで、「伝わらない」わけじゃないかも。
中身を見ていないのでよく知りませんが、最近は「ざまぁ」だとか、嫌なやつに仕返し・復讐するような話が人気みたいです。みんなよっぽど現実社会で仕返しできない苦しみを抱えているんですね。人間社会が生ける怨霊の巣窟だと思うと嫌になります。
で、「愛あふれる作品」は相対的に少なくなりそうですね。
「親から子への愛」「恋人との愛」は、創作世界的に見れば「当たり前」でしょう。実際の社会ではそれさえ満足に得られないから、創作上の愛に癒されたりするわけですが、創作において親子とか家族とか恋人の愛とかは、まぁありきたり。
逆に足りない愛は、「縁もゆかりもない相手への無償の愛」や「嫌われ者、落ちこぼれへの愛」だと思います。
そういう作品、なくはないんですけどね。自分をいじめた相手にさえ愛で返す、みたいな。そういうのを見ると、作品の器の大きさを感じますね。
どこから許せて、どこから許せないか。作品でストーリーが進むと、大体「器」というか、主人公含む人々の愛情の範囲が分かってきますね。主人公がゴキブリを叩き殺す描写があれば、大体そこ以上の愛情には行かないだろうなと判定。外見いじりで笑いをとろうという描写が何度かあれば、それもそういう人なんだなと把握。
私は流行りとかあんまり興味ないのですが、「鬼滅の刃」は何話目かで既に「おっ?」となりました。これ、主人公の精神は既に出来上がっており、概ね「精神的な成長ストーリー」ではなく「(肉体・力を)強くする」話だと思われます。
それにしても優しい。なるほど、ジブリとかディズニーとかこういうものが流行る世界であれば、捨てたもんじゃないかも。
「あー、こんなもんか」ポイントがあると読者は冷めて去るかも。特に我々無名作者だと、「嫌な主人公が素晴らしい人間になっていく」話を書こうとしても、序盤の嫌さで読者様が去ってしまうかもしれませんね。
個人的な好みで言うと、「予想を裏切るほど深い愛(湯を沸かす愛みたい)」を丁寧に分かりやすく描かれると「おっ!?」と惹かれます。ぶっ飛んだ愛情であっても、奇才のおっしゃることは多分私には分かりません。「分かる表現」じゃないと分からない。一見訳分からん世界観でも、言い方次第で共感できるかも。
「世界中のゴミ箱が好きなんだ。そこには人々にとってかつてゴミではなかったものが入っている。過去の宝物の墓場なのさ。おっと今日の飯と、輝くお宝発見! そう、私はカラスなのだ」とか?
ゴキブリを調べるのが楽しいのは、ゴキブリを愛する人を知れるから、という側面もあるかも。人類というのは勝手に嫌われ者を生み出しますが、他人の好き嫌いは気にしない、あるいは嫌われ者を愛でたいような愛情深い人間もいるのです。私は虫殺しのハンターであって、愛情由来じゃなさそうですが。世界に愛情深い側面があると定期的に確認しなければやってられません。
「親子」とか「恋人」とか「友達」とか、理由付きの愛情はまぁ分かります。分かるからって実行するのは実際難しいことですが、創作上では「愛する人を守る」とかいう動機は当たり前。
だからこそ、訳分からん愛情に惹かれます。まだ見ぬ、未知の愛情はないか。
私は人外萌えですが、ケモナーは人気ジャンルであり、わりと一般的な好みだと思うのです。よく知らんけど。動物好きは多いし、動物はみんなから「可愛い」と認知されているので。
だから、「昆虫萌え」とか「無機物萌え」のような未知ジャンルが気になります。
昆虫を分類する、生態を調べる、そういう「リアル」はリアル趣味の人にやってもらうとして、創作上で「虫と人の愛」の究極的なのをやってくれたのは、ナウシカくらいしか知りません。
まだマイナーですよね。虫人気ないから。でもジブリの良さが知れ渡っているこの世界なら、描き方次第でいけそうです。その「人を振り向かせる、心を打つ描き方」が分からないから、みんな苦戦しているわけですが。
無機物萌えは、「ロボットとの友情・愛情」であればわりと一般的。しかし対物性愛的なのはまだ少なそう。ただ、以前「ものを捨てるのが可哀想に思えてくる」と投稿したら共感してくださる人が何人かいたので、ここは通じやすい感情だと思われます。
物を愛しても、捨てなければならない。草を愛しても、草刈りしなければならない。虫を愛しても、虫を殺さなくてはならない。この苦しみが、人の愛を一方先へ向かわせづらい要因であると思われます。ならば今必要なのは、物を捨ててしまう、草を刈ってしまう、虫を殺してしまう、肉を食べてしまう、悲しい我々のための癒やしや共感か。どうしようもないことを「人間って愚かだ」などと責められても辛いですもんね。
しかし、あまりに崇高なことを言われても、我々には理解……いや、共感できません。「崇高もどき」との見分けもつきません。「崇高ぶってるけど、なんかおかしいぞ。人の考えを認めず、人々の自由を勝手なルールで縛り、自分たちはけっこうレベルの低い言動をしているじゃないか」というとき、気づけたら良いですが、分かりません。「すべての魂は繋がっていたんだ!!」とハイテンションに「無償の愛」を語られても分かりません。
私の場合理解できるのは、いじめた相手を許し、自分の殺戮を許し……ゆっくり段階的に愛を深める表現。急にぶっ飛ばれても分かりません。
「私が思いついたこと、私が思ったことは、大抵他の人も考えているもんだ」ということが最近分かりましたので、では、自分の納得する表現を深めれば、誰かに伝わるかもしれませんね。言語化能力を鍛えて。
「誰もやっていない斬新なこと」は、それを「表現するのが難しいから」まだやられていないだけで、「伝わらない」わけじゃないかも。
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みんなの感想(1件)
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