投稿する前から才能がないのが分かりすぎてて辛い

月澄狸

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物語を読むだけ・見るだけなら楽しいのに、作るとなると雑念が頭をグルグル回ってしんどくなるのは私だけ?

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 私には得意なことがない。不器用で、落ちこぼれだった。けど絵や文章といった表現だけは褒められたことがあったから、それに賭けてきた。得意なのだと思い込んできた。

 ドラマなんかでは、一つ何かに応募したら受かるという展開だったりする。一つの小さな行動や出来事がきっかけで次の大きなことに繋がったりする。
 私もそういう世界を信じたかった。きっと何もかもうまくいくと。「現実はドラマみたいにうまくはいかない」という考え方を受け入れたくなかった。

 けど気合いを入れた作品をコンクールに応募してみても、小説投稿サイトに投稿してみても手応えはなく……。
 まだ数えるくらいしかやっていないのだから、弱音を吐くのは早すぎるけど。

 私は今からマンガを投稿しようとしている。それに限らずこれからも、作品を投稿するだろう。
 でもどれもどこかで見たようなストーリー・設定・雰囲気のものばかりなのだ。

 インターネットがない頃は、世界にどれだけの数の作品があるかなんてことはあまり知らなかったし、意識しなかった。図書室の本も大抵背表紙しか見えなかった。
 でも今は、自分が好きなことについて検索していると、私が投稿しようとしているのと似たような作品の情報がたくさん出てくる。どれも絵がうまく、すごく面白そうで、人気もある。

 私は……絵は下手だし発想も貧困だし調べたり練習したりする気力も弱い……。色んな作品の、いわゆる劣化版しか作れないだろう。投稿したら、「◯◯に似ている」と言われそうなものしか描けない。

 この世界に、私が入り込む隙はあるんだろうか。

 ……いや、それでも……すべての人に才能はあると信じたい。
 すべての人にあるなら私にもあるはずだ。

 きっと私にしか出せない空気がある。描いているうちに他の何かも見つかるかもしれない。初めはどこかで見たような作品しか描けなくても、それはしょうがない。私は天才じゃないのだから。空から突然アイデアが降ってきたりはしないのだ。

 信じよう。勉強や運動についてはできなくてもいいやと諦めていたし、やる気も起こらなかったけれど、ストーリー作りに関しては諦めたくない。やりたくてしょうがない。好きなことは捨てたくない……これが答えだろう。

 もっと打たれ強いメンタルが欲しいところだけど、それはまだまだ身に付きそうにない。自信がなくて不安ばかりだ。でも諦めないことだけはできる。それが一番大事なんじゃないかと思う。





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