うだつの上がらないエッセイ集(たまに自由研究)

月澄狸

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頑張り屋の夜型アブラゼミ

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 日も落ち暗くなった夜八時頃、アブラゼミが元気に鳴いている。
 あまり休憩も挟まず、連続してずっと鳴いている。
 なんだか昼より元気に聞こえるのは気のせいだろうか。

 街灯の近くにいるのだろう。
 生き物たちが寝静まっているせいか、夜の音はよく響く。

 セミって夜でも一匹鳴いていたりするよなぁ……。
 大合唱ということはないけれど。


 夜型のセミって昔からいたっけ?
 何年か前から、夜にも鳴いているセミがいるけれど……。
 そして夜ゼミの種類は……アブラゼミだけだったっけ?

 ミンミンゼミやツクツクボウシやクマゼミやヒグラシが夜に鳴いたのは聞いたことがない。ニイニイゼミは……どうだったかな。夜型セミといえばアブラゼミの印象だ。


 それにしても長く鳴いている。鳴き止む気配がない。
 近年のこの猛暑……セミももしかして、比較的涼しい夜の方が活動しやすくなったのだろうか。

 するとセミは進化して、夜型が増えるかも? 秋の鳴く虫たちもよく夜に鳴いているし、実は夜に活動する方が都合が良かったりして。

 しかし、街灯の光なしでも鳴く夜型セミだらけになったら……
 ……夏の夜は眠れなくなるかな。

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