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5-5 心光と影
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あの日々はわたくしにとって掛け替えのないものであり、そして忘れようのないことでもありました。
花山院の側室の間に長子として生まれたわたくしは、父母にたいへん良くしていただきましたが、正室に男児が産まれた後はご存知のとおり……。わたくしは信寧寺にて仏に仕える日々を送っておりました。
中でも良くしてくれたのは宿陽という僧で、幼い頃から腕っぷしが強く朗らかな男でした。わたくしのことも友として清らかな目で見る、それはそれは、本当に善き人だったのです。少々経を覚えることには苦労していた代わりに、彼は棒術に長け法師武者のような、戦うことを得意としていました。
ある時わたくしは仏の道を更に深めようと思い立ち、和尚様の許しもございましたので西方へ行脚することにいたしました。その旅に護衛も兼ねて、宿陽も供をしてくれたのです。
ああ。幼き頃に寺へ預けられ、以来修行の道を歩んできたわたくしにとって、その旅は刺激に溢れ、日々が輝きに満ちてございました。空はどこまでも広く澄み渡り、風は草花の香りを纏ってわたくしの手足を撫で踊りました。清流は冷たくも温かく、この世に生きるすべては自由にその生を謳歌しているのです。
そしてその喜びに、隣で宿陽はひとつひとつ頷いてくれました。ああ、ああ、あの日々こそはわたくしの生涯で一番の幸福に満ちた、大切な時間でございました。
欲を捨て、我を投げ出し、悟りを開き仏の道へ至る。その旅路でしたのに。わたくしはそのとき、真実、この世に生きていると感じたのです。
それを仏の道から外れるというのなら、その通りでございましょう。その報いを与えられたのだと言われれば、そうなのやもしれませぬ。
今にして思えば、わたくしたちの旅の間、何度か陰陽師を乗せた早馬が西へと駆けて行くのを目にいたしました。その先で、温かく迎え入れる村人もあれば、わたくしたちに恐れを抱く者もありました。とある者がその理由を教えてくれたのです。
僧に化けた人喰いの怪異が、近頃跋扈しているらしいと。そういう噂が流れているとのことでした。わたくしどもは戸惑い、しかし彼らに由緒正しき信寧寺の者だと告げれば安心したように受け入れて下さいました。そうしたことが幾度も続き、ついにとある村を訪れたとき、ことは起こったのでございます。
ひとつ、先にお断りをしておきます。誓って、この心光という男は生身のうちに罪を犯したことはありませぬ。憐れなるこの男は、罪人となるよう仕向けられたのでございます。
その村には病が巣食っているようでございました。苦しむ人々の姿にいてもたってもいられず、わたくしたちも介抱を手伝い、数日に渡って滞在し、時には仏へ祈りを捧げ、また亡くなった村人を弔いました。手当の甲斐なく息を引き取る者たちを、せめて浄土へ、善き来世へと導くため、わたくしは彼らに尽くしました。
ところがその村でも噂が渦巻いておりました。僧の姿をした人喰いの怪異がいるらしい。彼らはあたかも慈悲深い敬虔な僧の顔をして、人を憑り殺しては夜な夜な亡骸を食べるのだと。
悪いことには、その噂を流しているのは、都から来たという陰陽師やその配下の方だったのです。村人たちはそれを信じ、人喰いの怪異とは、わたくしたちなのではと疑い始めました。
事実無根のことに、わたくしも宿陽も気に留めませんでしたが、夜に蠢く影を見ただとか、わたくしどもが来てから病人が増えただとか、彼らの疑念は日に日に膨らむばかりでした。わたくしたちは相談をして、もうこの村を出たほうがお互いの為であろうと考えましたが、もう遅かったのです。
葬ったはずの墓が荒らされ、食べられた亡骸が見つかり。村人たちはわたくしたちを怪異と信じ、決めつけたのです。彼らは思い思いの農具を武器に、わたくしたちを詰り、追いました。
「人喰い僧め!」
「残忍な嘘つきの化け物!」
ああ、彼らの叫び声が今も耳に残り、響き続けるようです。
「心光、お前は先に逃げろ! お前のことは、必ず守ってやるからな!」
宿陽はわたくしにそう言い、囮をするというのです。わたくしは嫌がりましたが、どうしても行けと叫ばれ、夜の森を駆けました。その夜は満月が明るく照らしており、わたくしがどう逃げたところで人の目からは身を隠せません。それでもわたくしは宿陽の願う通りに駆け続けました。胸が苦しく、息もろくにできず、草で切れた手足からは血を流し、泥にまみれながら逃げたのです。
それでも、どうにもなりはしませんでした。体力が尽き、ついに地に伏せ、どうにか息を繋いでいた時。わたくしの前に、何かの気配を感じました。
それは真っ黒な大きな獣のような影でした。初めは月明かりが生んだ幻かとも思いましたが、その巨大ななにかは蠢きながら、真っ赤な瞳を見開き、わたくしを見てにぃっと笑ったのでございます。
『お前、憎くはないか』
「な、なにを……」
『お前を捨てた者たちが、お前を育て穢した者たちが、お前を疑い誹る者たちが、お前を襲う者たちが。この世の全てが憎くはないか』
その言葉にわたくしは一瞬躊躇し、しかし首を振りました。
「わたくしは、わたくしは仏に仕える身。憎くなどございませぬ、それがこの身に与えられる仏の試練というのなら、それを受け入れなければ」
『ではお前、今どうして逃げている?』
「そ、それは……」
わたくしの言葉に迷いが見えると、影は大きく笑って言うのです。
『お前はな、仏の道を志すと言いながら、結局己の身がかわいいのだ。生きたいのだ。浄土や生まれ変わりと死者に説教をしながら、欲深いお前は死にたくはないのだ。惨めだなぁ、憐れだなぁ』
「……っ、わ、わたくしは、わたくしは、ただ……」
ただ。その先を紡げないわたくしに、その影は纏わりついて囁きました。
『お前はあの御供との旅を悦んだ。この世に未練が有るのだ。お前を助けもしない仏の道など捨ててしまえ、私の手を取れ。そうすればお前に力をやってもいい。私はな、お前と同じでこの世が憎くてたまらんのだ。共にこの世に恨みを晴らそうではないか。なぁ』
花山院の側室の間に長子として生まれたわたくしは、父母にたいへん良くしていただきましたが、正室に男児が産まれた後はご存知のとおり……。わたくしは信寧寺にて仏に仕える日々を送っておりました。
中でも良くしてくれたのは宿陽という僧で、幼い頃から腕っぷしが強く朗らかな男でした。わたくしのことも友として清らかな目で見る、それはそれは、本当に善き人だったのです。少々経を覚えることには苦労していた代わりに、彼は棒術に長け法師武者のような、戦うことを得意としていました。
ある時わたくしは仏の道を更に深めようと思い立ち、和尚様の許しもございましたので西方へ行脚することにいたしました。その旅に護衛も兼ねて、宿陽も供をしてくれたのです。
ああ。幼き頃に寺へ預けられ、以来修行の道を歩んできたわたくしにとって、その旅は刺激に溢れ、日々が輝きに満ちてございました。空はどこまでも広く澄み渡り、風は草花の香りを纏ってわたくしの手足を撫で踊りました。清流は冷たくも温かく、この世に生きるすべては自由にその生を謳歌しているのです。
そしてその喜びに、隣で宿陽はひとつひとつ頷いてくれました。ああ、ああ、あの日々こそはわたくしの生涯で一番の幸福に満ちた、大切な時間でございました。
欲を捨て、我を投げ出し、悟りを開き仏の道へ至る。その旅路でしたのに。わたくしはそのとき、真実、この世に生きていると感じたのです。
それを仏の道から外れるというのなら、その通りでございましょう。その報いを与えられたのだと言われれば、そうなのやもしれませぬ。
今にして思えば、わたくしたちの旅の間、何度か陰陽師を乗せた早馬が西へと駆けて行くのを目にいたしました。その先で、温かく迎え入れる村人もあれば、わたくしたちに恐れを抱く者もありました。とある者がその理由を教えてくれたのです。
僧に化けた人喰いの怪異が、近頃跋扈しているらしいと。そういう噂が流れているとのことでした。わたくしどもは戸惑い、しかし彼らに由緒正しき信寧寺の者だと告げれば安心したように受け入れて下さいました。そうしたことが幾度も続き、ついにとある村を訪れたとき、ことは起こったのでございます。
ひとつ、先にお断りをしておきます。誓って、この心光という男は生身のうちに罪を犯したことはありませぬ。憐れなるこの男は、罪人となるよう仕向けられたのでございます。
その村には病が巣食っているようでございました。苦しむ人々の姿にいてもたってもいられず、わたくしたちも介抱を手伝い、数日に渡って滞在し、時には仏へ祈りを捧げ、また亡くなった村人を弔いました。手当の甲斐なく息を引き取る者たちを、せめて浄土へ、善き来世へと導くため、わたくしは彼らに尽くしました。
ところがその村でも噂が渦巻いておりました。僧の姿をした人喰いの怪異がいるらしい。彼らはあたかも慈悲深い敬虔な僧の顔をして、人を憑り殺しては夜な夜な亡骸を食べるのだと。
悪いことには、その噂を流しているのは、都から来たという陰陽師やその配下の方だったのです。村人たちはそれを信じ、人喰いの怪異とは、わたくしたちなのではと疑い始めました。
事実無根のことに、わたくしも宿陽も気に留めませんでしたが、夜に蠢く影を見ただとか、わたくしどもが来てから病人が増えただとか、彼らの疑念は日に日に膨らむばかりでした。わたくしたちは相談をして、もうこの村を出たほうがお互いの為であろうと考えましたが、もう遅かったのです。
葬ったはずの墓が荒らされ、食べられた亡骸が見つかり。村人たちはわたくしたちを怪異と信じ、決めつけたのです。彼らは思い思いの農具を武器に、わたくしたちを詰り、追いました。
「人喰い僧め!」
「残忍な嘘つきの化け物!」
ああ、彼らの叫び声が今も耳に残り、響き続けるようです。
「心光、お前は先に逃げろ! お前のことは、必ず守ってやるからな!」
宿陽はわたくしにそう言い、囮をするというのです。わたくしは嫌がりましたが、どうしても行けと叫ばれ、夜の森を駆けました。その夜は満月が明るく照らしており、わたくしがどう逃げたところで人の目からは身を隠せません。それでもわたくしは宿陽の願う通りに駆け続けました。胸が苦しく、息もろくにできず、草で切れた手足からは血を流し、泥にまみれながら逃げたのです。
それでも、どうにもなりはしませんでした。体力が尽き、ついに地に伏せ、どうにか息を繋いでいた時。わたくしの前に、何かの気配を感じました。
それは真っ黒な大きな獣のような影でした。初めは月明かりが生んだ幻かとも思いましたが、その巨大ななにかは蠢きながら、真っ赤な瞳を見開き、わたくしを見てにぃっと笑ったのでございます。
『お前、憎くはないか』
「な、なにを……」
『お前を捨てた者たちが、お前を育て穢した者たちが、お前を疑い誹る者たちが、お前を襲う者たちが。この世の全てが憎くはないか』
その言葉にわたくしは一瞬躊躇し、しかし首を振りました。
「わたくしは、わたくしは仏に仕える身。憎くなどございませぬ、それがこの身に与えられる仏の試練というのなら、それを受け入れなければ」
『ではお前、今どうして逃げている?』
「そ、それは……」
わたくしの言葉に迷いが見えると、影は大きく笑って言うのです。
『お前はな、仏の道を志すと言いながら、結局己の身がかわいいのだ。生きたいのだ。浄土や生まれ変わりと死者に説教をしながら、欲深いお前は死にたくはないのだ。惨めだなぁ、憐れだなぁ』
「……っ、わ、わたくしは、わたくしは、ただ……」
ただ。その先を紡げないわたくしに、その影は纏わりついて囁きました。
『お前はあの御供との旅を悦んだ。この世に未練が有るのだ。お前を助けもしない仏の道など捨ててしまえ、私の手を取れ。そうすればお前に力をやってもいい。私はな、お前と同じでこの世が憎くてたまらんのだ。共にこの世に恨みを晴らそうではないか。なぁ』
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