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1 コロポックルな僕
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ぽくぽくぽくぽくコロポックル。
僕は小さなコロポックル。お名前は柚子だよ。柚子色の髪の毛だから柚子なんだって!
「うわぁっ!おっきい木苺!木苺って何でこんなに美味しいのかなぁ?」
目の前にピョンとなってる木苺に目を奪われたけど、僕ってば今は両手で木の実を抱えてるからもう持てない。ガックシするけど木の実も大事よ!
「あっあっ!雀さん!こんにちわ!チュンチュンって何て言ってるのかなぁ?」
木の実をよいしょこらせって運んでたら雀さんがお空を飛んでったよ。お友達とおしゃべりしながら飛んでたけど、僕ってばまだ雀語は習い途中だからわかんないや。知りたい言葉が多すぎてまだまだマスターまでは遠そう。ガックシ。
僕達コロポックルは人間さんと同じで色んな言葉を覚えられちゃう。遠いご先祖様が気付いてからは多種族語のお勉強が盛ん。普通は一語か二語だけ覚えるんだけど……。
うう~ん。僕ってば知りたい言葉が多すぎて選べない。だから全部の授業に参加してるんだ。いっぱい手を付けてるからマスター出来たのはまだ全体の半分超えた位かな?でも良いんだ。一番知りたかった言葉はもう全部マスターしてるからね!
「はわっ!狼さんだ!」
僕達コロポックルは森の中で生活してるよ。森の中には色んな生き物がいっぱいいる。お友達になれる子から、もちろん僕達を食べちゃう子もね!
狼さんは後者。僕達を食べちゃう生き物。本当なら見つかる前に逃げなきゃなんだけど……。
僕ってば知りたがりなだけじゃなくってもふもふも大好きなの!ああ、あの狼さんたらとっても魅力的な毛並みの持ち主……!もふもふしたい!見つからないようにそぉっと近付けば少し位触れるかなぁ?
「んぅ~……そぉ~っと……そぉ~っと」
むむぅ、両手で木の実を抱えながらだと難しいぃ。
それでも頑張ってのそーりのそり。ゆっくり静かに進んでいるよ。
およよ?急にお空が曇っちゃった?
狼さんの尻尾に気を取られてたら辺りが暗く影になっちゃった。雨が降ったら大変!慌ててお空を見上げたら……。
「ぴゃっ!?」
狼さんだった!
僕ってば狼さんに見つかっちゃってたみたい!た、た、た、たいへーん!!
逃げなきゃ!でももふもふはもう目の前!
逃げなきゃ!でも理想的なもふもふ!
『なんだぁ?このコロポックル。逃げやしねぇ。ビビッて固まったか?
ふん、まあいい。腹ごなしに喰っちまおう』
うきゃあ!食べられちゃうっ!
大口開けた狼さんがお顔を近付けてきたよっ、もう逃げられない!えぇいどうせ食べられちゃうなら最後に思う存分もふもふするぞぅ!
僕は近付くお口を避けて真上にぴょーん!一生懸命跳んだら狼さんがお口を下げた瞬間とバッチシタイミングが合っちゃった!僕は見事に狼さんのお鼻の上に全身でダイブ。そのままがっしりしがみついた。
「ふわっ、ふわわわわ~っ。もふぅ。もふぅの草原。天国だぁ~」
そしたら全身に伝わる狼さんの毛並みのもっふもふ。瞬間的に全てを忘れちゃう。
『うわっ!何だコイツ!?くそっ、離れろ!』
僕が夢中で毛並みをわしゃわしゃしてると狼さんのお顔がぶるんぶるんて震えた。僕は振り落とされないように両手でしっかりがっちしお毛々にしがみつく。
『うぎゃっ引っ張るな!コイツ!このっ!』
あわわっ、今度は狼さんの前脚が僕のもふもふタイムを邪魔しにきたよ。逃げなきゃっ。
僕は襲い掛かる前脚をさかさか避けて狼さんのお耳の裏にかくれんぼ。はわぁ、お耳の毛並みももっふぅ。
あれ?でもあれれ?いっぱいもふもふして落ち着いてきたら……、今度は気になることが出てきたよ。
『このっ、くそっちょこまかとっ』
この毛並み………………。このギトッと感じるごわごわ感。ツンと鼻の奥にくる刺激臭。これってまさに野生の獣。
『狼さん……。お風呂に入ってますか?』
『離れっ……あ?狼語?』
『お風呂。入ってますか?』
とっても大事な事だから耳の前側でしっかりお聞きするよ。
『ぐぅ!?そこで喋んなっ』
『お風呂』
『入ってるわけねーだろがっ!俺は狼だぞ!入っても水浴び位で』
『最後に水浴びしたのは?』
『ああ?何でお前にそんなこと』
『最後に』
『だぁっ!だからそこで喋んなって!変な気分になるっ。最後はこの前の暑い日だっ』
暑い日って……もう3日も前……!
『お風呂は毎日入るのーーーーー!!』
『ぐぎゃあああああっ!?』
それはきちゃない筈だよまったく!これは急ぎの案件っ。
『あっち!あっちに川があるからそこ行くの!』
『うああああそこで喚くなっ!行く!行くからっ!』
『あ、あ、行く前に僕が落とした木の実を取ってください』
狼さんに拾って貰った木の実はこの後とっても重要になるからね。
狼さんの脚はとってもお早かった。僕が行くよりうんと早くに川に着いたよ。
『着いたぞ降りろ』
『あい』
僕は丁度良さそうな平らで大きな石の上に着地。その勢いを使って木の実をぱっかーんって割砕いたよ。そしたら中からトロリとした液が漏れてくる。これを川の水と合わせてわしゃわしゃわしゃしゃ。するとどんどん泡々になる。
狼さんがまたもや大口開けて近付いてきた。これは……僕を食べる気だね!?
僕は全身で泡々を纏うとまたもやぴょーんと跳び上がる。さっきと同じタイミングで跳んだからお鼻の上に全身で着地成功。そのままお耳に行く。
『川に入るの!』
『ぐあっ!?くそっまたしてもかよ!』
文句は言いつつ狼さんは大人しく川に入ってくれた。
うふふ。よぉ~し泡々でごしごし。ごしごし。んぅ~土汚れが酷くて大変。でも絶対きれいにしたらもっともっと極上の艶もふになるよね。僕ってば頑張っちゃうんだから。
『う。おぉ。ふぅ。ぅあ~』
ごしごし。ごしごし。きれいになっていくと狼さんも比例して体から力が抜けてった。
ごしごし。ごしごし。おっきなお体だからお時間掛かるね。でもみるみる内にきれいになってくのって気持ちい~♪
夢中でやってたから狼さんてば直ぐにきれいになったよ。
僕は小さなコロポックル。お名前は柚子だよ。柚子色の髪の毛だから柚子なんだって!
「うわぁっ!おっきい木苺!木苺って何でこんなに美味しいのかなぁ?」
目の前にピョンとなってる木苺に目を奪われたけど、僕ってば今は両手で木の実を抱えてるからもう持てない。ガックシするけど木の実も大事よ!
「あっあっ!雀さん!こんにちわ!チュンチュンって何て言ってるのかなぁ?」
木の実をよいしょこらせって運んでたら雀さんがお空を飛んでったよ。お友達とおしゃべりしながら飛んでたけど、僕ってばまだ雀語は習い途中だからわかんないや。知りたい言葉が多すぎてまだまだマスターまでは遠そう。ガックシ。
僕達コロポックルは人間さんと同じで色んな言葉を覚えられちゃう。遠いご先祖様が気付いてからは多種族語のお勉強が盛ん。普通は一語か二語だけ覚えるんだけど……。
うう~ん。僕ってば知りたい言葉が多すぎて選べない。だから全部の授業に参加してるんだ。いっぱい手を付けてるからマスター出来たのはまだ全体の半分超えた位かな?でも良いんだ。一番知りたかった言葉はもう全部マスターしてるからね!
「はわっ!狼さんだ!」
僕達コロポックルは森の中で生活してるよ。森の中には色んな生き物がいっぱいいる。お友達になれる子から、もちろん僕達を食べちゃう子もね!
狼さんは後者。僕達を食べちゃう生き物。本当なら見つかる前に逃げなきゃなんだけど……。
僕ってば知りたがりなだけじゃなくってもふもふも大好きなの!ああ、あの狼さんたらとっても魅力的な毛並みの持ち主……!もふもふしたい!見つからないようにそぉっと近付けば少し位触れるかなぁ?
「んぅ~……そぉ~っと……そぉ~っと」
むむぅ、両手で木の実を抱えながらだと難しいぃ。
それでも頑張ってのそーりのそり。ゆっくり静かに進んでいるよ。
およよ?急にお空が曇っちゃった?
狼さんの尻尾に気を取られてたら辺りが暗く影になっちゃった。雨が降ったら大変!慌ててお空を見上げたら……。
「ぴゃっ!?」
狼さんだった!
僕ってば狼さんに見つかっちゃってたみたい!た、た、た、たいへーん!!
逃げなきゃ!でももふもふはもう目の前!
逃げなきゃ!でも理想的なもふもふ!
『なんだぁ?このコロポックル。逃げやしねぇ。ビビッて固まったか?
ふん、まあいい。腹ごなしに喰っちまおう』
うきゃあ!食べられちゃうっ!
大口開けた狼さんがお顔を近付けてきたよっ、もう逃げられない!えぇいどうせ食べられちゃうなら最後に思う存分もふもふするぞぅ!
僕は近付くお口を避けて真上にぴょーん!一生懸命跳んだら狼さんがお口を下げた瞬間とバッチシタイミングが合っちゃった!僕は見事に狼さんのお鼻の上に全身でダイブ。そのままがっしりしがみついた。
「ふわっ、ふわわわわ~っ。もふぅ。もふぅの草原。天国だぁ~」
そしたら全身に伝わる狼さんの毛並みのもっふもふ。瞬間的に全てを忘れちゃう。
『うわっ!何だコイツ!?くそっ、離れろ!』
僕が夢中で毛並みをわしゃわしゃしてると狼さんのお顔がぶるんぶるんて震えた。僕は振り落とされないように両手でしっかりがっちしお毛々にしがみつく。
『うぎゃっ引っ張るな!コイツ!このっ!』
あわわっ、今度は狼さんの前脚が僕のもふもふタイムを邪魔しにきたよ。逃げなきゃっ。
僕は襲い掛かる前脚をさかさか避けて狼さんのお耳の裏にかくれんぼ。はわぁ、お耳の毛並みももっふぅ。
あれ?でもあれれ?いっぱいもふもふして落ち着いてきたら……、今度は気になることが出てきたよ。
『このっ、くそっちょこまかとっ』
この毛並み………………。このギトッと感じるごわごわ感。ツンと鼻の奥にくる刺激臭。これってまさに野生の獣。
『狼さん……。お風呂に入ってますか?』
『離れっ……あ?狼語?』
『お風呂。入ってますか?』
とっても大事な事だから耳の前側でしっかりお聞きするよ。
『ぐぅ!?そこで喋んなっ』
『お風呂』
『入ってるわけねーだろがっ!俺は狼だぞ!入っても水浴び位で』
『最後に水浴びしたのは?』
『ああ?何でお前にそんなこと』
『最後に』
『だぁっ!だからそこで喋んなって!変な気分になるっ。最後はこの前の暑い日だっ』
暑い日って……もう3日も前……!
『お風呂は毎日入るのーーーーー!!』
『ぐぎゃあああああっ!?』
それはきちゃない筈だよまったく!これは急ぎの案件っ。
『あっち!あっちに川があるからそこ行くの!』
『うああああそこで喚くなっ!行く!行くからっ!』
『あ、あ、行く前に僕が落とした木の実を取ってください』
狼さんに拾って貰った木の実はこの後とっても重要になるからね。
狼さんの脚はとってもお早かった。僕が行くよりうんと早くに川に着いたよ。
『着いたぞ降りろ』
『あい』
僕は丁度良さそうな平らで大きな石の上に着地。その勢いを使って木の実をぱっかーんって割砕いたよ。そしたら中からトロリとした液が漏れてくる。これを川の水と合わせてわしゃわしゃわしゃしゃ。するとどんどん泡々になる。
狼さんがまたもや大口開けて近付いてきた。これは……僕を食べる気だね!?
僕は全身で泡々を纏うとまたもやぴょーんと跳び上がる。さっきと同じタイミングで跳んだからお鼻の上に全身で着地成功。そのままお耳に行く。
『川に入るの!』
『ぐあっ!?くそっまたしてもかよ!』
文句は言いつつ狼さんは大人しく川に入ってくれた。
うふふ。よぉ~し泡々でごしごし。ごしごし。んぅ~土汚れが酷くて大変。でも絶対きれいにしたらもっともっと極上の艶もふになるよね。僕ってば頑張っちゃうんだから。
『う。おぉ。ふぅ。ぅあ~』
ごしごし。ごしごし。きれいになっていくと狼さんも比例して体から力が抜けてった。
ごしごし。ごしごし。おっきなお体だからお時間掛かるね。でもみるみる内にきれいになってくのって気持ちい~♪
夢中でやってたから狼さんてば直ぐにきれいになったよ。
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