36 / 73
前章
36 ※ヤンデレ注意報。苦手な方は読み飛ばしOK
しおりを挟む
◇ヴェイズサイド◇
テン。僕のテン。
日本のあの場所で出会ってから僕の全ては君のモノで、君の全てが僕のモノだ。
日本という国は閉鎖的で新しい事に寛容では無かった。
こんなにも君の事を愛しているのに、日本の常識が僕達を阻んだ。
君があの国の呪縛から解き放たれて、これで僕達は一つになれると僕も君の元へと旅立った。
なのに世界は無上だった。
あの世という場で永遠に君と共に在れると思っていたのに、僕は転生してしまった。
最悪な事に君のいない世界にだ。
死んでもあの世は無い。つまり死ぬと君と引き離されてしまう。
僕は必死に力を磨き、君の魂を探し抜いた。
そうしてやっと見つけ出し、僕の元へと帰って来たテン。
今度は生きて一生君を離さない。その為に僕の力を分け与えて僕と同じ時を生きられる様にした。勿論君が年頃まで育つのを待ってね。
なのに……。
君は出て行ってしまった。
自由な君を愛しているけれど……。
僕のテンは放って置くと余計な虫がついていけない。
どうやったら君を僕の元に閉じ込められるかな?
その答えは君が見つけ出してくれた。
北の魔王を秘島に転移させる事によって。
それからは秘島への転移条件。また秘島から出られないか。存分に見分させて貰った。
北の魔王の奇行は見ていて面白かったな。あいつなら僕がいればテンには手を出さない。
それにその前からいた人間もあいつがいればテンには手を出さないだろう。
場所の目星がついた僕はテンの仲間(笑)とやらを神の威信を以って退けた。
何せ揃いも揃って巨乳な女ばかりだったからね。あの雌豚共は僕のテンに色目を使いやがった。許しはしないけど、天罰をくれてやればテンが怒るだろうからね。処罰は人間の手に委ねてやったよ。
そうして一人になった君をこの秘島に送れたからあとは僕が来れば良かった。
誤算は自分で自分を転移でこの秘島に送れなかった事だ。
何とかそれを出来る者で、他の者を送るなどという愚かな行為をしない者を見繕い、やっとここまでやって来た。
もう。どこにも逃がしはしないよ?
苦労したからね。
ご褒美に君の全てを頂こう。
◇テンサイド◇
「くそがあああっ!離せ!離しやがれ!」
この糞神野郎は俺をこの世界に転生させた奴だ。
勇者にしてくれるって言うから喜び勇んで来てみれば、成人迎えるまで神の力は殆どくれなかった。
幸いにも日本と違って俺の生まれた国は16歳で成人だった。
それまで普通の人間と同程度の力しかなくて、同じ転生者仲間から揶揄われて育った。
同じ転生者なのにこの差って何なんだよ!?
聞けば力をくれる神は人によって違うらしい。俺はハズレを引いたって事だな。
成人して力だけ貰ってさっさとオサラバして来たのに、こいつは苦労して集めたハーレムちゃん達を解散させてしまいやがった。
それで確信したね。
こいつは俺に嫌がらせする為に俺を転生させたんだ。
でもそうは問屋が卸さねぇぜ。
「天空を裂く雷撃を食らいやがれ!」
この神野郎に俺の渾身の極大魔法を食らわせてやるべく術式を構築した。
いや、確かに今まで通り構築した筈だった。
「!?発動しない!?」
何故だ!こんな事今まで一度だって無かったのに!
「君は本当にバ可愛いよね。
ねぇ。君なら『ねえアンタ。ちょっとアンタ倒すのにアンタの力を貸してよ』って言われて素直に使わせるのかい?
くふふっ。まあ君の愛情表現なら甘んじて受けてあげるけども、今のは僕から逃れる為でしょう?」
狼狽える俺に鬱蒼と笑う糞神野郎。マジきめぇ。
お前のおもちゃになるつもりなんざねぇんだよ!
ギッと睨み上げてやる。
なのにそんな俺に見せたのは、
「逃がさないよ」
途轍もなく暗く怖い目をした能面顔だった。
「逃げる為の力はもう、二度と使わせてあげない。
それでも逃げるなら……」
神のくせにドス昏い神気を放つ奴に、俺は不覚にも息を詰めた。
「その両足。失くしてしまおうか」
そして言われた言葉にゾッと背筋が凍った。
こ、怖い。怖い怖い怖い怖い……。
「な、なんで……。何で俺なんだよ……。俺が何したってんだ……」
ガチガチと奥歯を鳴らす俺を、糞神野郎は不思議そうに首を傾げた。
「何を恐れているの?
何でって。君が君だから僕はこんなにも君を愛しているだけだよ?」
……。
……。
……ん?
愛?
愛。それはラブ。フォーリンなアレ。
……。
……。
……何時から愛って嫌いって言葉に変わったんだ?
「くふっ。ふふふっ。思考停止してるテンも可愛い」
「ぎゃあああっ!舐めるなぁ!」
耳の裏を舐めやがったコイツ!しかもそのあと耳の中に舌先突っ込みやがった!
急いで袖口でキモく湿った耳をゴシゴシ拭った。
その様子をくふくふ変な笑い声をあげて眺めてやがるコイツがムカつく。
「安心してよ。
僕は自由な君を愛しているんだ。
テンが僕から逃げない限り、その両の足は君から離れはしないから」
うっそりと笑う糞神野郎。
んん?コイツを側に置いとけば、俺は自由なままなのか?
そうか。仲間に入れて欲しくて拗ねてただけだったのか。
そう思って仕方ねえから仲間に入れてやるよと言おうと、鼻を高くした俺に、
「だからまずはその体に僕がどれだけ君を愛しているのか」
そう言いながら神野郎は顔を近付け、
「教え込んであげる」
俺の口を塞いだ。
テン。僕のテン。
日本のあの場所で出会ってから僕の全ては君のモノで、君の全てが僕のモノだ。
日本という国は閉鎖的で新しい事に寛容では無かった。
こんなにも君の事を愛しているのに、日本の常識が僕達を阻んだ。
君があの国の呪縛から解き放たれて、これで僕達は一つになれると僕も君の元へと旅立った。
なのに世界は無上だった。
あの世という場で永遠に君と共に在れると思っていたのに、僕は転生してしまった。
最悪な事に君のいない世界にだ。
死んでもあの世は無い。つまり死ぬと君と引き離されてしまう。
僕は必死に力を磨き、君の魂を探し抜いた。
そうしてやっと見つけ出し、僕の元へと帰って来たテン。
今度は生きて一生君を離さない。その為に僕の力を分け与えて僕と同じ時を生きられる様にした。勿論君が年頃まで育つのを待ってね。
なのに……。
君は出て行ってしまった。
自由な君を愛しているけれど……。
僕のテンは放って置くと余計な虫がついていけない。
どうやったら君を僕の元に閉じ込められるかな?
その答えは君が見つけ出してくれた。
北の魔王を秘島に転移させる事によって。
それからは秘島への転移条件。また秘島から出られないか。存分に見分させて貰った。
北の魔王の奇行は見ていて面白かったな。あいつなら僕がいればテンには手を出さない。
それにその前からいた人間もあいつがいればテンには手を出さないだろう。
場所の目星がついた僕はテンの仲間(笑)とやらを神の威信を以って退けた。
何せ揃いも揃って巨乳な女ばかりだったからね。あの雌豚共は僕のテンに色目を使いやがった。許しはしないけど、天罰をくれてやればテンが怒るだろうからね。処罰は人間の手に委ねてやったよ。
そうして一人になった君をこの秘島に送れたからあとは僕が来れば良かった。
誤算は自分で自分を転移でこの秘島に送れなかった事だ。
何とかそれを出来る者で、他の者を送るなどという愚かな行為をしない者を見繕い、やっとここまでやって来た。
もう。どこにも逃がしはしないよ?
苦労したからね。
ご褒美に君の全てを頂こう。
◇テンサイド◇
「くそがあああっ!離せ!離しやがれ!」
この糞神野郎は俺をこの世界に転生させた奴だ。
勇者にしてくれるって言うから喜び勇んで来てみれば、成人迎えるまで神の力は殆どくれなかった。
幸いにも日本と違って俺の生まれた国は16歳で成人だった。
それまで普通の人間と同程度の力しかなくて、同じ転生者仲間から揶揄われて育った。
同じ転生者なのにこの差って何なんだよ!?
聞けば力をくれる神は人によって違うらしい。俺はハズレを引いたって事だな。
成人して力だけ貰ってさっさとオサラバして来たのに、こいつは苦労して集めたハーレムちゃん達を解散させてしまいやがった。
それで確信したね。
こいつは俺に嫌がらせする為に俺を転生させたんだ。
でもそうは問屋が卸さねぇぜ。
「天空を裂く雷撃を食らいやがれ!」
この神野郎に俺の渾身の極大魔法を食らわせてやるべく術式を構築した。
いや、確かに今まで通り構築した筈だった。
「!?発動しない!?」
何故だ!こんな事今まで一度だって無かったのに!
「君は本当にバ可愛いよね。
ねぇ。君なら『ねえアンタ。ちょっとアンタ倒すのにアンタの力を貸してよ』って言われて素直に使わせるのかい?
くふふっ。まあ君の愛情表現なら甘んじて受けてあげるけども、今のは僕から逃れる為でしょう?」
狼狽える俺に鬱蒼と笑う糞神野郎。マジきめぇ。
お前のおもちゃになるつもりなんざねぇんだよ!
ギッと睨み上げてやる。
なのにそんな俺に見せたのは、
「逃がさないよ」
途轍もなく暗く怖い目をした能面顔だった。
「逃げる為の力はもう、二度と使わせてあげない。
それでも逃げるなら……」
神のくせにドス昏い神気を放つ奴に、俺は不覚にも息を詰めた。
「その両足。失くしてしまおうか」
そして言われた言葉にゾッと背筋が凍った。
こ、怖い。怖い怖い怖い怖い……。
「な、なんで……。何で俺なんだよ……。俺が何したってんだ……」
ガチガチと奥歯を鳴らす俺を、糞神野郎は不思議そうに首を傾げた。
「何を恐れているの?
何でって。君が君だから僕はこんなにも君を愛しているだけだよ?」
……。
……。
……ん?
愛?
愛。それはラブ。フォーリンなアレ。
……。
……。
……何時から愛って嫌いって言葉に変わったんだ?
「くふっ。ふふふっ。思考停止してるテンも可愛い」
「ぎゃあああっ!舐めるなぁ!」
耳の裏を舐めやがったコイツ!しかもそのあと耳の中に舌先突っ込みやがった!
急いで袖口でキモく湿った耳をゴシゴシ拭った。
その様子をくふくふ変な笑い声をあげて眺めてやがるコイツがムカつく。
「安心してよ。
僕は自由な君を愛しているんだ。
テンが僕から逃げない限り、その両の足は君から離れはしないから」
うっそりと笑う糞神野郎。
んん?コイツを側に置いとけば、俺は自由なままなのか?
そうか。仲間に入れて欲しくて拗ねてただけだったのか。
そう思って仕方ねえから仲間に入れてやるよと言おうと、鼻を高くした俺に、
「だからまずはその体に僕がどれだけ君を愛しているのか」
そう言いながら神野郎は顔を近付け、
「教え込んであげる」
俺の口を塞いだ。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新
魔王の求める白い冬
猫宮乾
BL
僕は交通事故に遭い、別の世界に魔王として転生した。最強の力を貰って。だから何度勇者が訪れても、僕は死なない。その内に、魔王はやはり勇者に倒されるべきだと思うようになる。初めはそうではなかった、僕は現代知識で内政をし、魔族の国を治めていた。けれど皆、今は亡い。早く僕は倒されたい。そう考えていたある日、今回もまた勇者パーティがやってきたのだが、聖剣を抜いたその青年は、同胞に騙されていた。※異世界ファンタジーBLです。全85話、完結まで書いてあるものを、確認しながら投稿します。勇者×魔王です。
転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される
Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。
中1の雨の日熱を出した。
義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。
それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。
晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。
連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。
目覚めたら豪華な部屋!?
異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。
⚠️最初から義父に犯されます。
嫌な方はお戻りくださいませ。
久しぶりに書きました。
続きはぼちぼち書いていきます。
不定期更新で、すみません。
オメガ転生。
桜
BL
残業三昧でヘトヘトになりながらの帰宅途中。乗り合わせたバスがまさかのトンネル内の火災事故に遭ってしまう。
そして…………
気がつけば、男児の姿に…
双子の妹は、まさかの悪役令嬢?それって一家破滅フラグだよね!
破滅回避の奮闘劇の幕開けだ!!
自己肯定感低めの不幸な義弟が完璧な義兄と大揉めに揉める話
あと
BL
「こんな僕をお兄ちゃんは嫌ってるだろうな」
トップ俳優な完璧超人の義理の兄×不幸な自己肯定感低めのネガティブ義理の弟です。
お金ない受けが追い詰められて変なアルバイトしようとしたら、攻めと再会して……?みたいな話です。
攻めがヤンデレ気味で、受けがマジで卑屈なので苦手な人はブラウザバックで。
兄弟は親が離婚してるため、苗字が違います。
攻め:水瀬真広
受け:神崎彼方
⚠️作者は芸能界にもお葬式ににもエアプなので、気にしないでください。
途中でモブおじが出てきます。
義理とはいえ兄弟なので、地雷の人はブラウザバックで。
初投稿です。
初投稿がちょっと人を選ぶ作品なので不安です。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
内容も時々サイレント修正するかもです。
定期的にタグ整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる