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本編
15歳-2
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「今年も全員特級クラスだな」
一学年上がったクラスに入れば殆どいつもと同じ面々がいた。
学園は二学年から上は普通のクラスとは別に特級クラスが設けられている。特級は優れた能力を持つ王族の他、文武のどちらかが特に飛び抜けて優れている者達が入るクラスだ。
デイヴは王族で能力も優れてるから当然として、レクはその類稀な高位魔術師として、ケイリーはレアな高位聖属性な上に母さん直伝の回復魔術や結界魔術の使い手として、ヴァンはデイヴの護衛騎士見習い(正式に任命されるのは卒業後)で剣の腕は正騎士に匹敵しているし、ジミーは次期宰相を目指してるだけあって滅茶苦茶頭良い。
因みに俺は目立った事は無い。筈なのに何故か同クラなんだよなー。なんでだ?
「一番の非常識人だからじゃないかな」
「デイヴや。心の声に返答するのは良いけど、非常識はないだろ、非常識は」
「いや非常識だろうよ。純粋な剣術なら俺のが上だけど、実戦じゃお前の破天荒な戦い振りには敵わんしな」
「破天荒というより非常識なんですよ」
「オレ、山賊倒すのにアジトの入口全部塞いで中にナメクジを大量に放ったのが未だにトラウマだよ」
「それなら俺は海賊倒すのにクラーケンをけしかけたのが秀逸だったな」
「ふふっ、私は暗殺者をミスターレディに売り飛ばしたのが見ものだった」
「ちょっと止めてください。特に殿下とエヴァ。アレックスが調子に乗るでしょう」
「そうよ。アレックスのお世話って大変なんだから。これ以上余計なお仕事増やさないでよね」
あるぇ?否定を否定された上に褒められたけど怒られたよ?
俺を置いてきぼりにして盛り上がる面々に、寂しく目をシパシパさせて会話の主を追っていく。
でもさ。非常識云々なら君達のが非常識だと思う。俺は前世で社会人してた位には大人だけど、君達はまだ15歳の少年少女の子供なのに大人顔負けの戦闘技術や統率力、知識に処世術まで持ってんだぜ?天才キッズって、何処の世界にもいるんだな~。
「まあ、冗談はさて置き。
アレクはさ、確かに何が一番って無いけど、文武どちらも上位の成績を修めてるでしょう。それって凄い事ってわかってる?」
散々弄られて拗ね始めた俺に、デイヴは苦笑を漏らして俺の拗ねた顔をあやす様に触れてきた。
優しく撫ぜるその手に委ねながら、俺も「わからなくはないけど」と返した。
でもさ、全てに於いて二番手って、上に常に誰かいるって、結構焦るもんなんだよな。やっぱ平凡路線が一番生きやすかったか?イヤイヤでもやっぱ男として生まれたからには天辺目指したい。
統率力はデイヴ。魔術はレク。剣術はヴァン。知識はジミー。……うーむ。何か、何か一番になれるものは無いだろうか……。
「アレク?まだ気にしてるの?」
「うぐっ。
……いや、だってさ、情けねぇじゃん?攻め手(下ネタ的)でいたいなら誰より強くなって守ってやりたいじゃん?」
ただでさえデイヴは命狙われやすい立場なんだ。上の命令一つで離れる立場のヴァンやジミーと違って、俺なら自由に守ってやれる。それにはやっぱ強さ必要だよなぁ。
デイヴを案じて眉尻下げた俺に、デイヴは苦笑して俺の眉間に寄った皺を指で優しく、愛おしそうに這わせた。
「私なら自分の身は自分で守れるのだけどね」
「……デイヴが何気に強いのはもう知ってる。
でも、そうじゃねぇんだよなぁ」
何があるかわからないのは世の常だ。大切な者達を守るのに過剰なんてものは無いんだよ。いつ今の俺より強い奴が現れるかわからないんだ。
「ああ!もう!ヴァン!放課後打ち合いに付き合え!」
「おう、いいぜ。久し振りに実戦形式でやろうや」
何かこうやり切れない思いを消化したくて申し入れれば、ヴァンも乗り気で了承してくれた。
新学期初日からミッチリ詰まった時間割。前世でもこんなに濃厚な授業なんて受けた事無いけど、人生変われば普通にこなせる様になるもんだ。
特級クラスが選択授業多めなのも苦にならない理由の一つかもしれない。
一般常識、国語、数学はこのクラスの殆どの生徒が学園入学前に終わらせてるから初めから無い。あるのは地理歴史、魔術研究学の他に、政治科、戦闘科、経営科、芸術科等々、多岐に渡り選択授業があり、好きな学科を時間が合う限り好きなだけ取る事が出来る。
俺は戦闘科と経営科、政治科を取ってる。
戦闘科はその中で更に分岐されて、総合技術、剣術、体術、軍師学他、自分に合ったスタイルで学べる。俺は総合技術。領主になるなら色々こなせないとな。
デイヴも俺と同じ科を選択してるけど、プラスαで他の科も選択してる。王族って学ぶ事もやる事も多くて大変だよな。本人は俺との触れ合いの時間が搾取されてるって嘆いていたけど。
なんだろなー。最近俺好みに育ったデイヴに、「相手は子供。相手は子供」と言い聞かせても、不意にドキリと来るものがある。
「政治科は年々難易度上がるよな」
一限の授業は政治科を受けていた。
同じく政治科の授業を受けた筈のデイヴとジミーからは同意の声は得られなかった。
「アレックスは細かい事が苦手ですからね」
「何事にも大らかなのがアレクのいい所だから」
「モノは言いようですね、殿下。アレックスのはただの大雑把だと思いますよ、と。私は次の授業あちらですので此処で失礼します」
「おう、またな」
ジミーの無遠慮な指摘に反論を述べたかったが、残念ながら廊下の分岐を別れてしまった。仕方なく口端をヒクつかせるに留めて「後で覚えてろよ」の意味を込めて言葉を返した。
隣でデイヴがクスクス笑いながらジミーを見送っている。どうやらデイヴもジミーの言葉に反論する気はない様だな。
「次は戦闘科だね」
半眼で抗議の意を伝えれば、コホンとワザとらしく咳払いを一つして笑いを止めた。会話を変えるデイヴに、そうだったと俺も思い出した。
「ヴァンは騎士学受けてるから今デイヴを守れるのは俺だけか。
デイヴ、俺から離れんなよ」
デイヴの強さは一緒に冒険しまくった仲だしわかる。けど守りたい気持ちって理屈じゃねぇ。
デイヴは俺にとって守るべき存在だし。俺の背中はヴァンのものだし。後方支援はレク。突撃隊長はケイリーだから。
「デイヴは俺に守らせてくれ」
大真面目に視線を合わせて言えば、何故かデイヴに視線を逸らされた。
「君って人はだからどうしてそう……」
「?何か不味かったか?」
不安に思ってデイヴの目を覗き込んだら目が潤んでいた。それに目尻が若干紅い。
つまりそれはもしかして、もしかしなくても、やっぱ男として守られるより守りたいって事か!ゴメンよデイヴ!気付かなくて!
不用意な発言での失態に、喉を詰まらせて狼狽る。
それを見たデイヴが何故か吹き出した。
「っふ、くくくっ、すまない、大丈夫だ」
何が大丈夫なのかわからないが。
まあ愉快そうに笑ってるし、思ってた程気にしてなかった様で安心する。
「それじゃあ今日は宜しく」
「おう、任せとけ」
一学年上がったクラスに入れば殆どいつもと同じ面々がいた。
学園は二学年から上は普通のクラスとは別に特級クラスが設けられている。特級は優れた能力を持つ王族の他、文武のどちらかが特に飛び抜けて優れている者達が入るクラスだ。
デイヴは王族で能力も優れてるから当然として、レクはその類稀な高位魔術師として、ケイリーはレアな高位聖属性な上に母さん直伝の回復魔術や結界魔術の使い手として、ヴァンはデイヴの護衛騎士見習い(正式に任命されるのは卒業後)で剣の腕は正騎士に匹敵しているし、ジミーは次期宰相を目指してるだけあって滅茶苦茶頭良い。
因みに俺は目立った事は無い。筈なのに何故か同クラなんだよなー。なんでだ?
「一番の非常識人だからじゃないかな」
「デイヴや。心の声に返答するのは良いけど、非常識はないだろ、非常識は」
「いや非常識だろうよ。純粋な剣術なら俺のが上だけど、実戦じゃお前の破天荒な戦い振りには敵わんしな」
「破天荒というより非常識なんですよ」
「オレ、山賊倒すのにアジトの入口全部塞いで中にナメクジを大量に放ったのが未だにトラウマだよ」
「それなら俺は海賊倒すのにクラーケンをけしかけたのが秀逸だったな」
「ふふっ、私は暗殺者をミスターレディに売り飛ばしたのが見ものだった」
「ちょっと止めてください。特に殿下とエヴァ。アレックスが調子に乗るでしょう」
「そうよ。アレックスのお世話って大変なんだから。これ以上余計なお仕事増やさないでよね」
あるぇ?否定を否定された上に褒められたけど怒られたよ?
俺を置いてきぼりにして盛り上がる面々に、寂しく目をシパシパさせて会話の主を追っていく。
でもさ。非常識云々なら君達のが非常識だと思う。俺は前世で社会人してた位には大人だけど、君達はまだ15歳の少年少女の子供なのに大人顔負けの戦闘技術や統率力、知識に処世術まで持ってんだぜ?天才キッズって、何処の世界にもいるんだな~。
「まあ、冗談はさて置き。
アレクはさ、確かに何が一番って無いけど、文武どちらも上位の成績を修めてるでしょう。それって凄い事ってわかってる?」
散々弄られて拗ね始めた俺に、デイヴは苦笑を漏らして俺の拗ねた顔をあやす様に触れてきた。
優しく撫ぜるその手に委ねながら、俺も「わからなくはないけど」と返した。
でもさ、全てに於いて二番手って、上に常に誰かいるって、結構焦るもんなんだよな。やっぱ平凡路線が一番生きやすかったか?イヤイヤでもやっぱ男として生まれたからには天辺目指したい。
統率力はデイヴ。魔術はレク。剣術はヴァン。知識はジミー。……うーむ。何か、何か一番になれるものは無いだろうか……。
「アレク?まだ気にしてるの?」
「うぐっ。
……いや、だってさ、情けねぇじゃん?攻め手(下ネタ的)でいたいなら誰より強くなって守ってやりたいじゃん?」
ただでさえデイヴは命狙われやすい立場なんだ。上の命令一つで離れる立場のヴァンやジミーと違って、俺なら自由に守ってやれる。それにはやっぱ強さ必要だよなぁ。
デイヴを案じて眉尻下げた俺に、デイヴは苦笑して俺の眉間に寄った皺を指で優しく、愛おしそうに這わせた。
「私なら自分の身は自分で守れるのだけどね」
「……デイヴが何気に強いのはもう知ってる。
でも、そうじゃねぇんだよなぁ」
何があるかわからないのは世の常だ。大切な者達を守るのに過剰なんてものは無いんだよ。いつ今の俺より強い奴が現れるかわからないんだ。
「ああ!もう!ヴァン!放課後打ち合いに付き合え!」
「おう、いいぜ。久し振りに実戦形式でやろうや」
何かこうやり切れない思いを消化したくて申し入れれば、ヴァンも乗り気で了承してくれた。
新学期初日からミッチリ詰まった時間割。前世でもこんなに濃厚な授業なんて受けた事無いけど、人生変われば普通にこなせる様になるもんだ。
特級クラスが選択授業多めなのも苦にならない理由の一つかもしれない。
一般常識、国語、数学はこのクラスの殆どの生徒が学園入学前に終わらせてるから初めから無い。あるのは地理歴史、魔術研究学の他に、政治科、戦闘科、経営科、芸術科等々、多岐に渡り選択授業があり、好きな学科を時間が合う限り好きなだけ取る事が出来る。
俺は戦闘科と経営科、政治科を取ってる。
戦闘科はその中で更に分岐されて、総合技術、剣術、体術、軍師学他、自分に合ったスタイルで学べる。俺は総合技術。領主になるなら色々こなせないとな。
デイヴも俺と同じ科を選択してるけど、プラスαで他の科も選択してる。王族って学ぶ事もやる事も多くて大変だよな。本人は俺との触れ合いの時間が搾取されてるって嘆いていたけど。
なんだろなー。最近俺好みに育ったデイヴに、「相手は子供。相手は子供」と言い聞かせても、不意にドキリと来るものがある。
「政治科は年々難易度上がるよな」
一限の授業は政治科を受けていた。
同じく政治科の授業を受けた筈のデイヴとジミーからは同意の声は得られなかった。
「アレックスは細かい事が苦手ですからね」
「何事にも大らかなのがアレクのいい所だから」
「モノは言いようですね、殿下。アレックスのはただの大雑把だと思いますよ、と。私は次の授業あちらですので此処で失礼します」
「おう、またな」
ジミーの無遠慮な指摘に反論を述べたかったが、残念ながら廊下の分岐を別れてしまった。仕方なく口端をヒクつかせるに留めて「後で覚えてろよ」の意味を込めて言葉を返した。
隣でデイヴがクスクス笑いながらジミーを見送っている。どうやらデイヴもジミーの言葉に反論する気はない様だな。
「次は戦闘科だね」
半眼で抗議の意を伝えれば、コホンとワザとらしく咳払いを一つして笑いを止めた。会話を変えるデイヴに、そうだったと俺も思い出した。
「ヴァンは騎士学受けてるから今デイヴを守れるのは俺だけか。
デイヴ、俺から離れんなよ」
デイヴの強さは一緒に冒険しまくった仲だしわかる。けど守りたい気持ちって理屈じゃねぇ。
デイヴは俺にとって守るべき存在だし。俺の背中はヴァンのものだし。後方支援はレク。突撃隊長はケイリーだから。
「デイヴは俺に守らせてくれ」
大真面目に視線を合わせて言えば、何故かデイヴに視線を逸らされた。
「君って人はだからどうしてそう……」
「?何か不味かったか?」
不安に思ってデイヴの目を覗き込んだら目が潤んでいた。それに目尻が若干紅い。
つまりそれはもしかして、もしかしなくても、やっぱ男として守られるより守りたいって事か!ゴメンよデイヴ!気付かなくて!
不用意な発言での失態に、喉を詰まらせて狼狽る。
それを見たデイヴが何故か吹き出した。
「っふ、くくくっ、すまない、大丈夫だ」
何が大丈夫なのかわからないが。
まあ愉快そうに笑ってるし、思ってた程気にしてなかった様で安心する。
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