男に生まれたからには攻めていく!

無月

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エピローグ<初夜>

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 ほぼ一日掛けた結婚式も全て滞りなく終わった。
 俺と、オルティス性になったゼルク改めデイヴィッド・オルティスは、我が家が保有する別荘地にいる。ここで数日は全てを忘れて二人だけの時間を過ごせる事になっている。ハネムーンみたいなもんだな。

 「デイヴ」

 転移で来たから未だに白いタキシード姿のデイヴ。
 一生で一度しか見る事が出来ない貴重な姿。それはとても綺麗で、格好良くて、色気があって。そしてベットが一つしかない部屋に二人だけ。邪魔するものは最早何もない状態。
 そんな状態ではにかみ見つめるデイヴに、俺の限界を超えていた我慢は爆発する。

 「ん……」

 合わせた口から漏れるデイヴの声が更に俺を煽る。
 味わいたくて唇を喰み、なぞり、その形を確かめていく。

 「……っふ……」

 時折漏れ出る扇情的な声に、俺の下半身は硬度を増していく。
 性急になりそうになるのをなけなしの理性で抑えた。
 初めて体験出来る初夜。そして初めて最後まで出来る大事な日。
 デイヴに負担を掛けない様に、大事に、大事に抱いていきたい。
 吐息が漏れるその口内に舌を侵入させ、歯列をなぞり、舌を喰み絡めていく。

 「ん……ふ……うぅ」

 ぐっ!
 が、我慢だ俺!今日という日を楽しみにしてきただろ!?暴走して記憶を飛ばしたら勿体無いっ。デイヴにも今日という日を覚えていて貰いたいしな。
 徐々に色付くデイヴに、俺は俺を抑えるのに必死だ。
 抱き合い密着する体からは、互いの熱を伝える。そしてそれは互いの主張も伝えていて、デイヴも感じでくれている事がわかり、嬉しくなる。

 「っは、デイヴ。……愛してる」
 「っん、僕もんぅ」

 想いを伝えれば同じ想いを返してくれて、堪らずまたその口に吸い付いた。
 皆まで言わせない形になってしまった事に(しまった)と思い、謝罪を込めて目尻に優しくキスを落とす。そのまま耳朶から首筋へと降りていき、手はデイヴの体を確かめる様に弄っていく。

 「ん、ちょ……っふ、と待っんん……」

 タキシードのタイを外し、ボタンを外して顕になる素肌に吸い付いていけば、何故か掛かるデイヴからの制止の声。
 でも良い加減最後まで味わいたい俺としては止めたくない訳で。眉間に皺を寄せて「何で止めるの」という抗議に鎖骨に甘噛みをして見上げた。

 「お風呂、入りたいし。するなら、ベットで」
 「え?やだ。風呂入ったら折角の貴重な白タキシード無くなるじゃん。でもベットはそうだな」

 思いの外可愛いおねだりに、内心(この可愛いのが俺のモノとか何コレ何のご褒美)と悶えつつもスマートに抱き上げてそっとベットへ降ろした。

 「それともデイヴはこの姿の俺はイヤ?」

 自分の胸元のボタンも外しつつ、目に熱を込めて問えば、デイヴはジッと見つめた後でうっそりと笑った。

 「ううん。アレクが僕の伴侶になったって実感出来て嬉しい」

 愛おし気に俺の顔やタキシード越しの身体を確かめるデイヴ。
 そうだよなー。随分と返事を待たせちゃってたし。寧ろ良く他に余所見もしないで俺だけを見ててくれたもんだと、深く感じ入り思わずギュウっと抱き竦めた。

 「……大切にする」
 「うん。僕も」

 デイヴも俺の背に腕を回して抱き締め返してくれる。
 そして何方からともなく互いに目尻や頬など、届く範囲は全てしたいと言わんばかりにキスを降らせていく。

 「……デイヴ……」
 「ん、っ」

 チュゥっと音がする程啄み、ちょっと強くし過ぎたのかデイヴの首筋に跡がついてしまった。
 チリっとした痛みが走ったのだろう。一瞬眉根を寄せたデイヴだったけど、直ぐに「ふふっ」と笑みを漏らし、お返しだとばかりに俺の鎖骨に噛み付いた。
 って噛み付いた?
 可愛くカプリと喰むその姿に、俺の全精神力が崩壊する音が聞こえた。

 「っ!」
 「え?あっ……!」

 性急に且つ決して乱暴にはならない様にデイヴのボタンを全て外す。
 そして顕になった胸に、腰に、良く鍛えてある腹筋に、指を這わせ、舌を這わせ、吸い付き味わい尽くす。
 プクリと膨らみを見せた頂きに喰らいつき、口内で舌を使い転がし吸い上げ、甘噛みをする。
 反対側の頂きも手指で軽く擦り、摘んで捏ねて、弾く。

 「ふぅ、はっ、あ、あぁっ」

 デイヴの口から扇情的な喘ぎ声が漏れる度に腰にズクリと感じる。
 ああ、早く一つになりたい。
 でもダメだ。大切にすると決めたのだから。
 俺は逸る気持ちを抑え、紅く色付いた両の頂きを離れ、その下に手を伸ばした。
 軽く触れればきつく主張するモノが、早く解放して欲しそうに衣服を押し上げていた。
 早速ベルトを外し、ズボンを下ろせば、その大きなモノが待ち切れないと下着を湿らせている。
 俺はゴクリと唾を飲み込むと迷わずそこへ顔を沈めた。

 「えっ、ちょっとっあれくっ」

 まさか俺がそれを口にするとは思わなかったのか、デイヴから制止の声が上がる。両手で俺の頭を抑えるサービス付きで。
 え?そんなんされたら止まらんて。
 え?止めて欲しくないのかな?
 よし、止めて欲しくないということにしとこう。
 良い方に解釈した俺は下着から覗かせたデイヴのモノを根本から舐め上げ、その先を舌で押し突き、ちゅうっと吸い上げた。

 「ふあぁあっっ!」

 デイヴは堪らんとばかりに俺の頭を掴む手に力を入れて胸をしならせた。
 むぅ、白濁は飛ばなかったか。残念。
 それでも我慢し切れないものが溢れて来ていて、怒張も限界を訴えている。

 「いっぺん出しといた方が楽じゃないか?」

 口に付いたデイヴの愛液をペロリと舐めて言えば、それを見てデイヴの顔が耳まで朱色を濃くした。
 ををっ、可愛いっっ!
 気分が昂揚して、「なあ」と聞きながらデイヴのモノを指の背でツゥっと撫で上げる。
 そうすればデイヴのモノは堪らないとばかりにフルリと震えて。

 「ん……。だめ……きょうは、いっしょに」

 俺のが爆発する思たわ。
 何それ何今の可愛過ぎかわかってたデイヴは可愛いんだよくそ好きだコノヤロウ。
 いつもと違う幼気な喋り方に、潤み見上げる瞳。プルリと艶めかしく誘う唇。そしてその言葉。
 わかってた。デイヴは俺のツボを良く知ってる。いや今のはワザとじゃないだろうけどそれが却ってクルというか。

 「んんんっ、ふーーーーー。
 そうだな」

 長く息と共に暴走する気持ちを吐き出して、なんとか良い笑みを貼り付ける。そして唇を合わせ啄みつつ指はデイヴの後孔へと伸ばしその形を確かめる。

 「ん、ちゅ、ん、はっ」
 「っふ、ん……」

 繋ぐ口からは互いの息遣いと、水音だけが響く。
 パンツ越しに弄っていたけどそれを取り払い、俺も邪魔な衣服を脱ぎ捨てた。勿論キスは止めない。
 デイヴのキレイに肉付く脚を両手で押し広げ、開放されたデイヴのと俺のを密着させる。
 絡む互いの怒張を片手で纏め、ヤワヤワと揉み扱く。
 もう一方の手には魔術で作り出したローション(媚薬は無し。でもいずれしたい)を、今日の為に慣らして来た後孔へ塗り込んでいく。
 まだ一度も俺のイチモツを入れた事の無い其処は、慣らしていてもやっぱりまだ狭く、本当に俺のが入るのか少し心配になる。でも入れるけど。魔術行使してでも入れるけど。
 だって今迄我慢して来たから。もう我慢出来ない。初夜だし。そういう事する時だし。早く繋がりたい。いやダメだ焦るな。デイヴ傷付けるのダメ。絶対。

 「ふぅ……っ」
 「んんー!」

 逸る気持ちを誤魔化す為に、口の結合を深くし吸い付く。
 急に深くなった事に対応出来なかったのか、デイヴから漏れる声は少し苦し気で、思わず一旦唇を離した。
 ゴメンの意味を込めて今度は優しく唇を啄むと、デイヴの方から舌を絡めてきた。
 そしてそのままさっきの様に、いや互いに絡めるから更に深くなる口付け。
 室内に、唾液とローションからなるクチュクチュという水音が満ちる。

 「ん、」

 入り口が解れた所で徐々に指を差し入れていく。
 クプリと入れた時に漏れたデイヴの声。何度かした行為とはいえ、やっぱりまだ慣れないんだろう。
 そりゃそうだよなー。デイヴも男だし、本当ならする側に回りたいだろ。んでも俺がされる側は絶対受け付けないからこうして受け入れてくれてる。

 「デイヴ、こっち集中して」

 なるべく不快を感じさせない様に、胸の頂きを吸い、転がし、俺のとまとめて絡めたモノをイイトコを重点的に虐めてく。

 「ふああっ、んっふ、くぁ……ふぅっ」

 デイヴの堪らない喘ぎが抑えた口から溢れてくる。
 デイヴは男だから女の子みたいにアンアン喘ぐ事をしない。いや女の子といたした事も前世で俺がされた事も無いから本当にそう喘ぐものかは知らんが。
 いつも耐える様に男らしい喘ぎを漏らすだけだ。
 それもそれで煽られるんだけど……。滅茶苦茶乱れて喘ぐ姿も見てみたい。

 「ほら、指、もう二本目入るよ」

 言いながら柔らかくなったソコへ中指を埋めていく。
 魔術ローションを足しながら指を曲げ中を擦りなるべく奥まで押し広げていく。

 「んああああ!?」

 奥まった所のある部分に触れ押し掠めた時、デイヴの体はビクンと跳ねた。
 濡れて輝きを増す金の瞳から更なる滴が溢れ、余裕の無い喘ぎを聞く。それを見た俺は口角が上がった。

 「見つけた」
 「!」

 何を。とは言わせる前に、俺の指は重点的にソコを攻め立てる。

 「ふぅ!~~っんん~~!」

 ビクビク震えるデイヴ。
 脚を閉じようとするのを片手で制す。
 鍛え方は俺のが上だ。閉じようとするデイヴの力など、俺の前には無いも同然だった。
 三本目が入ってからは、デイヴの後孔から女の子の様に濡れそぼったグチュグチュと、そして空気が混ざるのかクプンという音がして耳を犯す。

 「っは~~……デイヴ……可愛い。
 ねぇ、もう入れて、イイ?」

 デイヴは直接攻め立てられてて本当に良く我慢してるなって感じだけど、俺のも暴発寸前だった。
 デイヴが涙目で俺を見上げてくる。
 上手く呼吸が出来なくなってるのか、ハクハクとしていて、ゴクリと唾を飲み込み、震える声で「ん」と頷いてくれた。
 あーヤバイ今のも破壊力ヤバイ。
 暴走寸前(半ばしかけてる)の心を無理と知りつつ落ち着かせ、そのヒクつく後孔へ俺のモノを宛てがう。
 うっわ、ヤッパ初めてはキツいな!?
 先端を突いても閉じられたソコは侵入を拒む様にキュっと閉まってしまう。

 「なぁ、力抜いて?」
 「……う゛、む、りぃ」

 頑張って受け入れてくれ様とはしてるんだよなー。でも初めましてな行為に体の方がついて来ないみたいだ。
 フルフル震えてヒクつく声で出来ないと訴えてくる。
 俺は「ふー」と一息吐くと、宛てがうソコはそのまま入り口を弄り、片手は宥める様に浮いた腰に手を回し撫でる。

 「デイヴ、深呼吸しようか」
 「う。んっは……ぁ、ふ」

 デイヴの眦、耳朶、首筋、そして額にチュ、チュとバードキスを落としてく。
 その間デイヴは荒れる呼吸を整える様に吸って吐いてを辿々しく行った。

 「はー、ふー」

 何とか深呼吸が出来る様になった頃には緊張が解れたのか、拒んでいた入り口もゆるゆると俺を受け入れ始めていた。

 「デイヴ……」

 俺は再び緊張状態に陥らせない様に、ゆっくりと、優しく中へ挿入っていく。
 先端が侵入を果たした時に、デイヴがピクンと緊張を見せたから、ソッチに意識をやらせない為に唇を塞いだ。
 深呼吸は出来なくなるけど、どのみち今は出来ないだろうし。代わりに優しく啄む。

 「ん、ん、っは、ん」
 「っく、っふ、っは」

 キスをしながら進む腰は半ば迄デイブの中に入っている。
 緊張は解けたとはいえその秘口はギュウギュウに俺を締め付けてくる。
 そりゃ本来は出す為の所で入れる所じゃないしな。

 「あとちょっとで全部入るよ」
 「っは、あ、ぅん」

 伝えればデイヴが心底幸せそうに自身の腹を両手で撫ぜた。

 「っあ」

 途端にデイヴが苦しそうな声を漏らす。

 「おぉき、く」

 うん。ゴメン。でも多分俺悪くない。悪いのデイヴ。

 「っくっそ……!」

 俺は両手でデイヴの脚を持つと、抱え上げ、広まった空間で腰を深みに向けて穿つ。
 煽られ過ぎて脳の神経が切れそうだ。

 「っはあああ!」

 性急に奥を突かれたデイヴが悲鳴じみた矯正を上げる。
 言っとくけどこれでも傷つけない様に気を配ったんだからな!?
 ミチリと埋まった結合部に、またしても呼吸困難に陥るデイヴ。ハクハクと苦しそうなのを、腰を固定したまま宥めて落ち着くのを待つ。

 「いきなり苦しかったよな。ごめん」
 「~~~っ」

 声にならないのか、フルフルと首を振って泣きそうな笑みを向けてくれる。

 「うん。ありがとうデイヴ。俺を受け入れてくれて。
 苦しいの落ち着くまで動かないから」

 安心させる為に腰を優しく撫で、眦と口に軽くキスをする。
 デイヴは抑えられない滴を眦から溢し、呼吸を取り戻そうと頑張ってくれている。

 「あ、れく……もぅ、うごいて、だいじょ、ぶ」

 呼吸が戻ったデイヴは眦から落ちる涙をそのままに、弱々しく微笑み言った。
 大丈夫な感じしないけどな……。

 「ん。ゆっくり少しづつするからな。無理そうなら言って?休みながらするから」

 デイヴの心意気を大事にしたいから、俺はそう言って埋めた俺のをじっくりと引いた。

 「ん……ぅ……」

 抜け出る感覚がイイのか、ホゥっと気の抜けた顔をするデイヴ。

 「んん~っ」

 また奥を突くと苦しいのか、下げた眉の間、眉間に皺が寄る。
 俺は零れ落ちるその甘そうな涙を舐め、眼に溜まる滴をチュゥと吸い取った。
 それが良かったのか、デイヴは俺の背に両手を回してしがみ付いた。
 それがあまりにも可愛くて、俺はクスリと笑むと俺からもデイヴを抱き込む形で手を回した。
 そのままの体勢で何度か浅い抽送を繰り返して、デイヴの中が俺のに馴染んできた。

 「ん!はっああっ」
 「っく!」

 少しづつ深いものに変えて今は中程まで引いては突き犯している。
 デイヴも行為に慣れて来たのか、それとも声を出した方が楽なのか。大分声を抑えなくなっていた。

 「っあ~、すげ。デイヴん中、気持ち良過ぎてっ」

 突く度にキュウキュウに締め付けるデイヴに俺は夢中になっている。
 デイヴの中は滑りを良くする為の魔法ローションで、抽送をする度に卑猥な音を立て、耳から犯されてる気分になる。
 実際犯してるのは俺だけどなっ!
 は~~~。前世から夢見て叶わなかった願いが今、現実として目の前にある。
 想像していたセックスは、想像以上にイイ。
 感無量。と言いたいとこだけど、デイヴの中を穿つ気持ち良さに夢中で、もう他に考えられなくなってる。

 「んっ、あ、ああっ、ぁ、っはぁっんんっ」

 デイヴも俺を感じてくれてるらしい。
 漏れる声の艶めかしい喘ぎが、音量と数量が格段に増している。

 「あ、やぁ、あ、ぁれくっ、っはぁああっ」
 「っぅあ、くぅっ、デイヴっ」

 喘ぎながら互いを求める様に名前を呼ぶ。
 室内にパンパン!という腰を打つ激しい音が響く。

 「あっ、ああんっ」

 熱く硬い俺のが激しく前立腺を擦り上げ、デイヴは堪らずといった感じで女の子みたいな喘ぎ声をあげた。

 「っ!」

 それを聞いた俺は、早る鼓動と本能と何より愛する者を味わい尽くしたい欲のままに、ラストスパートを掛けた。

 パーン!パンパン!
 グチュン!ヌチュン!

 激しく結合部がぶつかる音が室内に響く。
 更に奥へ押し込むのに、俺の上体は反らし気味に、デイヴの股間はいっぱいまで開かれ、その腰を両手で掴み穿つ腰と正反対に引き寄せ勢いを増していた。

 「あああっ!あ、あああん!っぁはぁっ!」
 「うっ!くっうぅ!」

 互いの身体は最高潮の盛り上がりを見せ、互いの怒張をパンパンに腫らしている。

 「あっ!ああ!あれくぅ!あ!あ!も!あ!いっ、イキ、た……!」
 「ああ!デイヴっ!俺もっ!もうっ!」

 最後とばかりに最奥に俺のを捻り込む。

 「っ~~~!!」
 「っ!!」

 お互い声にならない声をあげ、盛大に欲望を吐き出した。
 デイヴの腹は、外も内も白濁に塗れた。
 我慢を強いた分、勢いを増して射出された白い液体は、デイヴの腹を超えて喉元までいやらしく濡らした。
 その腹の中も、抜かずに放った俺の精液で満たされている。

 「……」
 「……」

 互いに欲望を解き放った快感に酔い、放心状態で吐息を漏らした。
 俺は脱力した体でデイヴの上に倒れ、同じく脱力したデイヴの体を包み込む様に抱き込んだ。
 顔はデイヴの横に置き、間近でイッたばかりの上気したデイヴの顔を堪能する。
 ああ、愛おしい。
 互いにドクドクと脈打つ鼓動を感じる。

 「デイヴ……俺を受け入れてくれて、ありがとう」

 今度こそ感無量を感じ、穏やかな気持ちで、その言葉は自然に出た。
 デイヴは俺を見て、ヘニャリと笑う。

 「僕こそ、僕の想いを受け入れてくれて、ありがとう」

 互いにお礼をいう内容が、肉体的と精神的で違うけど、でもそれを言うならそもそも。

 「俺を想ってくれてありがとう」

 デイヴが俺を婚約者候補に選ばなければ何も始まらなかった。
 デイヴが俺を見つけ、諦めず、投げ出さず、他に目を向ける事なく俺の答えを信じ待ち続けてくれたから。
 だから今の俺達になれた。

 「これからも、末長く一緒にいような」
 「うん。何処へ行くにも共に行こう」

 そしてこれから俺達の家族としての新しい明日が始まっていく。
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