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8 ここはどこ?
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凄く暖かい…柔らかい…気持ちいい…
浮上してくる意識の中で、だんだんと感じて来たのがこんなもん……
「ここ……どこ?」
頭は覚めても身体がまだ上手く動かなくて、相当疲れていたんだと思うけど、ここに入った記憶がない。
どうやらここは質の良いベッドの中の様で…?確か係官と話をしていた様な……?
カチャリ、ドアの開く様な音と共に誰か入ってきた気配がする。ペタペタと歩いて近付いてくる人物…
「翔…?」
一晩中歩き続けていたからか、まだ身体が怠い…もう一眠りできそうなくらいの眠気もあった。
「あ、晴。目が覚めた?」
こっちに来る翔はバスローブの様なものを羽織っていて、どうやら入浴後のようだ。
「今起きた…ここ、どこ?」
「俺もさっき目が覚めた。で、風呂に入ってたんだ…寂しかった?」
「…………」
ギシッとベッドの端に座ってガシガシと少し長めの髪を拭きながら翔は話し出す。
どうやらあの後説明を受けている最中に寝落ちした俺を宿泊施設へ運んで寝かせてくれたらしい。係官も徹夜で行動していた俺達の事情を汲んで後日改めて説明をしてくれるということだった。
先ずはゆっくり休んでください、と宛てがわれた部屋なんだが……
「おかしいだろ?」
「ん?何が?」
少し回復した俺の突っ込みに、小首を傾げて翔は聞く。
「ダブルベッド一つっておかしいだろ?せめてツインとかじゃないの?」
元の世界とは若干雰囲気は違うものの、寝る寝具や家具なんかはほとんど用途は変わらない。そんな中で二人部屋にダブルベッドって何?
「これで良いんじゃないの?」
疑問のぎ、も無いという顔で翔は笑う。
「何で?」
「ふっだって俺ら夫婦だよ?それも新婚さん仕様だって、ここ。」
「は?」
「お風呂も広かったし、晴も入っておいで?」
待て、色々待て……俺が寝てる間に何を色々決めてたんだよ、お前……誰が……
「誰が、新婚だって?」
「ん、俺と晴……」
「お前さぁ~もう!」
何度か目の大きな溜息の後に、俺も翔の方に向き直る。
「それ!疑問に思わないのかよ?昨日から本当に変だぞ?」
「何で?俺、嬉しいんだよ?」
「だから、何が?」
「晴とここに飛ばされて晴と二人だけになれて……」
「何、女の子口説くみたいに言ってんの?自分が何言ってるか分かる?」
「分かってる…晴、俺は晴と一緒が良かった…こうして晴と1分1秒でも一緒に居られることが物凄く嬉しいよ…」
自分より体のでかい、まぁごつい男にこんな事言われて喜ぶ男って居るん?俺は本物のミラクルワールドへ突入してしまったよ…どうしたら翔を戻せるんだか?よし!割り切っていこう!
「翔、お前元の世界で何してたか覚えてる?」
いきなりな俺の質問に、一瞬キョトンとした翔の顔が勿論、と肯く。
「晴と公園にいたね。」
「そこで何してた?」
「他校の生徒をボコボコに。」
「なんで?」
「カツアゲ常習犯だったからかな?」
よし、直前の記憶は確かだ…
「で、お前のキャラどんなんだった?」
「何?晴は今の俺が嫌なの?」
「嫌?変わりすぎてて驚いてて、はっきり言ってどうしたもんかと戸惑ってる。」
「あぁそうか…慣れないからね?でも、俺は俺だよ?晴…」
「いや、だってお前こんなにベタベタ触ってきたりしなかっただろう?」
今も隣に座ってきて、髪やら頬やら腰やらに触ってきてるんで落ち着かないったら…
「そりゃあ、あそこでは出来ないよね?人目もあるし?」
「何でこんなに変わるんよ?」
「公園で晴を見た時、二人切りになりたいって思ったんだよ…で、目を開けたらあそこだろ?これはチャンスと。」
「は…?」
今サラリとすごい事言われた気がする…
浮上してくる意識の中で、だんだんと感じて来たのがこんなもん……
「ここ……どこ?」
頭は覚めても身体がまだ上手く動かなくて、相当疲れていたんだと思うけど、ここに入った記憶がない。
どうやらここは質の良いベッドの中の様で…?確か係官と話をしていた様な……?
カチャリ、ドアの開く様な音と共に誰か入ってきた気配がする。ペタペタと歩いて近付いてくる人物…
「翔…?」
一晩中歩き続けていたからか、まだ身体が怠い…もう一眠りできそうなくらいの眠気もあった。
「あ、晴。目が覚めた?」
こっちに来る翔はバスローブの様なものを羽織っていて、どうやら入浴後のようだ。
「今起きた…ここ、どこ?」
「俺もさっき目が覚めた。で、風呂に入ってたんだ…寂しかった?」
「…………」
ギシッとベッドの端に座ってガシガシと少し長めの髪を拭きながら翔は話し出す。
どうやらあの後説明を受けている最中に寝落ちした俺を宿泊施設へ運んで寝かせてくれたらしい。係官も徹夜で行動していた俺達の事情を汲んで後日改めて説明をしてくれるということだった。
先ずはゆっくり休んでください、と宛てがわれた部屋なんだが……
「おかしいだろ?」
「ん?何が?」
少し回復した俺の突っ込みに、小首を傾げて翔は聞く。
「ダブルベッド一つっておかしいだろ?せめてツインとかじゃないの?」
元の世界とは若干雰囲気は違うものの、寝る寝具や家具なんかはほとんど用途は変わらない。そんな中で二人部屋にダブルベッドって何?
「これで良いんじゃないの?」
疑問のぎ、も無いという顔で翔は笑う。
「何で?」
「ふっだって俺ら夫婦だよ?それも新婚さん仕様だって、ここ。」
「は?」
「お風呂も広かったし、晴も入っておいで?」
待て、色々待て……俺が寝てる間に何を色々決めてたんだよ、お前……誰が……
「誰が、新婚だって?」
「ん、俺と晴……」
「お前さぁ~もう!」
何度か目の大きな溜息の後に、俺も翔の方に向き直る。
「それ!疑問に思わないのかよ?昨日から本当に変だぞ?」
「何で?俺、嬉しいんだよ?」
「だから、何が?」
「晴とここに飛ばされて晴と二人だけになれて……」
「何、女の子口説くみたいに言ってんの?自分が何言ってるか分かる?」
「分かってる…晴、俺は晴と一緒が良かった…こうして晴と1分1秒でも一緒に居られることが物凄く嬉しいよ…」
自分より体のでかい、まぁごつい男にこんな事言われて喜ぶ男って居るん?俺は本物のミラクルワールドへ突入してしまったよ…どうしたら翔を戻せるんだか?よし!割り切っていこう!
「翔、お前元の世界で何してたか覚えてる?」
いきなりな俺の質問に、一瞬キョトンとした翔の顔が勿論、と肯く。
「晴と公園にいたね。」
「そこで何してた?」
「他校の生徒をボコボコに。」
「なんで?」
「カツアゲ常習犯だったからかな?」
よし、直前の記憶は確かだ…
「で、お前のキャラどんなんだった?」
「何?晴は今の俺が嫌なの?」
「嫌?変わりすぎてて驚いてて、はっきり言ってどうしたもんかと戸惑ってる。」
「あぁそうか…慣れないからね?でも、俺は俺だよ?晴…」
「いや、だってお前こんなにベタベタ触ってきたりしなかっただろう?」
今も隣に座ってきて、髪やら頬やら腰やらに触ってきてるんで落ち着かないったら…
「そりゃあ、あそこでは出来ないよね?人目もあるし?」
「何でこんなに変わるんよ?」
「公園で晴を見た時、二人切りになりたいって思ったんだよ…で、目を開けたらあそこだろ?これはチャンスと。」
「は…?」
今サラリとすごい事言われた気がする…
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