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38 半分ということ 3 *
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「向こうの………お前も、そんな事…思ってたのか……?」
視線を逸らせて、だんだん小さくなった俺の問いに、翔は額へのキスで答える。
「やり方は……随分と酷いと思う…いや、酷すぎたと、思う。けど、不思議な事に、同じ気持ちなんだ…」
情けない様な、困った様な翔の答え。
「お前、ちゃんと戻れよな?前のお前なら…大丈夫な、様な、気がする……」
「晴?…それって…?」
「けど、あっちのお前の様なお前だったら、大丈夫かも分からない…また、怖くて逃げるかも……」
「怖がらせたのはこっちだから、逃げられても仕方ないと思うよ?」
好きに…?なれるか?あっちの翔を?何もかもが衝撃的すぎて、好きの"す"の字も分らせてくれなかった様なあんな事…好き合ってたらするのは当然かもしれないけど、あれはそう言うんじゃ無かった…でも、もし翔が戻れなかったら?
「あっちも…好きになれるのか…?」
「それって…俺は良いって事?」
は?口に出してた?一瞬ザッと青くなったかと思ったら一気に顔面が沸騰する。
「晴…ヤバイ…本気で可愛い……」
小さく、触るよって呟いてから翔は思い切り深くキスを落として来る……ここまで来たら、もう確認要らないんじゃないかと思うんだけど…律儀なやつ…
深いキスを外さないまま、翔の手は俺の身体の上を滑る。どこを触るにしても、優しくて、でもポイントはしっかり突いて来ると言うか……俺が反応したところはちゃんと、しっかり触って来る。いつもだけど、こう言う事しだしたら翔はきっと止める気なんてない…嫌だって言ったら一度離れて、でも俺を宥めつつ再度チャレンジしてくるし。翔は諦めの悪い男なんだ……
「ふぅぅっ…くっぅっ……ぁっ…」
一度目は口でいかされて、二度目は二人でいって……もう、体力の限界です……と、寝落ちしようとした所で、翔はまだ動いている。もう、どこを触るにしても俺もそんなに激しく拒絶しなくなって来た…拒絶してもネチネチと外側から攻めて来るから、結局はその間の体力とか気力とかゴッソリ持っていかれるし……拒否らない方が楽なんじゃないかと思えて来てる。
だけど、翔………そこ……
「っ……ふっ…んっ…」
急にヌルつく様なくすぐったい刺激が走る…それも、後ろから………何度も身体の色んな所を触られて来たし、今までもそんな時は後ろが濡れてるの……ちゃんと知ってたけど、翔はそこには手を出してこなかったのに……
ゆっくり、ゆっくりそっと確かめるみたいに…いった後でトロンとしてる意識状態ではバシッと拒絶できなくて、優しくされれば身体の力も抜けて来る…
「ん…っ…ぅ…」
何度も滑りを周りに塗り込める様に触られ続けては腹の中からウズウズとした感覚が上がってきて、自然と身をよじってしまう…
ウズウズしてる……身体を捻って逃そうにも逃げていかない……シーツを強く掴んでも力が抜ける手がフルフルしてる…
「…な…にっ……」
「晴……好きだ…本当に…」
耳元で翔が囁く…
「ふぅっ……」
力……入んない…なんだ…これ…?
視線を逸らせて、だんだん小さくなった俺の問いに、翔は額へのキスで答える。
「やり方は……随分と酷いと思う…いや、酷すぎたと、思う。けど、不思議な事に、同じ気持ちなんだ…」
情けない様な、困った様な翔の答え。
「お前、ちゃんと戻れよな?前のお前なら…大丈夫な、様な、気がする……」
「晴?…それって…?」
「けど、あっちのお前の様なお前だったら、大丈夫かも分からない…また、怖くて逃げるかも……」
「怖がらせたのはこっちだから、逃げられても仕方ないと思うよ?」
好きに…?なれるか?あっちの翔を?何もかもが衝撃的すぎて、好きの"す"の字も分らせてくれなかった様なあんな事…好き合ってたらするのは当然かもしれないけど、あれはそう言うんじゃ無かった…でも、もし翔が戻れなかったら?
「あっちも…好きになれるのか…?」
「それって…俺は良いって事?」
は?口に出してた?一瞬ザッと青くなったかと思ったら一気に顔面が沸騰する。
「晴…ヤバイ…本気で可愛い……」
小さく、触るよって呟いてから翔は思い切り深くキスを落として来る……ここまで来たら、もう確認要らないんじゃないかと思うんだけど…律儀なやつ…
深いキスを外さないまま、翔の手は俺の身体の上を滑る。どこを触るにしても、優しくて、でもポイントはしっかり突いて来ると言うか……俺が反応したところはちゃんと、しっかり触って来る。いつもだけど、こう言う事しだしたら翔はきっと止める気なんてない…嫌だって言ったら一度離れて、でも俺を宥めつつ再度チャレンジしてくるし。翔は諦めの悪い男なんだ……
「ふぅぅっ…くっぅっ……ぁっ…」
一度目は口でいかされて、二度目は二人でいって……もう、体力の限界です……と、寝落ちしようとした所で、翔はまだ動いている。もう、どこを触るにしても俺もそんなに激しく拒絶しなくなって来た…拒絶してもネチネチと外側から攻めて来るから、結局はその間の体力とか気力とかゴッソリ持っていかれるし……拒否らない方が楽なんじゃないかと思えて来てる。
だけど、翔………そこ……
「っ……ふっ…んっ…」
急にヌルつく様なくすぐったい刺激が走る…それも、後ろから………何度も身体の色んな所を触られて来たし、今までもそんな時は後ろが濡れてるの……ちゃんと知ってたけど、翔はそこには手を出してこなかったのに……
ゆっくり、ゆっくりそっと確かめるみたいに…いった後でトロンとしてる意識状態ではバシッと拒絶できなくて、優しくされれば身体の力も抜けて来る…
「ん…っ…ぅ…」
何度も滑りを周りに塗り込める様に触られ続けては腹の中からウズウズとした感覚が上がってきて、自然と身をよじってしまう…
ウズウズしてる……身体を捻って逃そうにも逃げていかない……シーツを強く掴んでも力が抜ける手がフルフルしてる…
「…な…にっ……」
「晴……好きだ…本当に…」
耳元で翔が囁く…
「ふぅっ……」
力……入んない…なんだ…これ…?
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