24 / 114
第23章:「独り言」
しおりを挟む
TRRRRRRRRRRRRR
あと10分ほどで家に到着する車の中。
俺のスマホが震えた。
―――美和。
「どうした?」
隣で昌さんが俺に怪しく微笑んでる。
けどそんなのは当然無視。
「杏、今どこ?」
「今、昌さんの車でそっちに向かってるところ。あと10分でそっちに戻る・・・大丈夫か?」
腕時計を見ると時計の針はもう夕方の6時を指している。
いろんなことに時間を取られてしまって、結局予定より遅くなってしまった。
早く、美和の顔が見たい――――。
「今夜はね、哲ちゃんが夕食を作ってくれてるの。だから何時頃帰って来れるかなって思って」
「昌さんと鮫島さんの分もある?」
「あるある。いっぱいあるよ!」
「昌さん、鮫島さん、家でちょっと食事していく時間ありますか?哲ちゃんが用意してくれてるみたいなんですけど」
「ありがたく寄らせて貰うよ、な、鮫島?」
「もちろんです」
哲ちゃんといえば。
4コマ漫画「ミワワ」の爆発的人気で、あっという間に売れっ子マンガ家になった。
連載以外にも「ミワワ」商品のデザインとか、イベントや講演会へ招待されたりとか、Youtubeとか、物凄く忙しい日々を送っている。
そう言う訳で、何人かアシさんも抱えるようになったから、半年前、麻生家から徒歩5分の場所に仕事場としてマンションを借りた。
それ以降、朝その仕事場に向かい、夜になると「家」に戻ってくるサラリーマンのような生活を送っている。
だから当然、前みたいに毎日毎食の食事当番はムリ。
だけど、ヒマな時とか、仕事に煮詰まった時とか、週末に一気に作りだめをしておいてくれる。
「コンちゃんも里香さんも忙しいし、基本ここで食事をするのは私と杏だけだから、心配しなくて大丈夫だよ?私だって作れるし」って美和が何度も言ったけど、
「前にも言ったでしょう?料理をするとアイデアが浮かぶんですよ!気にしないでいいんですよ?」と言って、未だ作り続けてくれている。
だから美和はお礼も兼ねて、哲ちゃん専用の巨大な冷凍庫を買った。
哲ちゃんが喜んだのは言うまでもない。
俺達が帰ってからしなきゃいけないのは、そこから一食分ずつに小分けされた料理を温めて食べるだけ。
でも、さすが哲ちゃんだと思うのは。
それらが冷凍されてた料理だと思えない位おいしいってこと。
ま、だからつまり今夜は、久しぶりにできたての哲ちゃんの料理が食べられるってことだ。
自動で開く家の門を抜け、鮫島さんが綺麗に玄関前に車を停める。
俺は車から降りて玄関を開け、2人を先に中に通そうとした。
「いやいや。杏さん、お先にどうぞ」
そう言って鮫島さんは俺の手前で立ち止ったけれど、俺的には・・・最後に中に入って、少し離れたところで美和と2人きりで話したい―――俺のこの髪の色について。
だから俺は、鮫島さんをムリヤリ先に推し進めた。
2人の背後をゆっくりついて行く俺。
でも、美和の姿はまだ見えない。
どこだろ・・・キッチンかな?
すると。
ぱたぱたぱた。
美和の足音。
前方から音だけがこっちに向かってくる。
「昌太郎さん、鮫島さん、いらっしゃい!えっ!えぇぇぇぇぇぇ!!」
美和はそのまま2人を通り過ぎ、俺に向かって突進してきた。
ぷっ。
予想通り・・・嬉しいけど。
「きゃぁー、ホントに髪の毛の色、戻してくれたんだぁー!」
美和はそう叫ぶと、俺に飛びついた。
「2年前に約束したから」
「そうだけど!うゎー、嬉しい!門の前で拾った時の杏だぁ!」
美和は俺に抱きついたまま、足を思いっきりバタつかせた。
「み、美和。危ないって。落ちつけよ」
俺は少し落ち着いた美和を抱きかかえたまま、キッチンに向かう。
美和の手は俺の髪をくしゃくしゃにして遊んでいた。
まるで赤ん坊。
「杏、見せつけんなよ?美和ちゃんもさ、ちょっと大人になろうよ?」
昌さんが笑いながら俺の肩に乗る美和の頭を撫でる。
「見せつけてないですよ。俺達はこれが普通なんです。な、美和?」
「うん。それに私、大人だし!昌太郎さん、失礼でしょ!」
「くくっ。ま、可愛いからいいけどさ」
まぁ、明らかに他から見たら普通じゃないんだろう、と思う。
たしかに、こんなことしてもいいのかなとも思った時期もあった。
彼氏にしてくれと言ったのはいいけどまだ彼氏にしてもらってないし、
俺も男だし、
惚れてる女がこんなに近くにいたらいつか、理性がぶっとぶかもしれないから。
美和のこと絶対泣かせたくないし。
そんなことを考えて美和へどう接したらいいか迷っていた半年ほど前。
リビングで美和が俺に思いっきり抱きついてきたところを圭さんに見られた。
翌日、圭さんは近藤組兼自宅に俺を呼び出し、静かにこう言った。
「オマエ、俺を越えるまではちゃんと理性保てよ?」
「頭ではわかってますけど・・・それは美和に言ってもらえますか?俺が彼氏になるまでは抱きつくな、って。俺は拒否できないんで」
「俺にもムリだよ」
「どうしてですか?圭さんなら言えるでしょう?」
「健ちゃんが生きてる時、美和ちゃんは健ちゃんに対してこんな感じだった・・・いや、もちろんもっと遠慮なかったけど。たぶんあのぬくもりと安心感が忘れられなくて恋しいんだと思う」
「たしかに・・・美和が真底安心するのをカラダで感じますよ。ま、俺も安心しますけど」
「美和ちゃんにとってハグはきっと・・・癒しなんだよ。だからオマエの方でコントロールしろ。それもトレーニングだ。俺とオマエしかしてやれないんだから」
たしかに美和がこういうことをするのは、圭さんと俺だけ。
その話を聞いて俺は、美和を今まで以上にちゃんとぎゅってしたいと思うようになった。
毎回毎回、心をこめて。
俺の煩悩とかを越えたレベルで。
きっとそういう俺達を見て、常識的におかしいというヤツもいるだろう。
でも。
俺と美和はどうせ一般的に生きてないし生きられない。
「麻生家」や「アーサー」のことだけじゃなくて、
美和が俺より4歳も年上だとか、
俺が肉親と暮らしてないこととか、
美和に両親がいないこととか、
ヤクザとか暴走族とかゲイだとか、
ゴシップになるようなネタはいくらでもある。
そういう、俺達の本質とは全く関係のないどうでもいいことで、俺達を判断する人々だってたくさんいるだろう。
だけど俺は、そういうものに振り回されるつもりは全くない。
俺は俺の判断で、
幸せだと思えることを大切にしていくし、
大事にしたい人達と一緒に生きていく。
誰が何と言おうとも。
―――特に、美和と俺の関係については。
誰が何と言おうと、俺は俺の意志を貫く。
それはこの一年で「アーサー」に教えてもらったことでもある。
「すぐ戻る」
俺はそっとソファーに美和を下ろすと、キッチンにいる哲ちゃんの方に歩み寄った。
「哲ちゃん、何作ってんの?」
「今夜はサーモンづくしですよ。新聞社から北海道の鮭をまるごと一匹頂いたので、お刺身、チーズ焼き、いろいろと用意しました」
「うわ、豪華」
「でしょう?あ、それと、明日の美和さんのお誕生日なんですが、2人が出かけてる間にイチゴのホールケーキを用意しておくので、帰ったら食べてくださいね」
「哲ちゃんも一緒に食べようよ。夜には戻ってくるから」
「そんな野暮なことしませんよ。コンちゃんも里香さんも明日はここには戻ってきませんよ?」
「え?」
「僕たちからの合格祝いです。2人で楽しんで下さい。でも後日、ちゃんと話は聞きますからね?」
哲ちゃんは不敵に俺に微笑んだ。
「なんかみんな、ヘンなこと想像してない?」
「ヘンなことって、なんですか?」
「別にいいけど。俺まだ、美和の彼氏にしてもらってないし」
「今さら何言ってんですか。ありえないでしょう、美和ちゃんが杏くん以外の人を選ぶとか。その逆も然りですよ。もし仮に2人がそれぞれ別の人をここに連れてきたりしたら、僕はこの家を出るし、「ミワワ」を描くのも止めますよ」
「ははっ。哲ちゃん、ありがとね。なんか頑張ろうって気になるよ」
「ホントですよ?っていうか、2人がまだカレカノじゃないのは圭さんのせいなんでしょう?」
「圭さんのせいっていうか、まだ俺が条件をクリアしてないからなんだけど」
「今の杏くんでクリアしてないってどういう条件なんですか?・・・んー、仕方ない、僕もちょっと動くかな」
「え?いまなんて言った?」
「気にしないでください。僕の独り言です」
あと10分ほどで家に到着する車の中。
俺のスマホが震えた。
―――美和。
「どうした?」
隣で昌さんが俺に怪しく微笑んでる。
けどそんなのは当然無視。
「杏、今どこ?」
「今、昌さんの車でそっちに向かってるところ。あと10分でそっちに戻る・・・大丈夫か?」
腕時計を見ると時計の針はもう夕方の6時を指している。
いろんなことに時間を取られてしまって、結局予定より遅くなってしまった。
早く、美和の顔が見たい――――。
「今夜はね、哲ちゃんが夕食を作ってくれてるの。だから何時頃帰って来れるかなって思って」
「昌さんと鮫島さんの分もある?」
「あるある。いっぱいあるよ!」
「昌さん、鮫島さん、家でちょっと食事していく時間ありますか?哲ちゃんが用意してくれてるみたいなんですけど」
「ありがたく寄らせて貰うよ、な、鮫島?」
「もちろんです」
哲ちゃんといえば。
4コマ漫画「ミワワ」の爆発的人気で、あっという間に売れっ子マンガ家になった。
連載以外にも「ミワワ」商品のデザインとか、イベントや講演会へ招待されたりとか、Youtubeとか、物凄く忙しい日々を送っている。
そう言う訳で、何人かアシさんも抱えるようになったから、半年前、麻生家から徒歩5分の場所に仕事場としてマンションを借りた。
それ以降、朝その仕事場に向かい、夜になると「家」に戻ってくるサラリーマンのような生活を送っている。
だから当然、前みたいに毎日毎食の食事当番はムリ。
だけど、ヒマな時とか、仕事に煮詰まった時とか、週末に一気に作りだめをしておいてくれる。
「コンちゃんも里香さんも忙しいし、基本ここで食事をするのは私と杏だけだから、心配しなくて大丈夫だよ?私だって作れるし」って美和が何度も言ったけど、
「前にも言ったでしょう?料理をするとアイデアが浮かぶんですよ!気にしないでいいんですよ?」と言って、未だ作り続けてくれている。
だから美和はお礼も兼ねて、哲ちゃん専用の巨大な冷凍庫を買った。
哲ちゃんが喜んだのは言うまでもない。
俺達が帰ってからしなきゃいけないのは、そこから一食分ずつに小分けされた料理を温めて食べるだけ。
でも、さすが哲ちゃんだと思うのは。
それらが冷凍されてた料理だと思えない位おいしいってこと。
ま、だからつまり今夜は、久しぶりにできたての哲ちゃんの料理が食べられるってことだ。
自動で開く家の門を抜け、鮫島さんが綺麗に玄関前に車を停める。
俺は車から降りて玄関を開け、2人を先に中に通そうとした。
「いやいや。杏さん、お先にどうぞ」
そう言って鮫島さんは俺の手前で立ち止ったけれど、俺的には・・・最後に中に入って、少し離れたところで美和と2人きりで話したい―――俺のこの髪の色について。
だから俺は、鮫島さんをムリヤリ先に推し進めた。
2人の背後をゆっくりついて行く俺。
でも、美和の姿はまだ見えない。
どこだろ・・・キッチンかな?
すると。
ぱたぱたぱた。
美和の足音。
前方から音だけがこっちに向かってくる。
「昌太郎さん、鮫島さん、いらっしゃい!えっ!えぇぇぇぇぇぇ!!」
美和はそのまま2人を通り過ぎ、俺に向かって突進してきた。
ぷっ。
予想通り・・・嬉しいけど。
「きゃぁー、ホントに髪の毛の色、戻してくれたんだぁー!」
美和はそう叫ぶと、俺に飛びついた。
「2年前に約束したから」
「そうだけど!うゎー、嬉しい!門の前で拾った時の杏だぁ!」
美和は俺に抱きついたまま、足を思いっきりバタつかせた。
「み、美和。危ないって。落ちつけよ」
俺は少し落ち着いた美和を抱きかかえたまま、キッチンに向かう。
美和の手は俺の髪をくしゃくしゃにして遊んでいた。
まるで赤ん坊。
「杏、見せつけんなよ?美和ちゃんもさ、ちょっと大人になろうよ?」
昌さんが笑いながら俺の肩に乗る美和の頭を撫でる。
「見せつけてないですよ。俺達はこれが普通なんです。な、美和?」
「うん。それに私、大人だし!昌太郎さん、失礼でしょ!」
「くくっ。ま、可愛いからいいけどさ」
まぁ、明らかに他から見たら普通じゃないんだろう、と思う。
たしかに、こんなことしてもいいのかなとも思った時期もあった。
彼氏にしてくれと言ったのはいいけどまだ彼氏にしてもらってないし、
俺も男だし、
惚れてる女がこんなに近くにいたらいつか、理性がぶっとぶかもしれないから。
美和のこと絶対泣かせたくないし。
そんなことを考えて美和へどう接したらいいか迷っていた半年ほど前。
リビングで美和が俺に思いっきり抱きついてきたところを圭さんに見られた。
翌日、圭さんは近藤組兼自宅に俺を呼び出し、静かにこう言った。
「オマエ、俺を越えるまではちゃんと理性保てよ?」
「頭ではわかってますけど・・・それは美和に言ってもらえますか?俺が彼氏になるまでは抱きつくな、って。俺は拒否できないんで」
「俺にもムリだよ」
「どうしてですか?圭さんなら言えるでしょう?」
「健ちゃんが生きてる時、美和ちゃんは健ちゃんに対してこんな感じだった・・・いや、もちろんもっと遠慮なかったけど。たぶんあのぬくもりと安心感が忘れられなくて恋しいんだと思う」
「たしかに・・・美和が真底安心するのをカラダで感じますよ。ま、俺も安心しますけど」
「美和ちゃんにとってハグはきっと・・・癒しなんだよ。だからオマエの方でコントロールしろ。それもトレーニングだ。俺とオマエしかしてやれないんだから」
たしかに美和がこういうことをするのは、圭さんと俺だけ。
その話を聞いて俺は、美和を今まで以上にちゃんとぎゅってしたいと思うようになった。
毎回毎回、心をこめて。
俺の煩悩とかを越えたレベルで。
きっとそういう俺達を見て、常識的におかしいというヤツもいるだろう。
でも。
俺と美和はどうせ一般的に生きてないし生きられない。
「麻生家」や「アーサー」のことだけじゃなくて、
美和が俺より4歳も年上だとか、
俺が肉親と暮らしてないこととか、
美和に両親がいないこととか、
ヤクザとか暴走族とかゲイだとか、
ゴシップになるようなネタはいくらでもある。
そういう、俺達の本質とは全く関係のないどうでもいいことで、俺達を判断する人々だってたくさんいるだろう。
だけど俺は、そういうものに振り回されるつもりは全くない。
俺は俺の判断で、
幸せだと思えることを大切にしていくし、
大事にしたい人達と一緒に生きていく。
誰が何と言おうとも。
―――特に、美和と俺の関係については。
誰が何と言おうと、俺は俺の意志を貫く。
それはこの一年で「アーサー」に教えてもらったことでもある。
「すぐ戻る」
俺はそっとソファーに美和を下ろすと、キッチンにいる哲ちゃんの方に歩み寄った。
「哲ちゃん、何作ってんの?」
「今夜はサーモンづくしですよ。新聞社から北海道の鮭をまるごと一匹頂いたので、お刺身、チーズ焼き、いろいろと用意しました」
「うわ、豪華」
「でしょう?あ、それと、明日の美和さんのお誕生日なんですが、2人が出かけてる間にイチゴのホールケーキを用意しておくので、帰ったら食べてくださいね」
「哲ちゃんも一緒に食べようよ。夜には戻ってくるから」
「そんな野暮なことしませんよ。コンちゃんも里香さんも明日はここには戻ってきませんよ?」
「え?」
「僕たちからの合格祝いです。2人で楽しんで下さい。でも後日、ちゃんと話は聞きますからね?」
哲ちゃんは不敵に俺に微笑んだ。
「なんかみんな、ヘンなこと想像してない?」
「ヘンなことって、なんですか?」
「別にいいけど。俺まだ、美和の彼氏にしてもらってないし」
「今さら何言ってんですか。ありえないでしょう、美和ちゃんが杏くん以外の人を選ぶとか。その逆も然りですよ。もし仮に2人がそれぞれ別の人をここに連れてきたりしたら、僕はこの家を出るし、「ミワワ」を描くのも止めますよ」
「ははっ。哲ちゃん、ありがとね。なんか頑張ろうって気になるよ」
「ホントですよ?っていうか、2人がまだカレカノじゃないのは圭さんのせいなんでしょう?」
「圭さんのせいっていうか、まだ俺が条件をクリアしてないからなんだけど」
「今の杏くんでクリアしてないってどういう条件なんですか?・・・んー、仕方ない、僕もちょっと動くかな」
「え?いまなんて言った?」
「気にしないでください。僕の独り言です」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる