4 / 34
人妻になった元担任の口唇に 1
【4】
しおりを挟む
「え‥な、なんで、大きくなっているのよ??」
小林先生の声は、驚きと戸惑いが入り混じり、わずかに震えていた。
狭い個室に満ちる空気が、いつの間にか重みを帯び、冗談でやり過ごせる一線を越えつつあることを、二人とも直感的に理解していた。
「それは……先生が、今も十分に魅力的だからです。理由を探すまでもなく、自然に、そう感じてしまって」
「魅力的、だなんて……そんな。毎日に追われて、疲れた大人に……」
言葉を否定するように視線を伏せながらも、彼女の指先は落ち着きなく膝の上で絡まり、その仕草が、完全には拒んでいないことを雄弁に語っていた。
「いえ。だからこそ、です。昔の思い出だけじゃなくて、今の先生だから、こうして心が動くんです」
短い沈黙が落ちる。視線が絡み、息遣いだけが近くに感じられるその瞬間、言葉の役割は終わりを告げた。どちらからともなく距離が縮まり、静かに、確かめ合うように唇が触れ合う。勢いではなく、迷いを含んだ、しかし確かな意思を伴った口づけだった。
「‥先生‥‥良いですか?」
「ふふ、良いわよ。サトルくんだけの特別授業をしてあげるわ」
それ以上の説明は不要だった。
何をするか、どこまで許されるのか――それらを声にしなくても理解できるのが、大人になったということなのだと、サトルは胸の奥で噛みしめる。
場所が場所だけに、無防備になることはできない。二人は身を寄せ合いながらも節度を保ち、触れ合いそうで触れ合わない距離のまま、互いの存在を確かめ合った。衣服越しに伝わる体温や、微かな香りが、想像を静かに煽る。
「……静かに、ね」
小林先生が囁く。
場所が場所なだけに真っ裸になることはできない。
サトルは座席に座ったまま、先生が膝の上に跨り、真正面に向かい合う。
先生の上着をたくしあげた。
豊乳を包み隠す趣味が良い凝ったデザインのブラジャー。
欲望のままに剥ぎ取りたいが、先述の通りに全部を脱がしては何かあった時に言い訳ができない。まだ理性が保っている内に片乳のカップ部分だけめくり、胸を揉みしだく。
「キモチいい、キモチいいよ、サトルくん! んっ‥‥」
その声に応えるように、サトルは先生の口に蓋をするようにキスで塞いだ。声を極力漏らさない為だ。
サトルは再び口づけを重ね、舌と舌を絡め合い、舌や唇を甘噛する。
「ハァ、ハァ‥‥せ、先生、気持ち良い?」
「うん、すっごく気持ち良い‥‥」
短いやり取りのあと、サトルの中に、ふと現実がよぎる。
「今更ですけど、こんなことして、本当に良かったんですかね‥‥」
「だ、大丈夫よ。夫だって、ハメを外してきても良いって言っていたしね」
簡潔な答えだったが、その裏にある日常や葛藤を、サトルは想像せずにはいられなかった。それでも、彼女自身が選んだ時間なのだと理解し、余計な言葉は飲み込む。
二人は再び見つめ合い、まるで恋人同士のように、穏やかな口づけを交わした。
そこにあったのは、教師と教え子という過去ではなく、今この瞬間を共有する、大人同士の静かな夜だった。
***
翌朝、サトルは大学へ向かう道すがら、登校する小学生たちとすれ違った。弾む声や、少し大きすぎる鞄を背負う後ろ姿に、自然と歩みが緩む。
先日の再会が影響しているのか、自分にも確かに、ああした時間があったのだと、遠い過去を眺めるような感覚に包まれた。
そのとき、ポケットの中でスマートフォンが震え、短い通知音が響く。
画面に表示された名前を見て、サトルは小さく息をのんだ。
――小林先生。
そこには、「また時間が合えば、飲みに行きましょう。今度は、もう少しゆっくり」という、柔らかな誘いの言葉が添えられていた。
サトルは立ち止まり、空を見上げる。
あの夜が、特別なままで終わるのか、それとも続いていくのか――。
答えを急ぐ必要は、まだなかった。
終わり
小林先生の声は、驚きと戸惑いが入り混じり、わずかに震えていた。
狭い個室に満ちる空気が、いつの間にか重みを帯び、冗談でやり過ごせる一線を越えつつあることを、二人とも直感的に理解していた。
「それは……先生が、今も十分に魅力的だからです。理由を探すまでもなく、自然に、そう感じてしまって」
「魅力的、だなんて……そんな。毎日に追われて、疲れた大人に……」
言葉を否定するように視線を伏せながらも、彼女の指先は落ち着きなく膝の上で絡まり、その仕草が、完全には拒んでいないことを雄弁に語っていた。
「いえ。だからこそ、です。昔の思い出だけじゃなくて、今の先生だから、こうして心が動くんです」
短い沈黙が落ちる。視線が絡み、息遣いだけが近くに感じられるその瞬間、言葉の役割は終わりを告げた。どちらからともなく距離が縮まり、静かに、確かめ合うように唇が触れ合う。勢いではなく、迷いを含んだ、しかし確かな意思を伴った口づけだった。
「‥先生‥‥良いですか?」
「ふふ、良いわよ。サトルくんだけの特別授業をしてあげるわ」
それ以上の説明は不要だった。
何をするか、どこまで許されるのか――それらを声にしなくても理解できるのが、大人になったということなのだと、サトルは胸の奥で噛みしめる。
場所が場所だけに、無防備になることはできない。二人は身を寄せ合いながらも節度を保ち、触れ合いそうで触れ合わない距離のまま、互いの存在を確かめ合った。衣服越しに伝わる体温や、微かな香りが、想像を静かに煽る。
「……静かに、ね」
小林先生が囁く。
場所が場所なだけに真っ裸になることはできない。
サトルは座席に座ったまま、先生が膝の上に跨り、真正面に向かい合う。
先生の上着をたくしあげた。
豊乳を包み隠す趣味が良い凝ったデザインのブラジャー。
欲望のままに剥ぎ取りたいが、先述の通りに全部を脱がしては何かあった時に言い訳ができない。まだ理性が保っている内に片乳のカップ部分だけめくり、胸を揉みしだく。
「キモチいい、キモチいいよ、サトルくん! んっ‥‥」
その声に応えるように、サトルは先生の口に蓋をするようにキスで塞いだ。声を極力漏らさない為だ。
サトルは再び口づけを重ね、舌と舌を絡め合い、舌や唇を甘噛する。
「ハァ、ハァ‥‥せ、先生、気持ち良い?」
「うん、すっごく気持ち良い‥‥」
短いやり取りのあと、サトルの中に、ふと現実がよぎる。
「今更ですけど、こんなことして、本当に良かったんですかね‥‥」
「だ、大丈夫よ。夫だって、ハメを外してきても良いって言っていたしね」
簡潔な答えだったが、その裏にある日常や葛藤を、サトルは想像せずにはいられなかった。それでも、彼女自身が選んだ時間なのだと理解し、余計な言葉は飲み込む。
二人は再び見つめ合い、まるで恋人同士のように、穏やかな口づけを交わした。
そこにあったのは、教師と教え子という過去ではなく、今この瞬間を共有する、大人同士の静かな夜だった。
***
翌朝、サトルは大学へ向かう道すがら、登校する小学生たちとすれ違った。弾む声や、少し大きすぎる鞄を背負う後ろ姿に、自然と歩みが緩む。
先日の再会が影響しているのか、自分にも確かに、ああした時間があったのだと、遠い過去を眺めるような感覚に包まれた。
そのとき、ポケットの中でスマートフォンが震え、短い通知音が響く。
画面に表示された名前を見て、サトルは小さく息をのんだ。
――小林先生。
そこには、「また時間が合えば、飲みに行きましょう。今度は、もう少しゆっくり」という、柔らかな誘いの言葉が添えられていた。
サトルは立ち止まり、空を見上げる。
あの夜が、特別なままで終わるのか、それとも続いていくのか――。
答えを急ぐ必要は、まだなかった。
終わり
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
