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第六章 実妹 ―杉本 渚―
【3】
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渚の震える指先が、拓海の「雄」としての熱塊に触れた。
熱い。火傷しそうなほどの熱量、そして石のように無機質な硬さ。
兄の身体の内に、これほどまでに猛々しい熱が宿っていたなんて、渚は想像だにしていなかった。
「……んっ!? 凛、なんか……いつもと、感触が違うような……」
視界を奪われた拓海が、不意に訪れた未知の感触に声を漏らす。
凛のものよりも心なしか小さく、そして迷いに満ちた柔らかな指先。
凛は冷や汗を流す渚の肩を抱き寄せ、拓海を煙に巻くように艶然と笑った。
「そりゃそうだよ。目隠しをしてるんだもん、感触が鋭敏になってる証拠じゃない?」
凛はそのまま渚の肩に力を込め、拓海の股間へと跪かせる。
(……さあ、渚ちゃん。そのまま、ゆっくり。お兄ちゃんを味わってあげて)
耳元で囁かれた悪魔の教唆。渚は逃げ場を失い、恐怖と好奇心が混ざり合った葛藤を振り切るようにして、兄の熱量へと顔を寄せた。
鼻腔を突くのは、男の、そして紛れもない「兄」の濃厚な匂い。
彼女が震える唇を割り、その最先端をそっと含んだ瞬間、拓海の身体がビクンと大きく跳ねた。
「っ……!! なんだ……その、ぎこちないというか、必死な感じは……っ」
拓海は困惑する。先日味わった凛の舌使いは、もっと手慣れた、余裕のあるものだったはずだ。
だが、今のこの――歯が当たりそうなほどに震える、切実なまでに初心な愛撫。それがかえって、拓海の欲望を根源から激しく揺さぶった。
凛は渚の肩を優しく叩き、一度口を離させる合図を送る。
「どう、拓海兄。今日はね……私が乙女だった頃の初心な感じで攻めてあげてるんだよ?」
凛の言葉に、拓海は「なるほどな」と自らを納得させるように吐息をついた。その隙に、凛は再び渚を促す。
渚は、口内を支配する兄の熱さと、顎が外れそうなほどの圧倒的な質量に、未知の悦びを見出し始めていた。
いけないこと。絶対に許されないこと。でも、この熱さを今独占しているのは、私だけ――。
「良家の娘」としての薄氷のような理性が、ドロリとした粘膜の快楽の中に溶けていく。
「ああ……その拙さが、逆にくるな。……っ、ふぅ、ああ……。いいぞ、そのまま……っ、あっ、出る……っ!」
拓海が満足げに腰を突き出し、ついに白濁した熱い迸りが渚の口中に溢れ出す。思わず咳き込む渚。
様子を見守っていた咲が、弾かれたように駆け寄った。震える手でハンカチを差し出し、必死に口元を拭う渚の背中を、複雑な表情でさする。
凛は渚の存在を悟らせまいと、間髪入れずに「わざとらしい咳」を演じてみせた。
「ゴホゴホっ! ……ちょっと拓海兄、早すぎ。驚きだよ」
「すっ、すまん……。目隠ししてるから、いつもよりずっと敏感になってて……。でも、なんだかんだ、目隠しプレイも悪くないな」
「でしょ? ……あ、拓海くん、そのまま待ってて。今、ゴム用意するから」
「ん? ああ……」
凛は勝ち誇ったような笑みを浮かべ、カバンから薄いゴムのパッケージを取り出した。そして、ようやく呼吸を整えた渚の頬を指先で撫で、獲物を誘うように招く。
(ねえ、渚ちゃん。……ゴムをすれば、安全に学べるよ? 最後まで、お兄ちゃんに教わってみる?)
渚の瞳には、もう拒絶の色はなかった。トランス状態に近い恍惚が、彼女の視線を兄の楔へと釘付けにしている。
蔵の奥底、古い木の香りと男の匂いが混ざり合う密室で。
実の兄妹という絶対的な禁忌が、凛と咲という共犯者の前で、音を立てて崩壊しようとしていた。
熱い。火傷しそうなほどの熱量、そして石のように無機質な硬さ。
兄の身体の内に、これほどまでに猛々しい熱が宿っていたなんて、渚は想像だにしていなかった。
「……んっ!? 凛、なんか……いつもと、感触が違うような……」
視界を奪われた拓海が、不意に訪れた未知の感触に声を漏らす。
凛のものよりも心なしか小さく、そして迷いに満ちた柔らかな指先。
凛は冷や汗を流す渚の肩を抱き寄せ、拓海を煙に巻くように艶然と笑った。
「そりゃそうだよ。目隠しをしてるんだもん、感触が鋭敏になってる証拠じゃない?」
凛はそのまま渚の肩に力を込め、拓海の股間へと跪かせる。
(……さあ、渚ちゃん。そのまま、ゆっくり。お兄ちゃんを味わってあげて)
耳元で囁かれた悪魔の教唆。渚は逃げ場を失い、恐怖と好奇心が混ざり合った葛藤を振り切るようにして、兄の熱量へと顔を寄せた。
鼻腔を突くのは、男の、そして紛れもない「兄」の濃厚な匂い。
彼女が震える唇を割り、その最先端をそっと含んだ瞬間、拓海の身体がビクンと大きく跳ねた。
「っ……!! なんだ……その、ぎこちないというか、必死な感じは……っ」
拓海は困惑する。先日味わった凛の舌使いは、もっと手慣れた、余裕のあるものだったはずだ。
だが、今のこの――歯が当たりそうなほどに震える、切実なまでに初心な愛撫。それがかえって、拓海の欲望を根源から激しく揺さぶった。
凛は渚の肩を優しく叩き、一度口を離させる合図を送る。
「どう、拓海兄。今日はね……私が乙女だった頃の初心な感じで攻めてあげてるんだよ?」
凛の言葉に、拓海は「なるほどな」と自らを納得させるように吐息をついた。その隙に、凛は再び渚を促す。
渚は、口内を支配する兄の熱さと、顎が外れそうなほどの圧倒的な質量に、未知の悦びを見出し始めていた。
いけないこと。絶対に許されないこと。でも、この熱さを今独占しているのは、私だけ――。
「良家の娘」としての薄氷のような理性が、ドロリとした粘膜の快楽の中に溶けていく。
「ああ……その拙さが、逆にくるな。……っ、ふぅ、ああ……。いいぞ、そのまま……っ、あっ、出る……っ!」
拓海が満足げに腰を突き出し、ついに白濁した熱い迸りが渚の口中に溢れ出す。思わず咳き込む渚。
様子を見守っていた咲が、弾かれたように駆け寄った。震える手でハンカチを差し出し、必死に口元を拭う渚の背中を、複雑な表情でさする。
凛は渚の存在を悟らせまいと、間髪入れずに「わざとらしい咳」を演じてみせた。
「ゴホゴホっ! ……ちょっと拓海兄、早すぎ。驚きだよ」
「すっ、すまん……。目隠ししてるから、いつもよりずっと敏感になってて……。でも、なんだかんだ、目隠しプレイも悪くないな」
「でしょ? ……あ、拓海くん、そのまま待ってて。今、ゴム用意するから」
「ん? ああ……」
凛は勝ち誇ったような笑みを浮かべ、カバンから薄いゴムのパッケージを取り出した。そして、ようやく呼吸を整えた渚の頬を指先で撫で、獲物を誘うように招く。
(ねえ、渚ちゃん。……ゴムをすれば、安全に学べるよ? 最後まで、お兄ちゃんに教わってみる?)
渚の瞳には、もう拒絶の色はなかった。トランス状態に近い恍惚が、彼女の視線を兄の楔へと釘付けにしている。
蔵の奥底、古い木の香りと男の匂いが混ざり合う密室で。
実の兄妹という絶対的な禁忌が、凛と咲という共犯者の前で、音を立てて崩壊しようとしていた。
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