秘密警察の要員と双子の能力者

夢守アリス

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双子の能力者と茴

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「茴…茴…茴ってば~…あ…やっと起きたボスからお呼び出しがかかったよ~いってらっしゃいな~私?そうそう‼︎茴に報告‼︎私は茴抜きでマスターと詠斗と三人で初任務する事になったのだよえっへん」臨が…どうだ。とばかりに胸を張った。
そこでふと、茴の目は覚めた。
しかし茴はまた、すっと目を閉じた。
(あれ…あの時僕は一体なんて言ったんだっけ…わ…からない…わからない…どうして?臨の事はちゃんと覚えているのに…)(僕は…「僕は…一体何だったんでしょうか…マイマスター…どうして…教えて下さい…」マイマスターマイマスターマイマスター僕はそればっかりだ。
マイマスター…僕の僕だけの大切なマスター…もういない…マイマスター…マスターも居なければパートナーも居ない…今の僕は…秘密警察である資格があるのか?)「どうして…僕だけ生きて帰ってきたんですか…マスター…臨…詠斗…3人に…会いたいです…一人は…やっぱり…辛いです…」そう茴は呟いた。
外からバタバタと誰かが騒がしく走ってくる。
茴が起き上がると同時に勢い良く部屋のドアが開いた。
「茴お姉ちゃん‼︎大丈夫⁈」騒がしく走ってきた人物はメアだった。
「ん?…うん、大丈夫だよメアちゃん」
茴がメアにそう言うと、メアが茴に思いっきり抱きついた。
(うぐっ)メアが泣きそうな顔をして言った。
「良かったーもう茴お姉ちゃんに会えなくなっちゃうかと思った…だって、私の治癒能力も効かないんだもん‼︎あっ…お姉ちゃんの事うちまで運んできてくれた人達呼んでくるね‼︎」そう言うとメアは部屋の外へと駆け出して行った。
 (僕をここへ運んできた人物?しかも複数人居る…何故か…あの時意識を失う瞬間に誰かに受け止められたような…)茴がそんな事を考えていると、今度はマスタートロイが部屋の中へ入って来た。
「メアが騒がしくしてしまい申し訳ありません…その…お二方の事なのですが…どうやら金色のアザミの方の様なんです…どうしますか?茴様…」「そうですか…ご足労いただきありがとうございますマスタートロイ…なんとかなると思います御安心を。」茴はそう言うと一瞬微笑んだ。
「さて、どうしたものか…でも…どうして金色のアザミのやつなのに僕を助けたんだろう…もしかしたら味方に…いやいやいやいや…そんな事出来る訳無いし‼︎普通に逮捕一択だし‼︎」茴はそう呟くと両頬を思いっきし叩き1枚のリンクカードを手にとった。
「茴お姉ちゃーん!!連れてきたよ!!あれ?お姉ちゃーんどこ行ったんだろ?お姉ちゃーん…」メアと共に2人のそっくりな人物が入ってきた。
(?…双子?とにかく捕まえる…?!)
グラッ
茴の力はまだムラがある状態だった。
(落ちっ…)茴が目をギュッとつぶった
ぽすっ…
(?ぽすっ?)「?…!?」茴の事を双子の右側にいた人物が受け止めていた。
(普通の抱っこです…はい姫抱っこではありません…この身長で姫抱っこはちょっと厳しいかと…いや!!期待なんてしてない!!してないよ?!)茴が自分にそう説明していると…茴を受け止めた人物が茴に話しかけてきた。
「なあ…どっか怪我とかしてねえか?大丈夫か?」(…すっごい心配してくれてる…優しい人だったよ!!なんかすっごい申し訳ない!!て言うか!!この状況どうすんだよ!!おい!!20秒前?の僕!!)茴がこの状況に困惑していると、「おい愚兄…茴凄い困惑してるから離してやれ…」今度は左側の人が喋った。
(この声どこかで聞いたことあるような…と言うか何で僕の名前知ってるの?!)(…あっ…でも…愚兄って事は双子確定だよね?)茴が考えていると、双子の言い合いが勃発した。
「あ~氷濤俺が茴の事抱っこしてるから妬いてんだろ~」「は?何ほざいてやがるこの愚兄凍らせてかき氷にすんぞ何で愚兄になんて妬かなくちゃいけねえんだよこの愚兄がそれに愚兄より俺様の方が茴と知り合いだし。」「はぁ~?氷濤こそ燃やすぞ俺だって知り合いだし!!」[メアちゃん助けて!!]茴がメアに口パクで助けを求めた。
「お兄ちゃん達止めなよ~茴お姉ちゃんが可哀想だよ~」メアが笑顔で言った。
(メアちゃんちょっぴり怖い…)そう思った茴であった。
(ってちっがぁーう!!逮捕でしょ!!たいほ!!何やってんの僕?!)「貴方達2人を逮捕及び我々秘密警察本部まで連行させていただきます。」茴が言った。
「おう!!まあ本当は嫌だけど茴に逮捕されるなら本望だわ~」「兄貴はいい加減茴を離せ!!この愚兄が…」「まあまあ妬くなって…」「妬いてねえよ!!この愚兄が!!」「やっぱ妬いてんな…て言うか愚弟こそこの前茴の事抱っこしてただろ。」「とにかく茴がすっげえ困惑してんだがこの愚兄!!」「何で俺が責められなきゃいけねぇんだよ!!この愚弟!!」「あ!!だから言ってんだろこの愚…」「はぁーいストップストップストップ茴お姉ちゃんが困ってるよ~言い合いはそれくらいにしましょう。」「「はい。」」[ありがとごめんねメアちゃん今度なんかお土産持ってくるね]双子が黙ると茴はメアに口パクでそう伝えた。
(そいえば、金色のアザミに入ってるって事は能力者って事だよね?)
「あっそうだそうだ…茴自己紹介な、こっちの無愛想な俺の弟が守氷濤つぎもりひょうとで俺が継守業火つぎもりごうかよろしくな茴!!」業火が笑いながら言った。
「…よろしくお願いします…」茴が氷濤と業火に言った。…手錠をかけながら。
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