4 / 14
気づいたら神社ごと異世界に飛ばされていた件
4話目
しおりを挟む
目が覚めると物凄い美少女の顔が目の前にあった。
ここで大声を出さずに毛布から抜け出した俺を誰かほめてほしいと思う。
本殿から出ると夜明け直後のようで、山間から太陽が見えた。
気温は昨夜同様寒すぎず暑すぎず適温だ。ずっとこの気候なら良いなと思う。視界の端にカヴァラの死体がデーンと鎮座しているが気にしない。爽やかな朝ということにしておく。
目が完全に覚めてしまったので、いつも通り朝練をすることにした。
森へ出るのは危険だし走りにくいので、本殿の中をぐるぐると走る。どれぐらい走るかは特に決めていないが、とりあえず気が済むまでと決めた。
◇◇◇
俺にとって朝練や部活や剣道の稽古は唯一心の休まる場でもあった。
毎日朝は夜明けと共に起きだして、道着に着替えて制服を詰めたリュックを背負って家を出て、教科書を重石代わりに高校へ向けて走る。
近所の人はバスを使って通学しているが、俺は使ったことはない。
大勢で寿司詰めにされて20分も走るなんて正気とは思えない。
地元の中学から少し遠く離れた高校に上がった時の解放感はすごかった。
中学は地元の子供たちで固められていて閉塞感で気がおかしくなりそうだった。もちろん遠くの私立高校で寮に入りたいと親に頼んだが認められなかった。結局地元の高校に入学することになったのだが、中学に比べれば天国だった。
校区が広がったことで地元の人間が半数に減っていたのだ。
それでも相変わらず友達は出来なかったが、それでも過ごしやすくはなった。
走って高校に着くと、その頃には校門が開いているので校舎に入る。
すると師匠が待っていてくれていて、二人だけの体育館で朝練をのが毎日の日課だ。
うちの高校の剣道部は部員の数が多くはないが強豪と言われている。顧問である俺の師匠がいるからだ。
公式には我が御陵高等学校に朝練は無い。俺の状況を不憫に思った師匠が個人授業をしてくれているのだ。
1時間程稽古をつけてもらい、シャワールームで着替えて学校へ向かい、周囲から時折視線を向けられヒソヒソされる一日を過ごした後、放課後はまた部活に出る。
ここでも俺はボッチだ。
アガリ症のせいで、人前では部員と同じ内容の練習が出来ないから一人で基礎練習ばかりしていて、師匠も心得ていて前へ出るように言わないでいてくれるので、黙々と過ごすことが出来る。でもほかの部員はそれを良しとはしない。
数少ない部員なのに、試合にも出ない昇段試験にも参加しようとしないやる気の感じられない人間が何故居るのかという目で見られる。
それでも辞めたいとは思わなかった。部員たちの中に御陵神社の檀家に連なる子供が居なかったので、親から部活に関する話題が出ないからだ。
それに希望もあった。
師匠はこのまま俺を埋もれさせるのは勿体ないといって高校を卒業したら、師匠の更に師匠だったという人に預けてくれると言ってくれていた。道場の手伝いで住み込みで働かせてくれるという話だった。もちろんアガリ症を克服する必要はあったが……。
以前の暮らしに未練があるとすれば、その師匠から受けた恩に報いることが出来なかったことくらいだ。
だから、鍛錬は続ける。生きる為だけじゃなく、師匠から受けた恩を、教えを忘れない為に。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□
腰に下げている御陵丸に左手を添え、右手で握って鞘から引き出す。
何度見ても綺麗だなと思う。八十センチくらいの刀身は、青みを帯びて輝いていて刃毀れ一つない。
そういえば、カヴァラをこれで切りつけようとしたが、結果的には当たることなくカヴァラは謎の爆風で倒れた。
あの爆風が俺の魔法……クラヴィス? だったとして、メルは思い浮かべるだけで良いと言っていたが、実は何かメルの知らない発動条件があるのではないかという仮説に思い至る。そうでなければ、発動したりしなかったりする理由が分らない。
「うわっ」
突然何かが飛来する気配がして咄嗟に御陵丸で叩き落した。飛来物の正体は矢尻部分に布が巻かれた矢だ。当たっても怪我はしないようになっているが。悪戯にしては質が悪い。
犯人はもちろん拍手しながら近づいてくるメルだ。
「凄い凄い。ごめんね、ずっと声かけてたのに気づいてくれなかったからつい出来心で」
「そうなのか。ごめん、考え事してて気づかなかった」
どうやら思案に暮れていてメルの気配に全く気付いていなかったようだ。
師匠にバレたら気を抜きすぎだと怒られてしまうところだ。剣を構えている時は周囲に常に気を配るように――それがたとえ竹刀であっても――と言われていたのに。
いつもなら素振りなどの基礎練をするところだけど、メルが起きて来たならそういうわけにもいかない。
諦めて手水屋で顔を洗う。罰当たりだけどしょうがない。
「っそうだ! 朝ごはん食べてここ出ないと陽が暮れちゃう! 行くよ!」
「……あ、ちょっと!」
しばらく俺が身支度するのをぼんやりと見守っていたが、完全に昇ってきた陽を見て突然森の方へ走り出してしまった。メルは気になることがあるとそちらに突進してしまうタイプのようだ。
彼女と行動する時は気を付けてみていないと簡単にはぐれてしまうだろう。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□
鬱蒼と茂った森の風景は昨日と同じだが、明るい陽射しが木々の間からこぼれる中をメルと二人で歩くのは楽しく感じる。
メルは長い間ここで暮らしてきただけあって、俺が見逃していた食べられる野草を教えてくれた。
服と同じ素材で出来た袋に、クラヴィスできれいに土を落とした野草を次々と放り込んでいく。木にこびりついたコケまで剥がしていて驚いた。木からの生命力を吸っている薬草で、メルにとって大事な栄養源らしい。
「私達クラヴィス使いは、普通に食べるだけじゃダメなんだよ。定期的に魔力を含んだ食材を食べないと弱ってしまうんだ。だから普段はこういう薬草を探して食べる。魔物の肉が一番だけど危険も伴うからね」
「薬草かぁ。このコケがねぇ……」
コケならばそこら中に同じようなのが生えまくっているので心配はいらなそうだけど、こればっかり食べ続けるのは勘弁してほしい。そこでふと恐ろしいことに気づいた。出来ることなら否定してほしい。
「あの、メルさん。これどうやって食べるの? まさかと思うけどナマでとか言わないよね」
「もちろん茹でる」
「なるほどー……て、だめじゃん! ここに鍋なんてないよ」
「えぇ!」
良かった。さすがにこれをナマでもしゃもしゃ食べるのは勘弁してほしいところだ。というところで思わず身体が崩れ落ちた。気づいてしまったのだ。ここには鍋どころか生活必需品が何も無いということに。
着の身着のまま、生活空間でもない本殿と共にここへ飛ばされてきたのだ。水に困らなくて済むだけ有難い話だったのだ。
結局昨夜と同じくカヴァラの肉を食べて足早にメルの村にお邪魔することにした。
人が大勢いるであろう村に行くのはあまり気は進まないけど……。
ここで大声を出さずに毛布から抜け出した俺を誰かほめてほしいと思う。
本殿から出ると夜明け直後のようで、山間から太陽が見えた。
気温は昨夜同様寒すぎず暑すぎず適温だ。ずっとこの気候なら良いなと思う。視界の端にカヴァラの死体がデーンと鎮座しているが気にしない。爽やかな朝ということにしておく。
目が完全に覚めてしまったので、いつも通り朝練をすることにした。
森へ出るのは危険だし走りにくいので、本殿の中をぐるぐると走る。どれぐらい走るかは特に決めていないが、とりあえず気が済むまでと決めた。
◇◇◇
俺にとって朝練や部活や剣道の稽古は唯一心の休まる場でもあった。
毎日朝は夜明けと共に起きだして、道着に着替えて制服を詰めたリュックを背負って家を出て、教科書を重石代わりに高校へ向けて走る。
近所の人はバスを使って通学しているが、俺は使ったことはない。
大勢で寿司詰めにされて20分も走るなんて正気とは思えない。
地元の中学から少し遠く離れた高校に上がった時の解放感はすごかった。
中学は地元の子供たちで固められていて閉塞感で気がおかしくなりそうだった。もちろん遠くの私立高校で寮に入りたいと親に頼んだが認められなかった。結局地元の高校に入学することになったのだが、中学に比べれば天国だった。
校区が広がったことで地元の人間が半数に減っていたのだ。
それでも相変わらず友達は出来なかったが、それでも過ごしやすくはなった。
走って高校に着くと、その頃には校門が開いているので校舎に入る。
すると師匠が待っていてくれていて、二人だけの体育館で朝練をのが毎日の日課だ。
うちの高校の剣道部は部員の数が多くはないが強豪と言われている。顧問である俺の師匠がいるからだ。
公式には我が御陵高等学校に朝練は無い。俺の状況を不憫に思った師匠が個人授業をしてくれているのだ。
1時間程稽古をつけてもらい、シャワールームで着替えて学校へ向かい、周囲から時折視線を向けられヒソヒソされる一日を過ごした後、放課後はまた部活に出る。
ここでも俺はボッチだ。
アガリ症のせいで、人前では部員と同じ内容の練習が出来ないから一人で基礎練習ばかりしていて、師匠も心得ていて前へ出るように言わないでいてくれるので、黙々と過ごすことが出来る。でもほかの部員はそれを良しとはしない。
数少ない部員なのに、試合にも出ない昇段試験にも参加しようとしないやる気の感じられない人間が何故居るのかという目で見られる。
それでも辞めたいとは思わなかった。部員たちの中に御陵神社の檀家に連なる子供が居なかったので、親から部活に関する話題が出ないからだ。
それに希望もあった。
師匠はこのまま俺を埋もれさせるのは勿体ないといって高校を卒業したら、師匠の更に師匠だったという人に預けてくれると言ってくれていた。道場の手伝いで住み込みで働かせてくれるという話だった。もちろんアガリ症を克服する必要はあったが……。
以前の暮らしに未練があるとすれば、その師匠から受けた恩に報いることが出来なかったことくらいだ。
だから、鍛錬は続ける。生きる為だけじゃなく、師匠から受けた恩を、教えを忘れない為に。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□
腰に下げている御陵丸に左手を添え、右手で握って鞘から引き出す。
何度見ても綺麗だなと思う。八十センチくらいの刀身は、青みを帯びて輝いていて刃毀れ一つない。
そういえば、カヴァラをこれで切りつけようとしたが、結果的には当たることなくカヴァラは謎の爆風で倒れた。
あの爆風が俺の魔法……クラヴィス? だったとして、メルは思い浮かべるだけで良いと言っていたが、実は何かメルの知らない発動条件があるのではないかという仮説に思い至る。そうでなければ、発動したりしなかったりする理由が分らない。
「うわっ」
突然何かが飛来する気配がして咄嗟に御陵丸で叩き落した。飛来物の正体は矢尻部分に布が巻かれた矢だ。当たっても怪我はしないようになっているが。悪戯にしては質が悪い。
犯人はもちろん拍手しながら近づいてくるメルだ。
「凄い凄い。ごめんね、ずっと声かけてたのに気づいてくれなかったからつい出来心で」
「そうなのか。ごめん、考え事してて気づかなかった」
どうやら思案に暮れていてメルの気配に全く気付いていなかったようだ。
師匠にバレたら気を抜きすぎだと怒られてしまうところだ。剣を構えている時は周囲に常に気を配るように――それがたとえ竹刀であっても――と言われていたのに。
いつもなら素振りなどの基礎練をするところだけど、メルが起きて来たならそういうわけにもいかない。
諦めて手水屋で顔を洗う。罰当たりだけどしょうがない。
「っそうだ! 朝ごはん食べてここ出ないと陽が暮れちゃう! 行くよ!」
「……あ、ちょっと!」
しばらく俺が身支度するのをぼんやりと見守っていたが、完全に昇ってきた陽を見て突然森の方へ走り出してしまった。メルは気になることがあるとそちらに突進してしまうタイプのようだ。
彼女と行動する時は気を付けてみていないと簡単にはぐれてしまうだろう。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□
鬱蒼と茂った森の風景は昨日と同じだが、明るい陽射しが木々の間からこぼれる中をメルと二人で歩くのは楽しく感じる。
メルは長い間ここで暮らしてきただけあって、俺が見逃していた食べられる野草を教えてくれた。
服と同じ素材で出来た袋に、クラヴィスできれいに土を落とした野草を次々と放り込んでいく。木にこびりついたコケまで剥がしていて驚いた。木からの生命力を吸っている薬草で、メルにとって大事な栄養源らしい。
「私達クラヴィス使いは、普通に食べるだけじゃダメなんだよ。定期的に魔力を含んだ食材を食べないと弱ってしまうんだ。だから普段はこういう薬草を探して食べる。魔物の肉が一番だけど危険も伴うからね」
「薬草かぁ。このコケがねぇ……」
コケならばそこら中に同じようなのが生えまくっているので心配はいらなそうだけど、こればっかり食べ続けるのは勘弁してほしい。そこでふと恐ろしいことに気づいた。出来ることなら否定してほしい。
「あの、メルさん。これどうやって食べるの? まさかと思うけどナマでとか言わないよね」
「もちろん茹でる」
「なるほどー……て、だめじゃん! ここに鍋なんてないよ」
「えぇ!」
良かった。さすがにこれをナマでもしゃもしゃ食べるのは勘弁してほしいところだ。というところで思わず身体が崩れ落ちた。気づいてしまったのだ。ここには鍋どころか生活必需品が何も無いということに。
着の身着のまま、生活空間でもない本殿と共にここへ飛ばされてきたのだ。水に困らなくて済むだけ有難い話だったのだ。
結局昨夜と同じくカヴァラの肉を食べて足早にメルの村にお邪魔することにした。
人が大勢いるであろう村に行くのはあまり気は進まないけど……。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる