僕を貴方のマスターにしてくださいっ!

亀吉

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初恋 side春樹

苦手なタイプの子

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 俺はナルビア家の三男で、末っ子なんだ。だから、結構甘やかされて育てられた。
 そのせいなのか知れないけど、俺は苦手なタイプの子が多かった。まぁ、みんな好きじゃないと思うけどぶりっ子、世間知らず、協調性が無い奴、ここまでは多分普通に嫌われるタイプの性格だよな?
 それから、頑張ればできる奴とか頼り無い奴、人見知り、俺より頑張らない奴、俺より優秀じゃない奴、等々。
 一応言っておくけど、兄弟いるあるあるでお馴染み「上に兄弟しかいない弟が自分も兄の役割をしてみたい。」なんてのがあるけど俺は末っ子の立ち位置に今まで不満を持ってないから、これからもずっと兄貴みたいな奴が好き!
 それが覆されるなんて、知らなかった。

 5年前のある日、俺のお父様は同僚と会うことになっていた。その同僚は簡単に説明すると、玲のお父さんのことで、ちょうど俺と玲は同い年でお父様たちが仕事している間、玲と遊んでいろと言われたから一緒についていったんだけど、どうやら玲には先客が居たみたいだった。
 その先客が苦手なタイプの子だった。
 見るからに弱そうで頼りない、肌が透き通るような白さで、ふわふわの赤茶っぽい髪の毛とくりくりしたエメラルドの瞳。
 絶対俺より弱い、小動物みたいな子だった。
 なのに、何故か俺は惹かれた。兄貴みたいな強そうな感じもないし、何か凄く得意なことも無さそうなこんな子に……。
 ここで俺は初めて、“嫌いじゃない”苦手なタイプを知った。


 これが俺の豊との初恋だ。
 豊を初めて見たあの日、俺は豊に話しかけられなかった。
 そのあと、玲とはよく会うようになって豊の話しもいっぱい聞いた。玲の話しによると、豊はよく玲の家に遊びに来るらしい。
 それから何回か玲の家に行く機会があって、俺は遠慮せず足を運んだんだけど、あの日以来俺は豊が学校に入学するまで1度も会えなかった。
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