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2・隣国の噂と第二王子の行方
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「この旅は勅命だからなぁ……でも本当に七つの秘宝なんてあると思う?手掛かりは『西の森』だけだよ?極秘で隣国突っ切らないと行けないなんて危な過ぎると思わない?」
一人掛けのソファにゆったりと身体を預けたミルコは、隣の二人掛けソファに座るフランに問いかける。
「うーん……納得出来るだけの説明は貰って無いけど……平民育ちの俺にしてみれば、王宮にいるより断然面白いから寧ろ好都合だね。まぁ、ミルコの社会勉強にはなるんじゃない?」
「えっ、そういうもん?なんか軽過ぎない?フランはポジティブだなぁ……けど、やっぱり俺の社会勉強の為なのかな?カイルは、どう思う?……カイル?」
フランの正面のソファに腰掛けているカイルは、背凭れに両腕を乗せてずっと天井を見ていた。考え事をしていたのだろうか、ミルコの問いかけに対して、反応が遅れる。
「ああ悪い、何か言ったか?」
「この旅の目的についてどう思うって聞いたんだけど……考え事?」
「色々とな。目的か……まぁ、帰った時に少しでも成長してりゃ良いんじゃないの?折角だし、自由を楽しめば良いさ」
「カイルもかぁ。楽観的だなぁ。でも……うん。俺も楽しみながら頑張る」
会話が丁度一段落した所で、誰かがドアをノックした。
「寛いでるところ申し訳ない。漸くコーサットの情報が入ってきた」
ジーニャ辺境伯家に来て既に二日が経っていた。
「スーチェごめん。俺達も手伝えれば良いんだけど、土地勘がないから」
「ああ、大丈夫。俺も指示出してるだけだし、迷子になられても困るから」
ミルコの謝罪を、スーチェは軽い冗談で返して、ミルコの正面のソファに腰掛ける。侍女が紅茶を入れて部屋を出ていくのを見計らい、話を始めた。
「コーサットは、今朝領内に入ったよ。大剣を背中に背負った少年……それと、短剣を腰の左右に下げている青年が一緒に歩いているのが確認された」
「えっ……?傭兵でも雇ったのかな?」
ミルコが不安げに言うと、一瞬の沈黙と重い空気がその場に漂う。スーチェは報告書に目を通し終えると、ゆっくりと顔を上げて答える。
「傭兵より質が悪いかも知れない。まだ確定ではないけど、一緒にいる青年の持つ短剣、その柄に彫られている紋様が、隣国の王族の印に似ているようだ」
スーチェの報告にミルコが疑問を呈する。
「隣国の第二王子が確か短剣を得意としてたと思うけど……まさか……でも何故?」
「ミルコ、コーサットは隣国の王子達と面識は?」
「否、無いはずだ。俺も無い。大体、隣国の国王が病に伏してからは、父上でさえ殆ど交流も無いと思う」
一瞬の沈黙の後、カイルがミルコに尋ねる。
「今の隣国の政は、誰が仕切ってるんだ?」
「第二王妃が仕切ってると聞いたことがある」
「第一王妃は?」
「元々病弱で、息子は生まれたんだが、第二王妃の息子より一年遅れて生まれた為に、第二王妃の息子が皇太子になっている。あまり良い噂は聞かないな。政も王妃が仕切るようになってから上手く回ってないように見える」
「まあ、有りがちだな」
カイルが冷めた目線で頷くと、フランが疑問を口にする。
「でも、コーサットと一緒にいるのは第二王子の可能性が高いんだろう?偶然出会っただけなんだろうか?コーサットは、正体を知ってて一緒にいるのかな?大体どういう経緯で二人が一緒にいるんだろう。ミルコ、心当たりは無いの?」
ミルコは目を伏せて、軽く首を左右に振る。
「わからない。とにかくコーサットと話をしないと。スーチェ、明日早朝から出かけられるように手配しておいて。コーサットからも目を離さないように」
「ああ、わかった。今夜は一先ずこれで解散しよう」
一人掛けのソファにゆったりと身体を預けたミルコは、隣の二人掛けソファに座るフランに問いかける。
「うーん……納得出来るだけの説明は貰って無いけど……平民育ちの俺にしてみれば、王宮にいるより断然面白いから寧ろ好都合だね。まぁ、ミルコの社会勉強にはなるんじゃない?」
「えっ、そういうもん?なんか軽過ぎない?フランはポジティブだなぁ……けど、やっぱり俺の社会勉強の為なのかな?カイルは、どう思う?……カイル?」
フランの正面のソファに腰掛けているカイルは、背凭れに両腕を乗せてずっと天井を見ていた。考え事をしていたのだろうか、ミルコの問いかけに対して、反応が遅れる。
「ああ悪い、何か言ったか?」
「この旅の目的についてどう思うって聞いたんだけど……考え事?」
「色々とな。目的か……まぁ、帰った時に少しでも成長してりゃ良いんじゃないの?折角だし、自由を楽しめば良いさ」
「カイルもかぁ。楽観的だなぁ。でも……うん。俺も楽しみながら頑張る」
会話が丁度一段落した所で、誰かがドアをノックした。
「寛いでるところ申し訳ない。漸くコーサットの情報が入ってきた」
ジーニャ辺境伯家に来て既に二日が経っていた。
「スーチェごめん。俺達も手伝えれば良いんだけど、土地勘がないから」
「ああ、大丈夫。俺も指示出してるだけだし、迷子になられても困るから」
ミルコの謝罪を、スーチェは軽い冗談で返して、ミルコの正面のソファに腰掛ける。侍女が紅茶を入れて部屋を出ていくのを見計らい、話を始めた。
「コーサットは、今朝領内に入ったよ。大剣を背中に背負った少年……それと、短剣を腰の左右に下げている青年が一緒に歩いているのが確認された」
「えっ……?傭兵でも雇ったのかな?」
ミルコが不安げに言うと、一瞬の沈黙と重い空気がその場に漂う。スーチェは報告書に目を通し終えると、ゆっくりと顔を上げて答える。
「傭兵より質が悪いかも知れない。まだ確定ではないけど、一緒にいる青年の持つ短剣、その柄に彫られている紋様が、隣国の王族の印に似ているようだ」
スーチェの報告にミルコが疑問を呈する。
「隣国の第二王子が確か短剣を得意としてたと思うけど……まさか……でも何故?」
「ミルコ、コーサットは隣国の王子達と面識は?」
「否、無いはずだ。俺も無い。大体、隣国の国王が病に伏してからは、父上でさえ殆ど交流も無いと思う」
一瞬の沈黙の後、カイルがミルコに尋ねる。
「今の隣国の政は、誰が仕切ってるんだ?」
「第二王妃が仕切ってると聞いたことがある」
「第一王妃は?」
「元々病弱で、息子は生まれたんだが、第二王妃の息子より一年遅れて生まれた為に、第二王妃の息子が皇太子になっている。あまり良い噂は聞かないな。政も王妃が仕切るようになってから上手く回ってないように見える」
「まあ、有りがちだな」
カイルが冷めた目線で頷くと、フランが疑問を口にする。
「でも、コーサットと一緒にいるのは第二王子の可能性が高いんだろう?偶然出会っただけなんだろうか?コーサットは、正体を知ってて一緒にいるのかな?大体どういう経緯で二人が一緒にいるんだろう。ミルコ、心当たりは無いの?」
ミルコは目を伏せて、軽く首を左右に振る。
「わからない。とにかくコーサットと話をしないと。スーチェ、明日早朝から出かけられるように手配しておいて。コーサットからも目を離さないように」
「ああ、わかった。今夜は一先ずこれで解散しよう」
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