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12・情報量過多
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「アハダさんお願いします」
私は、レオナルド様に連れられて、シリウス様とルイベルト様のいるテントに来た。パールも一緒だ。入り口は開いているが、声が外に漏れないように結界を張っている。シリウス様とルイベルト様にパールの事を話し、立ち会ってもらう事になった。
私がパールを膝の上に乗せて、アハダさんからパールに話しかけてもらった。アハダさんの声は聞こえるけれど、やっぱりパールの声は聞こえない。質問の後少ししてアハダさんが、私達にパールの言葉を教えてくれた。
「最初聖女を見た時、魔力量が豊富だった為に側にいることに決めたそうだ。聖女には申し訳ないが、竜にとって魔力不足は生死に関わるからな。闇属性の魔力があれば、今の大きさの維持くらいなら、それ程魔力を必要としないのだが、光属性だった為に多くの魔力を分けてもらわざるを得なかった。すまなかった……だそうだ」
私は膝の上のパールを見た。
「私は魔力が少ない理由が、パールのせいだからと言って、パールを責めるつもりなどありません。」
「聖女様らしいね…」
私の言葉を聞いたルイベルト様に微笑みながら言われると、ちょっと胸が擽ったくなった。
「……闇属性で魔力量が多い人間ならうちに一人いるぞ」
「兄さんっ!!」
シリウス様の言葉を遮るようにレオナルド様が叫んだ。
「レオ、父様の意思だよ。聖女様、その竜は、本来私の父の元にいるべき者です。数年後の未来に起こる災厄から、この世界を守る為に絶対に必要なのです。今回の件が済んだら、竜をお預かりしたい」
「えっ?」
何だか突然過ぎて話が頭に入らない。パールを預ける?パールと離れるって事?何で?何でって言ってた?災厄……災厄って何だっけ?
「ちょっと待ってシリウス。聖女様困惑してるから。……確か災厄は、まだ前兆来てないんだよね?」
私が困惑しているのを察して、ルイベルト様がシリウス様に疑問を投げかけた。
「まだ前兆は無い。しかし……」
「じゃあ、まだ良いんじゃないの?無理に二人を離さなくても。前兆ってどうやって把握してるの?」
「アハダの仲間から……異常があれば報告を受けることになっている」
シリウス様が苦悶の表情を浮かべ、瞳を閉じる。その場の空気が重くなるが、アハダさんが私達に、パールの声を届けてくれた。
「竜曰く、『災厄はまだ来ない、異変があれば直ぐにわかると。シリウス、その時が来たら必ずエディントン伯の元に行く。しかし今は、聖女の身を守るのが先決だろう。聖女もまた、災厄時に必要な人間なのだ。奴等は、必ず災厄の前に動き出す』と、言っている」
シリウス様が、弾けるように顔を上げ、驚きに満ちた表情を浮かべる。
「奴等ってまさかっ!!」
「落ち着けシリウス。『奴等』が誰かは、まだ確かめようがない。しかし、教会は警戒した方が良さそうだ」
シリウス様をアハダ様が止める。『奴等』って誰かしら?困ったな、話が全く読めないんだけど。考え事をして少し下を向いていると、頭に何かが触れる気配がした。
「大丈夫だよ」
ルイベルト様が私の頭に軽く手を置いて微笑んでいた。以前ならこんな事されたら怒り出して喧嘩になっていたところだけど、今は安心する。ずるいなぁ、ルイベルト様になった透君。
「じゃあ、竜はまだ今まで通り聖女様と一緒でいいよね。聖女様、情報量が多くて少し疲れたろう。明日の朝は早いからもう休むと良いよ」
ルイベルト様のお言葉に甘えて、私に与えられたテントに移動した。もう今日は頭も体も疲れきった。寝心地は良くなかったけれど、私は直ぐに寝てしまった。
私は、レオナルド様に連れられて、シリウス様とルイベルト様のいるテントに来た。パールも一緒だ。入り口は開いているが、声が外に漏れないように結界を張っている。シリウス様とルイベルト様にパールの事を話し、立ち会ってもらう事になった。
私がパールを膝の上に乗せて、アハダさんからパールに話しかけてもらった。アハダさんの声は聞こえるけれど、やっぱりパールの声は聞こえない。質問の後少ししてアハダさんが、私達にパールの言葉を教えてくれた。
「最初聖女を見た時、魔力量が豊富だった為に側にいることに決めたそうだ。聖女には申し訳ないが、竜にとって魔力不足は生死に関わるからな。闇属性の魔力があれば、今の大きさの維持くらいなら、それ程魔力を必要としないのだが、光属性だった為に多くの魔力を分けてもらわざるを得なかった。すまなかった……だそうだ」
私は膝の上のパールを見た。
「私は魔力が少ない理由が、パールのせいだからと言って、パールを責めるつもりなどありません。」
「聖女様らしいね…」
私の言葉を聞いたルイベルト様に微笑みながら言われると、ちょっと胸が擽ったくなった。
「……闇属性で魔力量が多い人間ならうちに一人いるぞ」
「兄さんっ!!」
シリウス様の言葉を遮るようにレオナルド様が叫んだ。
「レオ、父様の意思だよ。聖女様、その竜は、本来私の父の元にいるべき者です。数年後の未来に起こる災厄から、この世界を守る為に絶対に必要なのです。今回の件が済んだら、竜をお預かりしたい」
「えっ?」
何だか突然過ぎて話が頭に入らない。パールを預ける?パールと離れるって事?何で?何でって言ってた?災厄……災厄って何だっけ?
「ちょっと待ってシリウス。聖女様困惑してるから。……確か災厄は、まだ前兆来てないんだよね?」
私が困惑しているのを察して、ルイベルト様がシリウス様に疑問を投げかけた。
「まだ前兆は無い。しかし……」
「じゃあ、まだ良いんじゃないの?無理に二人を離さなくても。前兆ってどうやって把握してるの?」
「アハダの仲間から……異常があれば報告を受けることになっている」
シリウス様が苦悶の表情を浮かべ、瞳を閉じる。その場の空気が重くなるが、アハダさんが私達に、パールの声を届けてくれた。
「竜曰く、『災厄はまだ来ない、異変があれば直ぐにわかると。シリウス、その時が来たら必ずエディントン伯の元に行く。しかし今は、聖女の身を守るのが先決だろう。聖女もまた、災厄時に必要な人間なのだ。奴等は、必ず災厄の前に動き出す』と、言っている」
シリウス様が、弾けるように顔を上げ、驚きに満ちた表情を浮かべる。
「奴等ってまさかっ!!」
「落ち着けシリウス。『奴等』が誰かは、まだ確かめようがない。しかし、教会は警戒した方が良さそうだ」
シリウス様をアハダ様が止める。『奴等』って誰かしら?困ったな、話が全く読めないんだけど。考え事をして少し下を向いていると、頭に何かが触れる気配がした。
「大丈夫だよ」
ルイベルト様が私の頭に軽く手を置いて微笑んでいた。以前ならこんな事されたら怒り出して喧嘩になっていたところだけど、今は安心する。ずるいなぁ、ルイベルト様になった透君。
「じゃあ、竜はまだ今まで通り聖女様と一緒でいいよね。聖女様、情報量が多くて少し疲れたろう。明日の朝は早いからもう休むと良いよ」
ルイベルト様のお言葉に甘えて、私に与えられたテントに移動した。もう今日は頭も体も疲れきった。寝心地は良くなかったけれど、私は直ぐに寝てしまった。
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