4 / 4
魔女たちの往復書簡
しおりを挟む
拝啓 オリアナ殿
君が赤の石を作ろうとしていると聞いた。人形の瞳に使うそうだね。
古来より珠白では丹が多く産出されてきた。しかしここ数年で採り尽くされつつあり、私のように丹の採掘の仕事から離れる者も最近は増えてきたようだ。
昔と比べれば随分減ってしまったが今でも一部で採掘は続いている。この丹と錬金術の赤の石が同一の物質という説があるそうだが君はどのように考えているだろうか。もしこの石が使えるならば、より早く完成に近づくことができるのではないだろうか。
ところで手紙を書いたついでに報告しておくが、私はしばらく君に会っていない間に旅芸人を辞めて、武人、歌人、占術師を経て僧侶として珠白を旅することにしたので、イチカから峰凌と名を変えた。好きな名前で呼ぶといい。
敬具 峰凌
我が友、峰凌へ
私の創ろうとしている赤の石の組成自体は丹と同一で見た目も変わらないが、錬金術的には全く別物と考えている。
推測だが、おそらく丹で人形を動かすことはできない。
赤の石は神のようにこの世界の仕組みの総てを熟知した錬金術師が適切に手を加えることで初めて完成する物質であり、その手順は大地が丹を生み出した過程を再現したものではない。
仮に機能上は丹で代用できるとしても、私はどれほど長い時間をかけても赤の石を完成させ人形の瞳に使うつもりだ。
錬金術の最高の成果物の一つを使うことに意味があるからだ。
オリアナ
拝啓 オリアナ殿
芸術家の拘りはよく分からないものだね。
血のような鮮烈な赤に魅せられたのか、人形師や魔術師が丹を求めて丹生の一族を訪ねることが時折あったが、それを使って生命を生み出したという成功例はついぞ聞いたことがない。
彼らと違って君は生命の本質というものの答えを外に求めず自らの手で創ろうと決めている、面白い人物だ。
君ならばきっと赤の石をこの世界で初めて創り出し、人形に命を与えることができるだろう。
だがひとつ忠告しておく。決して人形の機嫌を損ねないことだ。
もしものことがあった場合、その始末は我々の仕事だから、面倒ごとを増やしてくれるなよ。
敬具 峰凌
我が友、峰凌へ
余計なお世話だ。
ところで以前から研究を重ねている不老長寿の薬を改良したからこれを試してくれる人を探している。あなたは今20代半ばだと言っていたな。実験にちょうどいい年頃だ。今度会う機会に飲んでみてくれないか。
オリアナ
拝啓 オリアナ殿
断らせてもらう。気軽に友を実験台にしようとするのは如何なものかと思う。
珠白にも不老長寿の秘術は言い伝えられている。しかしあくまでも言い伝えであり、伝えられている書物の通りのことを忠実に行っても不老長寿は実現できないそうだ。私はその秘術を研究し今の時代に蘇らせたいと思っている。自分の体を使って試すから今カペラの錬金術師の薬を使うわけにはいかない。
この国にはまだ救わなければならない死者が多く存在する。
彼らの魂を慰撫してあるべき場所へ送り境界線を守るのが今の私の務めだ。その役目を終えたら研究を再開したい。
敬具 峰凌
我が友、まあちゃんへ
あなたは面白いことを求めるのではなく淡々と手を動かす性質だからこういった話を喜ぶかは分からないが、協力してほしいことがある。
私はかねてより紫水晶と紅水晶の双子の人形の制作を計画している。
錬金術を応用して生きた人形を創る。
この世界の錬金術と芸術の歴史を変えるに違いない重要な作品だから、素材は最高品質のものを使いたい。
人形の髪についてはあなたの糸を候補として考えている。
あなたは私の知る限りこの世界で最も優れた職人だ。もちろん報酬は惜しまない。
つきましては何種類かサンプルを送ってもらいたい。
オリアナ
我が友、オリアナへ
糸を同封します。私が普段製作している糸は一種類のみです。
それと、あなたの構想を聞いて思いつきで作ってみた試作品ですが、紫水晶と紅水晶でそれぞれ染めた糸二種類も合わせて同封しておきます。
人形に使用する他の素材との術式上の干渉はありませんか?念の為ご確認ください。
糸紡ぎの魔女
我が友、まあちゃんへ
ご協力感謝する。
送ってくれた糸はどれも素晴らしい。
紫水晶と紅水晶で染めた糸が一等気に入ったのでこれを作ってもらいたい。
雪のようにきらめく銀色の中に紫と薄紅色がほのかに混じった奥ゆかしくも華やかなこの糸は双子の人形にふさわしい。
私は鉱物から絵の具を作って絵を描くからよく分かるが、この鉱物は繊維を染めるには不向きだろう。それを可能にするあなたの技術には感服せざるを得ない。
ただ、強い摩擦で色が落ちてしまうようだ。
私の作ろうとしている人形は動き回るのである程度の耐久性が必要となるから、この点については改善が必要だ。
糸を解析してみたところ、現時点では瞳を含め人形に使用する素材との干渉は無いようだ。
もちろん赤の石はまだ研究段階で、糸も改良の余地があるからそれらが完成していく中で状況が変わる可能性はある。だがその場合も対応は可能だろう。
染料の鉱物については私が高品質のものを多く所持しているので提供しよう。
オリアナ
我が友、オリアナへ
気に入ってくれて嬉しいです。
こうして誉めていただける機会は滅多にないので、先日のあなたの手紙は大切にします。
いつでも構いませんので、私の工房へ来て染色の過程を見てくれませんか。
錬金術師の視点から助言をいただきたいです。
この付近には良い鉱山が無く鉱物の入手が少々難しいので、染料の提供は是非お願いします。
糸紡ぎの魔女
我が友、アネッセへ
双子の人形の習作として、鉱物の猫を作ってみた。
錬金術を使い命を与えた人形だ。
君は以前から魔女猫が欲しいと言っていたが、こいつを眷属とするのはいかがだろうか。
今年の魔女集会に連れて行くからぜひ受け取ってほしい。
オリアナ
DEAR⇒オリアナ©︎へ⭐︎
やっほぉ→→!!!😃✨
こないだはかわぃぃねこちゃん🐱♡ぉプレゼントしてくれてぁりがとぅ♪♪
まぢ走召→→→ぅれしぃ⤴︎⤴︎
名前は♡フィ→♡にしたYO~~~!!
フィ~~~~って呼ぶと返事をするの♡♡めちゃ×2アタマがいいんダネっっ⭐︎⭐︎
ぉれぃに珠白の名酒🍶ぉ送るネ♡このぁたしのオススメだから間違いナシ👍だょ✨
また遊ぼうNe♡あでゅ~~~!⤴︎
FROM⇒アネッセより♡
我が友、アネッセへ
頼むから手紙は読みやすく書いてくれ。解読する暇があったら少しでも研究を進めたい。
猫を気に入ってくれて何よりだ。貰ってくれて助かった。
オリアナより
DEAR⇒オリアナ©︎へ♡♡
はろ~~~~!♡✨アネッセだょ✌️
読みにくいケドかわぃぃでしょ??
そうやって研究ばかりしてると頭からドクツルタケ🍄が生えちゃうょ😱💦
オリアナ©︎もカワイイお手紙💌書いてみたら?たのしいYo!✨⤴︎⤴︎
H/C、砂漠の地面からヘンなキノコ🍄が生えてきちゃった!(*_*)ここにオリアナ©︎が埋まってるのカナ??
またね~~!!!👋
FROM⇒アネッセより♡フィ→タソも一緒♡♡
拝啓 オリアナ殿
人形の完成、おめでとう。
せっかくこれほどの偉業を実現しておきながら世に知らせないなんて君は変わり者だね。それとも得意ではないのかな。君に限らず研究者や芸術家とはそういうものみたいだけれど。
でも、おそらく君自身が発表などという面倒なことに手を煩わせなくとも、時が経てばいずれ伝説として語られるようになるだろうね。
人形と石の出来には非常に興味があるが、あいにく私は今、仔細あって珠白の地を離れることができない。
ところで私が以前手紙に書いた「人形を怒らせないように」という忠告は一応聞いてくれたみたいだね。
それに対する答えが「怒ることのできない人形を創る」というものだったのは少々予想外だったが。
孤独な母語を与えられた彼らは、社会と交わる手段も知識を得る手段も持たず、他の言語の存在自体を知る術も無い。君のアトリエの中が世界の全てだ。
文字が存在しなければ、記録ができない、つまり過去と現在の時間の境界線を引くこと、未来について思考することも不可能ではないか。語彙の乏しさによって感情の幅も制限されるのではないか。
だとすれば自分達の置かれた状況を理解することは困難だ。
だが、もし彼らが何かのきっかけで人間の言語を手に入れてしまったらどうなるだろう。私は言語については専門外だが、見聞からそのように感じた。
水を差すような話をして悪かったね。
目的を全て果たした君はこれからどんな面白いことを始めるつもりなんだい?また話を聞かせてくれ。
敬具 峰凌
君が赤の石を作ろうとしていると聞いた。人形の瞳に使うそうだね。
古来より珠白では丹が多く産出されてきた。しかしここ数年で採り尽くされつつあり、私のように丹の採掘の仕事から離れる者も最近は増えてきたようだ。
昔と比べれば随分減ってしまったが今でも一部で採掘は続いている。この丹と錬金術の赤の石が同一の物質という説があるそうだが君はどのように考えているだろうか。もしこの石が使えるならば、より早く完成に近づくことができるのではないだろうか。
ところで手紙を書いたついでに報告しておくが、私はしばらく君に会っていない間に旅芸人を辞めて、武人、歌人、占術師を経て僧侶として珠白を旅することにしたので、イチカから峰凌と名を変えた。好きな名前で呼ぶといい。
敬具 峰凌
我が友、峰凌へ
私の創ろうとしている赤の石の組成自体は丹と同一で見た目も変わらないが、錬金術的には全く別物と考えている。
推測だが、おそらく丹で人形を動かすことはできない。
赤の石は神のようにこの世界の仕組みの総てを熟知した錬金術師が適切に手を加えることで初めて完成する物質であり、その手順は大地が丹を生み出した過程を再現したものではない。
仮に機能上は丹で代用できるとしても、私はどれほど長い時間をかけても赤の石を完成させ人形の瞳に使うつもりだ。
錬金術の最高の成果物の一つを使うことに意味があるからだ。
オリアナ
拝啓 オリアナ殿
芸術家の拘りはよく分からないものだね。
血のような鮮烈な赤に魅せられたのか、人形師や魔術師が丹を求めて丹生の一族を訪ねることが時折あったが、それを使って生命を生み出したという成功例はついぞ聞いたことがない。
彼らと違って君は生命の本質というものの答えを外に求めず自らの手で創ろうと決めている、面白い人物だ。
君ならばきっと赤の石をこの世界で初めて創り出し、人形に命を与えることができるだろう。
だがひとつ忠告しておく。決して人形の機嫌を損ねないことだ。
もしものことがあった場合、その始末は我々の仕事だから、面倒ごとを増やしてくれるなよ。
敬具 峰凌
我が友、峰凌へ
余計なお世話だ。
ところで以前から研究を重ねている不老長寿の薬を改良したからこれを試してくれる人を探している。あなたは今20代半ばだと言っていたな。実験にちょうどいい年頃だ。今度会う機会に飲んでみてくれないか。
オリアナ
拝啓 オリアナ殿
断らせてもらう。気軽に友を実験台にしようとするのは如何なものかと思う。
珠白にも不老長寿の秘術は言い伝えられている。しかしあくまでも言い伝えであり、伝えられている書物の通りのことを忠実に行っても不老長寿は実現できないそうだ。私はその秘術を研究し今の時代に蘇らせたいと思っている。自分の体を使って試すから今カペラの錬金術師の薬を使うわけにはいかない。
この国にはまだ救わなければならない死者が多く存在する。
彼らの魂を慰撫してあるべき場所へ送り境界線を守るのが今の私の務めだ。その役目を終えたら研究を再開したい。
敬具 峰凌
我が友、まあちゃんへ
あなたは面白いことを求めるのではなく淡々と手を動かす性質だからこういった話を喜ぶかは分からないが、協力してほしいことがある。
私はかねてより紫水晶と紅水晶の双子の人形の制作を計画している。
錬金術を応用して生きた人形を創る。
この世界の錬金術と芸術の歴史を変えるに違いない重要な作品だから、素材は最高品質のものを使いたい。
人形の髪についてはあなたの糸を候補として考えている。
あなたは私の知る限りこの世界で最も優れた職人だ。もちろん報酬は惜しまない。
つきましては何種類かサンプルを送ってもらいたい。
オリアナ
我が友、オリアナへ
糸を同封します。私が普段製作している糸は一種類のみです。
それと、あなたの構想を聞いて思いつきで作ってみた試作品ですが、紫水晶と紅水晶でそれぞれ染めた糸二種類も合わせて同封しておきます。
人形に使用する他の素材との術式上の干渉はありませんか?念の為ご確認ください。
糸紡ぎの魔女
我が友、まあちゃんへ
ご協力感謝する。
送ってくれた糸はどれも素晴らしい。
紫水晶と紅水晶で染めた糸が一等気に入ったのでこれを作ってもらいたい。
雪のようにきらめく銀色の中に紫と薄紅色がほのかに混じった奥ゆかしくも華やかなこの糸は双子の人形にふさわしい。
私は鉱物から絵の具を作って絵を描くからよく分かるが、この鉱物は繊維を染めるには不向きだろう。それを可能にするあなたの技術には感服せざるを得ない。
ただ、強い摩擦で色が落ちてしまうようだ。
私の作ろうとしている人形は動き回るのである程度の耐久性が必要となるから、この点については改善が必要だ。
糸を解析してみたところ、現時点では瞳を含め人形に使用する素材との干渉は無いようだ。
もちろん赤の石はまだ研究段階で、糸も改良の余地があるからそれらが完成していく中で状況が変わる可能性はある。だがその場合も対応は可能だろう。
染料の鉱物については私が高品質のものを多く所持しているので提供しよう。
オリアナ
我が友、オリアナへ
気に入ってくれて嬉しいです。
こうして誉めていただける機会は滅多にないので、先日のあなたの手紙は大切にします。
いつでも構いませんので、私の工房へ来て染色の過程を見てくれませんか。
錬金術師の視点から助言をいただきたいです。
この付近には良い鉱山が無く鉱物の入手が少々難しいので、染料の提供は是非お願いします。
糸紡ぎの魔女
我が友、アネッセへ
双子の人形の習作として、鉱物の猫を作ってみた。
錬金術を使い命を与えた人形だ。
君は以前から魔女猫が欲しいと言っていたが、こいつを眷属とするのはいかがだろうか。
今年の魔女集会に連れて行くからぜひ受け取ってほしい。
オリアナ
DEAR⇒オリアナ©︎へ⭐︎
やっほぉ→→!!!😃✨
こないだはかわぃぃねこちゃん🐱♡ぉプレゼントしてくれてぁりがとぅ♪♪
まぢ走召→→→ぅれしぃ⤴︎⤴︎
名前は♡フィ→♡にしたYO~~~!!
フィ~~~~って呼ぶと返事をするの♡♡めちゃ×2アタマがいいんダネっっ⭐︎⭐︎
ぉれぃに珠白の名酒🍶ぉ送るネ♡このぁたしのオススメだから間違いナシ👍だょ✨
また遊ぼうNe♡あでゅ~~~!⤴︎
FROM⇒アネッセより♡
我が友、アネッセへ
頼むから手紙は読みやすく書いてくれ。解読する暇があったら少しでも研究を進めたい。
猫を気に入ってくれて何よりだ。貰ってくれて助かった。
オリアナより
DEAR⇒オリアナ©︎へ♡♡
はろ~~~~!♡✨アネッセだょ✌️
読みにくいケドかわぃぃでしょ??
そうやって研究ばかりしてると頭からドクツルタケ🍄が生えちゃうょ😱💦
オリアナ©︎もカワイイお手紙💌書いてみたら?たのしいYo!✨⤴︎⤴︎
H/C、砂漠の地面からヘンなキノコ🍄が生えてきちゃった!(*_*)ここにオリアナ©︎が埋まってるのカナ??
またね~~!!!👋
FROM⇒アネッセより♡フィ→タソも一緒♡♡
拝啓 オリアナ殿
人形の完成、おめでとう。
せっかくこれほどの偉業を実現しておきながら世に知らせないなんて君は変わり者だね。それとも得意ではないのかな。君に限らず研究者や芸術家とはそういうものみたいだけれど。
でも、おそらく君自身が発表などという面倒なことに手を煩わせなくとも、時が経てばいずれ伝説として語られるようになるだろうね。
人形と石の出来には非常に興味があるが、あいにく私は今、仔細あって珠白の地を離れることができない。
ところで私が以前手紙に書いた「人形を怒らせないように」という忠告は一応聞いてくれたみたいだね。
それに対する答えが「怒ることのできない人形を創る」というものだったのは少々予想外だったが。
孤独な母語を与えられた彼らは、社会と交わる手段も知識を得る手段も持たず、他の言語の存在自体を知る術も無い。君のアトリエの中が世界の全てだ。
文字が存在しなければ、記録ができない、つまり過去と現在の時間の境界線を引くこと、未来について思考することも不可能ではないか。語彙の乏しさによって感情の幅も制限されるのではないか。
だとすれば自分達の置かれた状況を理解することは困難だ。
だが、もし彼らが何かのきっかけで人間の言語を手に入れてしまったらどうなるだろう。私は言語については専門外だが、見聞からそのように感じた。
水を差すような話をして悪かったね。
目的を全て果たした君はこれからどんな面白いことを始めるつもりなんだい?また話を聞かせてくれ。
敬具 峰凌
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
思いを込めてあなたに贈る
あんど もあ
ファンタジー
ファナの母が亡くなった二ヶ月後に、父は新しい妻とその妻との間に生まれた赤ん坊を家に連れて来た。義母は、お前はもうこの家の後継者では無いと母から受け継いだ家宝のネックレスを奪うが、そのネックレスは……。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
義務ですもの。
あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる