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歌声
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扉をくぐるとそこは聖堂だった。何人かの生徒が集まっている。俺の姿を見て、ぎょっとしたように身を引くものもいた。
「ドネイ師、君のところの迷い子を連れてきた」
「祭司長殿。ありがとうございます。ラーク、どうしたんだね」
「彼は神殿の奥に迷い込んでいた。よく気を付けてやってくれ」
事務的な言葉だけかけると、クソ神官は俺を残してさっさと立ち去った。
さっさとどこかへ行ってしまえ。
しかし、俺はどうしたらいいのだろう。たくさんの目が好奇心むき出しでこちらを見ている。
「神殿の奥に?」
「禁足地に入り込んだのか?」
ざわめく生徒たちの声が耳に入る。生徒の中にあのカリアスもいた。あいつに見られたというのは失態だ。また、なにか仕掛けてくるのだろうか。
「飛ばされたのか? ラーク、気分はどうかな? 頭が痛いとかそういうことはないだろうか」
しかし、ドネイ先生は本気で俺のことを心配しているようだった。
「誰か医務室まで送らせよう……」
「いえ、結構です。少し休めば、大丈夫ですから」
生徒たちのものすごい視線を感じながら、俺は断った。俺も敵意を持つ野郎と二人でお散歩するつもりはない。
「そうか。じゃぁ、練習でも見ているといい。そのあたりに座って」
俺は黙って聖堂の椅子に腰かけた。
ざわついていた生徒たちをなだめて、先生は練習を再開した。
歌声が聖堂に響き渡る。
イーサンが言っていた通りだった。聖歌隊の合唱はこのようなものを聞いたこともない俺ですら引き付けられた。精霊たちの言葉はこのように美しいものかもしれない。
俺は大きな聖堂の中で自分が小さくなったような気がした。重なり合った音が反響して酔ってしまいそうだ。建物の壁にはめ込まれた彫像たちが今にも振動でよみがえってくるような気がしてくる。
『我に祝福を与えたまえ』
『我らに恵みを与えたまえ』
俺も祈りをささげたい気分になってくる。
聖歌隊の後ろには大きくて豪華な祭壇があった。花と燭台が飾り付けられて、その天井には色ガラスで作った絵が描かれていた。日差しが差し込んで絵が幻想的に浮かび上がる。
一人の男が美しい精霊の前にひざまずき頭を下げている構図の絵だった。その周りをたくさんの動物が取り囲んで、男を祝福している。魔法がかけられているのだろうか。絵の中で生き物たちはまるで生きているかのように動いていた。
俺は無言で頭をさげた。
『我らが王に精霊の祝福を。寿ぎたまえ』
『寿ぎたまえ』
どうか、早く謹慎がとけますように。
ローレンスが見つかって、この環境から抜けられますように……
重なる歌声が聖句をなぞっていく。
ローレンスもこうして歌っていたのだろうか。俺は胸にかけた記憶石を服の上から握りしめた。これまでいろいろな言葉を試してみたけれど、ローレンスの記憶を見ることはできなかった。ひょっとして、こういう歌を聞かせてやれば鍵が開くのか。
……彼は素晴らしい歌い手でした……
一人の少年が独唱を始めた。高い澄んだ声が聖堂に響き渡る。
『王をたたえよ。精霊に選ばれた王をたたえよ。選ばれた我らが王、我らが王に誉を与えよ』
……ラークの声は素晴らしかった……
声が天井に響き渡る。音の振動が体と心を支配する。
……素晴らしい歌声だね。君は。まるで、
気が付くと、歌が終わっていた。
どうやら休憩時間らしい。
生徒たちがおしゃべりをしている。
俺はあたりを見回した。ドネイ先生がこちらに近付いてくる。
「ラーク」
ドネイ先生が心配そうに俺を見下ろしていた。
「どうした、何か思い出したのか?」
「いえ、何も」
俺は手の力を抜いた。
「だいぶ気分がよくなりました。ありがとうございます」
俺は早々に聖堂を立ち去った。
危なかった。また、聖歌隊に誘われたらどうしようかと思った。
しかし、今回のことで一つ手がかりをつかむことができた。
結界だ。
「イーサン、わかったよ。ローレンスの行方が」
俺は興奮気味に部屋で勉強していたイーサンに話す。
「あいつ、結界に飛ばされたんだよ」
「授業をさぼっていると思ったら……医務室にでも行っていたのか? 頭でも打ったんじゃぁ」
イーサンが不思議そうな顔をした。
「ちがうって、結界だよ。あれに巻き込まれたんだ」
「……壁にある防御結界に触れても気絶するくらいだぞ、あれ。黒焦げになるとか脅されたけれどね」
話が通じない。
俺は最初からちゃんと話をすることにした。俺は今朝からの出来事を話した。
走り込みをしたこと。遺跡の中を通り抜けたら、なぜか神殿の奥のほうに出てしまったこと……イーサンは椅子の上でのけぞる。
「き、君は、塔まで行ったのか。なんてことを」
「ああ、行ったよ。いつもあの辺りまで走り込みをしているけれど」
イーサンは頭を抱えた。
「あそこは聖地だから、普段は立ち入り禁止だって……いっていなかったか……言い忘れていた?」
「うん、聞いていなかった」
「いや、いや、それにしても、君は……度胸があるというのか、なんというのか……神殿の聖域には立ち入り禁止だって、北の学校では教えていないのか?」
「神殿の敷地には入っていない。あそこは荒れ果てた廃墟だぞ、ただの」
「ただの、じゃない。ああ、君はなんてことを……厳罰を食らうぞ。今度は謹慎じゃぁ済まないかも」
あまりにイーサンが慌てるので、俺は自分が大変なことをしてしまったような気分になる。
「いや、でもね。あのくそ神官も何も言わなかったし。そんな罰なんてないとおもう、よ」
「神官様たちのやり方は知っているだろ。その時は何も言わないけれど、あとで処罰されるんだよ。こっそりと」
「……朝起きたら冷たくなっているとか……」
「……それはさすがにないと思う」
俺たちは黙りこんだ。
「……とにかく、結界を調べてみる必要がある……」
「行くなよ」イーサンはすかさず止めた。「ダメだ。ただでさえ危険な場所なのに、今は……」
イーサンはぐっと言葉を切った。俺はピンときた。
「……儀式の場所だったんだな。あの辺りが」
「……ああそうだよ。あの塔が儀式の場所なんだ」
イーサンはしぶしぶ認めた。
「口外するなといわれているんだ。誓約も立てている。もし破ったら、陰にとりつかれて……」
「この敷地内に陰は出ないって、お墨付きをもらっているだろ。神官様がそういっていたんだ」
俺は指摘する。
「あのなぁ、その程度の呪いじゃないんだ。家門が呪われる。精霊のご意思に反することをしたとして、一族が根絶やしになるかもしれないんだぞ。以前にはそういうこともあったと、そういう噂だ」
イーサンは本気で信じているようだった。
俺もなんだか怖くなってくる。
「わ、わかったよ。あの辺りにはいかないようにする。でも結界のことは調べるぞ。ローレンスがどこかに飛ばされているかもしれないだろう?」
「調べるだけなら、いいと思うが」
イーサンの顔は渋い。
「だけど、塔のあたりに行ってはダメだぞ。あの辺りは儀式の関係で、場が乱れているといわれている。あ、それから、神殿に忍び込むのも……」
「やらない。やらないから……」
俺は慌てて否定した。
「ドネイ師、君のところの迷い子を連れてきた」
「祭司長殿。ありがとうございます。ラーク、どうしたんだね」
「彼は神殿の奥に迷い込んでいた。よく気を付けてやってくれ」
事務的な言葉だけかけると、クソ神官は俺を残してさっさと立ち去った。
さっさとどこかへ行ってしまえ。
しかし、俺はどうしたらいいのだろう。たくさんの目が好奇心むき出しでこちらを見ている。
「神殿の奥に?」
「禁足地に入り込んだのか?」
ざわめく生徒たちの声が耳に入る。生徒の中にあのカリアスもいた。あいつに見られたというのは失態だ。また、なにか仕掛けてくるのだろうか。
「飛ばされたのか? ラーク、気分はどうかな? 頭が痛いとかそういうことはないだろうか」
しかし、ドネイ先生は本気で俺のことを心配しているようだった。
「誰か医務室まで送らせよう……」
「いえ、結構です。少し休めば、大丈夫ですから」
生徒たちのものすごい視線を感じながら、俺は断った。俺も敵意を持つ野郎と二人でお散歩するつもりはない。
「そうか。じゃぁ、練習でも見ているといい。そのあたりに座って」
俺は黙って聖堂の椅子に腰かけた。
ざわついていた生徒たちをなだめて、先生は練習を再開した。
歌声が聖堂に響き渡る。
イーサンが言っていた通りだった。聖歌隊の合唱はこのようなものを聞いたこともない俺ですら引き付けられた。精霊たちの言葉はこのように美しいものかもしれない。
俺は大きな聖堂の中で自分が小さくなったような気がした。重なり合った音が反響して酔ってしまいそうだ。建物の壁にはめ込まれた彫像たちが今にも振動でよみがえってくるような気がしてくる。
『我に祝福を与えたまえ』
『我らに恵みを与えたまえ』
俺も祈りをささげたい気分になってくる。
聖歌隊の後ろには大きくて豪華な祭壇があった。花と燭台が飾り付けられて、その天井には色ガラスで作った絵が描かれていた。日差しが差し込んで絵が幻想的に浮かび上がる。
一人の男が美しい精霊の前にひざまずき頭を下げている構図の絵だった。その周りをたくさんの動物が取り囲んで、男を祝福している。魔法がかけられているのだろうか。絵の中で生き物たちはまるで生きているかのように動いていた。
俺は無言で頭をさげた。
『我らが王に精霊の祝福を。寿ぎたまえ』
『寿ぎたまえ』
どうか、早く謹慎がとけますように。
ローレンスが見つかって、この環境から抜けられますように……
重なる歌声が聖句をなぞっていく。
ローレンスもこうして歌っていたのだろうか。俺は胸にかけた記憶石を服の上から握りしめた。これまでいろいろな言葉を試してみたけれど、ローレンスの記憶を見ることはできなかった。ひょっとして、こういう歌を聞かせてやれば鍵が開くのか。
……彼は素晴らしい歌い手でした……
一人の少年が独唱を始めた。高い澄んだ声が聖堂に響き渡る。
『王をたたえよ。精霊に選ばれた王をたたえよ。選ばれた我らが王、我らが王に誉を与えよ』
……ラークの声は素晴らしかった……
声が天井に響き渡る。音の振動が体と心を支配する。
……素晴らしい歌声だね。君は。まるで、
気が付くと、歌が終わっていた。
どうやら休憩時間らしい。
生徒たちがおしゃべりをしている。
俺はあたりを見回した。ドネイ先生がこちらに近付いてくる。
「ラーク」
ドネイ先生が心配そうに俺を見下ろしていた。
「どうした、何か思い出したのか?」
「いえ、何も」
俺は手の力を抜いた。
「だいぶ気分がよくなりました。ありがとうございます」
俺は早々に聖堂を立ち去った。
危なかった。また、聖歌隊に誘われたらどうしようかと思った。
しかし、今回のことで一つ手がかりをつかむことができた。
結界だ。
「イーサン、わかったよ。ローレンスの行方が」
俺は興奮気味に部屋で勉強していたイーサンに話す。
「あいつ、結界に飛ばされたんだよ」
「授業をさぼっていると思ったら……医務室にでも行っていたのか? 頭でも打ったんじゃぁ」
イーサンが不思議そうな顔をした。
「ちがうって、結界だよ。あれに巻き込まれたんだ」
「……壁にある防御結界に触れても気絶するくらいだぞ、あれ。黒焦げになるとか脅されたけれどね」
話が通じない。
俺は最初からちゃんと話をすることにした。俺は今朝からの出来事を話した。
走り込みをしたこと。遺跡の中を通り抜けたら、なぜか神殿の奥のほうに出てしまったこと……イーサンは椅子の上でのけぞる。
「き、君は、塔まで行ったのか。なんてことを」
「ああ、行ったよ。いつもあの辺りまで走り込みをしているけれど」
イーサンは頭を抱えた。
「あそこは聖地だから、普段は立ち入り禁止だって……いっていなかったか……言い忘れていた?」
「うん、聞いていなかった」
「いや、いや、それにしても、君は……度胸があるというのか、なんというのか……神殿の聖域には立ち入り禁止だって、北の学校では教えていないのか?」
「神殿の敷地には入っていない。あそこは荒れ果てた廃墟だぞ、ただの」
「ただの、じゃない。ああ、君はなんてことを……厳罰を食らうぞ。今度は謹慎じゃぁ済まないかも」
あまりにイーサンが慌てるので、俺は自分が大変なことをしてしまったような気分になる。
「いや、でもね。あのくそ神官も何も言わなかったし。そんな罰なんてないとおもう、よ」
「神官様たちのやり方は知っているだろ。その時は何も言わないけれど、あとで処罰されるんだよ。こっそりと」
「……朝起きたら冷たくなっているとか……」
「……それはさすがにないと思う」
俺たちは黙りこんだ。
「……とにかく、結界を調べてみる必要がある……」
「行くなよ」イーサンはすかさず止めた。「ダメだ。ただでさえ危険な場所なのに、今は……」
イーサンはぐっと言葉を切った。俺はピンときた。
「……儀式の場所だったんだな。あの辺りが」
「……ああそうだよ。あの塔が儀式の場所なんだ」
イーサンはしぶしぶ認めた。
「口外するなといわれているんだ。誓約も立てている。もし破ったら、陰にとりつかれて……」
「この敷地内に陰は出ないって、お墨付きをもらっているだろ。神官様がそういっていたんだ」
俺は指摘する。
「あのなぁ、その程度の呪いじゃないんだ。家門が呪われる。精霊のご意思に反することをしたとして、一族が根絶やしになるかもしれないんだぞ。以前にはそういうこともあったと、そういう噂だ」
イーサンは本気で信じているようだった。
俺もなんだか怖くなってくる。
「わ、わかったよ。あの辺りにはいかないようにする。でも結界のことは調べるぞ。ローレンスがどこかに飛ばされているかもしれないだろう?」
「調べるだけなら、いいと思うが」
イーサンの顔は渋い。
「だけど、塔のあたりに行ってはダメだぞ。あの辺りは儀式の関係で、場が乱れているといわれている。あ、それから、神殿に忍び込むのも……」
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