25 / 41
24ライバル
しおりを挟む
『フランカ・レオン?! それって、氷の公女か?』
なんだか興奮した書き込みが弟から戻ってきた。
『氷の公女? それ、なに?』
そう送ってから思い出した。
フラウ様って、まさか、あの有名な“悪役令嬢”の元ネタになったレオン家の公女様だったの?
あれは帝国に住む人ならだれもが知っている物語だった。
大筋は光の乙女と王子の伝統的な恋物語だ。それをとある有名作家が新たな脚色をして、一時はやっていた。平民に生まれた麗しい乙女がとある王子と恋に落ちる。そして、様々な苦難を乗り越えて結ばれる。典型的な恋物語だ。ただ、この作品は実際の事件を基にして脚色されていた。
星の皇妃候補として名前を挙げられていたレオン家の娘が、実は“まだら”であったという衝撃的な事件が起こったのは私がまだ初等学校に通っていた時だった。うまく体を光らせることができないという貴族としては致命的な欠点を隠していたということで、レオン家はとりつぶしになった。そしてその後援をしていた家がいくつも没落するという上流貴族界を揺るがす大騒動だった。
幼いながらに私は身をすくめるようにしてその事件を耳にしていた。能力のないなんちゃって貴族の私はいつか処刑されるのでは、そんなことを思いつめたこともある。
私は、体を光らせるどころか魔法も平民に毛が生えたくらいの能力しかない。貴族としての最低限のレベルさえ満たしていなかった。それに、うちは貧乏だった。だから、レオン家のように、光量をごまかすための魔道具を買うことができなかった。
私にとって幸いだったのは、家が名ばかりの田舎貴族だったということだ。例外的に魔力が強く生まれついた弟以外、親戚縁者の魔力レベルは平民の平均レベルだった。何代も中央の役職に就いたことはなく、名声を得たものもいなかった。領民たちもそれに慣れていたので、他の
『噂ではスキャンダラスな女性だったわよね。わがままで、高慢で、目下のものを人とも思わない扱いをした、のだったかしら? でもね、昨日見た感じ、そんな風には見えなかったわよ。ここではとても人気よ。みんな彼女のことを崇拝しているみたいだったわ』
氷の公女といわれていたから、もっと超然としている女かと思っていた。
『悪い人には見えなかったわ』
みんな、彼女に夢中だった。
彼女に殺到するあまりに、玉入れ競争が中止になったくらいだった。
『そりゃぁ、辺境の奴らにしてみたら、天から降ってきたように思えるだろうよ。腐っても大貴族なんだし。光ってるだけで、すごいって思うんだろ?…… え? 光っていなかった? 普通の人みたい? ……でも、本当にいるんだな。フランカ・レオン』
『いるのよ。私と同じように体が小さいのに、彼女、なんていうのかしら。気品があって、美しくて。私、絶対、彼女に勝てないわ』
『……姉さん、田舎の小貴族が大貴族に勝てるわけがないだろう』
『でもね、同じように小さいのよ。それなのに、あんなに人気があって、私は……』
『別にいいじゃないか。まさか、男を取り合うわけでもない、よな』
男……私の脳裏に浮かんだのは日に焼けたたくましい……
ううん。私は頭に浮かんだ映像を打ち消した。どうして私はあんな変態男のことを思い浮かべたのだろう。彼がフラウ様を信奉しているからといって。あんな、小さい子が好きな変態男のことを。
『ねぇ、まさか、姉さん……』
弟がいきなり画像を送ってきた。
『この男と付き合っているとか?』
え? それは私とアークとラーズ会長と三人で写っている画像だった。にこやかに私の肩を抱くアークと鬼のような顔をしているラーズ会長。こんな写真、送った覚えはないけれど。
『な、ないわよ、ないわ。どこでそんな画像を手に入れたのよ』
『姉さんが送ってきたじゃないか。ほかの写真とやらと一緒に』
『そ、そうだったかしら』
いろいろまとめて送った中に紛れていたのだろう。慌てて話を逸らす。
『今は大変なの。忙しいのよ。殿方と付き合っている時間はないわ』
これは本当だった。これからしばらく、いろいろな行事が詰め込まれている。新しくできる学校への視察も兼ねた実習、そして戦勝記念日とそれに伴う様々な催し物の手伝い、そして来年度に向けての試験。
しかし、試験なんてどうやってやるつもりなのかしら。タブレットもないのに。
私は泊りがけの実習に行くための荷物をつめ始めた。ユウ先生ご推薦の服と、そのあとに買い足した動きやすい服と、どちらにすればいいのかしら。悩んだ挙句、両方とも鞄に入れることにする。それから、ラーズ会長に用意してもらった旅用の服。これを着たほうがいいと思う。明日も車に乗っていくといっていた。それも、丸一日かかると。彼なら何をもっていけばいいといってくれるかしら。
こんな時にでもラーズ会長のことを考えてしまった。
私は彼の面影を頭の中から追い出した。
こうして、私は頭の中を整理しながら忙しい日々を過ごした。そして実習の日がやってきた。
次の日、集合した生徒たちは大はしゃぎをしていた。彼らの中にはこれが初めての泊りがけの旅行という生徒もいる。
修学旅行という言葉が飛び交っていた。学校教育の締めとして行われる小旅行のことを指すらしい。誰が考えたのかは知らないけれど、面白い言葉だ。
「皆さん。これからお世話になるラーズ商会の皆さんです」
見知った顔が並んでいる。
もちろんラーズ会長も。
「あ、変態だ」「幼女好き」「女の子は気を付けないと……」
ひそひそとしたささやきが広がる。
彼の趣味はみんな知っていたのね。私はため息をつく。いい男性だと思っていたのに。あんなに親切で頼りになる男性は今までいなかったのに。
私は男の人を見る目がないみたい。
ため息をついていると、アジル先生に声をかけられた。
「どうかしましたか、エレッタ先生。浮かない様子ですが」
「いえ、ちょっと寝不足で」
用意に時間がかかったのですとか何とか、私は言い訳をする。
「体調には気を付けてくださいよ。すぐに医者が呼べる場所ではないので」
今回生徒たちを引率するのは、アジル先生と私の二人だけだった。私たち二人で子供たちを無事に連れ帰ることができるだろうか。そのことを考えたら、本当に気分が悪くなりそうだ。
「大丈夫ですよ。あそこは冒険者もいますから。黒い民の医者はいますし、医療設備もしっかりしています」
様子を見に来たラーズ会長が口をはさむ。
「エレッタ先生、顔色が悪いようだが、大丈夫ですか?」
「ええ。いろいろと心配することが多くて。子供たちのこととか」
「それなら、ご心配なく。俺たちで見張ってますから」
ラーズはうなずく。
「親や親せきがついてきている子供もいますから、彼らも無茶なんかしませんよ」
そうだろうか。こそこそと悪だくみをしている気配が漂っているのだけど。
こちらをちらちら見ながら輪になっているティカたちは絶対何か企んでいる。
なんだか興奮した書き込みが弟から戻ってきた。
『氷の公女? それ、なに?』
そう送ってから思い出した。
フラウ様って、まさか、あの有名な“悪役令嬢”の元ネタになったレオン家の公女様だったの?
あれは帝国に住む人ならだれもが知っている物語だった。
大筋は光の乙女と王子の伝統的な恋物語だ。それをとある有名作家が新たな脚色をして、一時はやっていた。平民に生まれた麗しい乙女がとある王子と恋に落ちる。そして、様々な苦難を乗り越えて結ばれる。典型的な恋物語だ。ただ、この作品は実際の事件を基にして脚色されていた。
星の皇妃候補として名前を挙げられていたレオン家の娘が、実は“まだら”であったという衝撃的な事件が起こったのは私がまだ初等学校に通っていた時だった。うまく体を光らせることができないという貴族としては致命的な欠点を隠していたということで、レオン家はとりつぶしになった。そしてその後援をしていた家がいくつも没落するという上流貴族界を揺るがす大騒動だった。
幼いながらに私は身をすくめるようにしてその事件を耳にしていた。能力のないなんちゃって貴族の私はいつか処刑されるのでは、そんなことを思いつめたこともある。
私は、体を光らせるどころか魔法も平民に毛が生えたくらいの能力しかない。貴族としての最低限のレベルさえ満たしていなかった。それに、うちは貧乏だった。だから、レオン家のように、光量をごまかすための魔道具を買うことができなかった。
私にとって幸いだったのは、家が名ばかりの田舎貴族だったということだ。例外的に魔力が強く生まれついた弟以外、親戚縁者の魔力レベルは平民の平均レベルだった。何代も中央の役職に就いたことはなく、名声を得たものもいなかった。領民たちもそれに慣れていたので、他の
『噂ではスキャンダラスな女性だったわよね。わがままで、高慢で、目下のものを人とも思わない扱いをした、のだったかしら? でもね、昨日見た感じ、そんな風には見えなかったわよ。ここではとても人気よ。みんな彼女のことを崇拝しているみたいだったわ』
氷の公女といわれていたから、もっと超然としている女かと思っていた。
『悪い人には見えなかったわ』
みんな、彼女に夢中だった。
彼女に殺到するあまりに、玉入れ競争が中止になったくらいだった。
『そりゃぁ、辺境の奴らにしてみたら、天から降ってきたように思えるだろうよ。腐っても大貴族なんだし。光ってるだけで、すごいって思うんだろ?…… え? 光っていなかった? 普通の人みたい? ……でも、本当にいるんだな。フランカ・レオン』
『いるのよ。私と同じように体が小さいのに、彼女、なんていうのかしら。気品があって、美しくて。私、絶対、彼女に勝てないわ』
『……姉さん、田舎の小貴族が大貴族に勝てるわけがないだろう』
『でもね、同じように小さいのよ。それなのに、あんなに人気があって、私は……』
『別にいいじゃないか。まさか、男を取り合うわけでもない、よな』
男……私の脳裏に浮かんだのは日に焼けたたくましい……
ううん。私は頭に浮かんだ映像を打ち消した。どうして私はあんな変態男のことを思い浮かべたのだろう。彼がフラウ様を信奉しているからといって。あんな、小さい子が好きな変態男のことを。
『ねぇ、まさか、姉さん……』
弟がいきなり画像を送ってきた。
『この男と付き合っているとか?』
え? それは私とアークとラーズ会長と三人で写っている画像だった。にこやかに私の肩を抱くアークと鬼のような顔をしているラーズ会長。こんな写真、送った覚えはないけれど。
『な、ないわよ、ないわ。どこでそんな画像を手に入れたのよ』
『姉さんが送ってきたじゃないか。ほかの写真とやらと一緒に』
『そ、そうだったかしら』
いろいろまとめて送った中に紛れていたのだろう。慌てて話を逸らす。
『今は大変なの。忙しいのよ。殿方と付き合っている時間はないわ』
これは本当だった。これからしばらく、いろいろな行事が詰め込まれている。新しくできる学校への視察も兼ねた実習、そして戦勝記念日とそれに伴う様々な催し物の手伝い、そして来年度に向けての試験。
しかし、試験なんてどうやってやるつもりなのかしら。タブレットもないのに。
私は泊りがけの実習に行くための荷物をつめ始めた。ユウ先生ご推薦の服と、そのあとに買い足した動きやすい服と、どちらにすればいいのかしら。悩んだ挙句、両方とも鞄に入れることにする。それから、ラーズ会長に用意してもらった旅用の服。これを着たほうがいいと思う。明日も車に乗っていくといっていた。それも、丸一日かかると。彼なら何をもっていけばいいといってくれるかしら。
こんな時にでもラーズ会長のことを考えてしまった。
私は彼の面影を頭の中から追い出した。
こうして、私は頭の中を整理しながら忙しい日々を過ごした。そして実習の日がやってきた。
次の日、集合した生徒たちは大はしゃぎをしていた。彼らの中にはこれが初めての泊りがけの旅行という生徒もいる。
修学旅行という言葉が飛び交っていた。学校教育の締めとして行われる小旅行のことを指すらしい。誰が考えたのかは知らないけれど、面白い言葉だ。
「皆さん。これからお世話になるラーズ商会の皆さんです」
見知った顔が並んでいる。
もちろんラーズ会長も。
「あ、変態だ」「幼女好き」「女の子は気を付けないと……」
ひそひそとしたささやきが広がる。
彼の趣味はみんな知っていたのね。私はため息をつく。いい男性だと思っていたのに。あんなに親切で頼りになる男性は今までいなかったのに。
私は男の人を見る目がないみたい。
ため息をついていると、アジル先生に声をかけられた。
「どうかしましたか、エレッタ先生。浮かない様子ですが」
「いえ、ちょっと寝不足で」
用意に時間がかかったのですとか何とか、私は言い訳をする。
「体調には気を付けてくださいよ。すぐに医者が呼べる場所ではないので」
今回生徒たちを引率するのは、アジル先生と私の二人だけだった。私たち二人で子供たちを無事に連れ帰ることができるだろうか。そのことを考えたら、本当に気分が悪くなりそうだ。
「大丈夫ですよ。あそこは冒険者もいますから。黒い民の医者はいますし、医療設備もしっかりしています」
様子を見に来たラーズ会長が口をはさむ。
「エレッタ先生、顔色が悪いようだが、大丈夫ですか?」
「ええ。いろいろと心配することが多くて。子供たちのこととか」
「それなら、ご心配なく。俺たちで見張ってますから」
ラーズはうなずく。
「親や親せきがついてきている子供もいますから、彼らも無茶なんかしませんよ」
そうだろうか。こそこそと悪だくみをしている気配が漂っているのだけど。
こちらをちらちら見ながら輪になっているティカたちは絶対何か企んでいる。
11
あなたにおすすめの小説
死に戻りの元王妃なので婚約破棄して穏やかな生活を――って、なぜか帝国の第二王子に求愛されています!?
神崎 ルナ
恋愛
アレクシアはこの一国の王妃である。だが伴侶であるはずの王には執務を全て押し付けられ、王妃としてのパーティ参加もほとんど側妃のオリビアに任されていた。
(私って一体何なの)
朝から食事を摂っていないアレクシアが厨房へ向かおうとした昼下がり、その日の内に起きた革命に巻き込まれ、『王政を傾けた怠け者の王妃』として処刑されてしまう。
そして――
「ここにいたのか」
目の前には記憶より若い伴侶の姿。
(……もしかして巻き戻った?)
今度こそ間違えません!! 私は王妃にはなりませんからっ!!
だが二度目の生では不可思議なことばかりが起きる。
学生時代に戻ったが、そこにはまだ会うはずのないオリビアが生徒として在籍していた。
そして居るはずのない人物がもう一人。
……帝国の第二王子殿下?
彼とは外交で数回顔を会わせたくらいなのになぜか親し気に話しかけて来る。
一体何が起こっているの!?
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
『異世界転生してカフェを開いたら、庭が王宮より人気になってしまいました』
ヤオサカ
恋愛
申し訳ありません、物語の内容を確認しているため、一部非公開にしています
この物語は完結しました。
前世では小さな庭付きカフェを営んでいた主人公。事故により命を落とし、気がつけば異世界の貧しい村に転生していた。
「何もないなら、自分で作ればいいじゃない」
そう言って始めたのは、イングリッシュガーデン風の庭とカフェづくり。花々に囲まれた癒しの空間は次第に評判を呼び、貴族や騎士まで足を運ぶように。
そんな中、無愛想な青年が何度も訪れるようになり――?
【完結】転生白豚令嬢☆前世を思い出したので、ブラコンではいられません!
白雨 音
恋愛
エリザ=デュランド伯爵令嬢は、学院入学時に転倒し、頭を打った事で前世を思い出し、
《ここ》が嘗て好きだった小説の世界と似ている事に気付いた。
しかも自分は、義兄への恋を拗らせ、ヒロインを貶める為に悪役令嬢に加担した挙句、
義兄と無理心中バッドエンドを迎えるモブ令嬢だった!
バッドエンドを回避する為、義兄への恋心は捨て去る事にし、
前世の推しである悪役令嬢の弟エミリアンに狙いを定めるも、義兄は気に入らない様で…??
異世界転生:恋愛 ※魔法無し
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
聖女様と間違って召喚された腐女子ですが、申し訳ないので仕事します!
碧桜
恋愛
私は花園美月。20歳。派遣期間が終わり無職となった日、馴染の古書店で顔面偏差値高スペックなイケメンに出会う。さらに、そこで美少女が穴に吸い込まれそうになっていたのを助けようとして、私は古書店のイケメンと共に穴に落ちてしまい、異世界へ―。実は、聖女様として召喚されようとしてた美少女の代わりに、地味でオタクな私が間違って来てしまった!
落ちたその先の世界で出会ったのは、私の推しキャラと見た目だけそっくりな王(仮)や美貌の側近、そして古書店から一緒に穴に落ちたイケメンの彼は、騎士様だった。3人ともすごい美形なのに、みな癖強すぎ難ありなイケメンばかり。
オタクで人見知りしてしまう私だけど、元の世界へ戻れるまで2週間、タダでお世話になるのは申し訳ないから、お城でメイドさんをすることにした。平和にお給料分の仕事をして、異世界観光して、2週間後自分の家へ帰るつもりだったのに、ドラゴンや悪い魔法使いとか出てきて、異能を使うイケメンの彼らとともに戦うはめに。聖女様の召喚の邪魔をしてしまったので、美少女ではありませんが、地味で腐女子ですが出来る限り、精一杯頑張ります。
ついでに無愛想で苦手と思っていた彼は、なかなかいい奴だったみたい。これは、恋など始まってしまう予感でしょうか!?
*カクヨムにて先に連載しているものを加筆・修正をおこなって掲載しております
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
お前など家族ではない!と叩き出されましたが、家族になってくれという奇特な騎士に拾われました
蒼衣翼
恋愛
アイメリアは今年十五歳になる少女だ。
家族に虐げられて召使いのように働かされて育ったアイメリアは、ある日突然、父親であった存在に「お前など家族ではない!」と追い出されてしまう。
アイメリアは養子であり、家族とは血の繋がりはなかったのだ。
閉じ込められたまま外を知らずに育ったアイメリアは窮地に陥るが、救ってくれた騎士の身の回りの世話をする仕事を得る。
養父母と義姉が自らの企みによって窮地に陥り、落ちぶれていく一方で、アイメリアはその秘められた才能を開花させ、救い主の騎士と心を通わせ、自らの居場所を作っていくのだった。
※小説家になろうさま・カクヨムさまにも掲載しています。
【完結】公爵令嬢に転生したので両親の決めた相手と結婚して幸せになります!
永倉伊織
恋愛
ヘンリー・フォルティエス公爵の二女として生まれたフィオナ(14歳)は、両親が決めた相手
ルーファウス・ブルーム公爵と結婚する事になった。
だがしかし
フィオナには『昭和・平成・令和』の3つの時代を生きた日本人だった前世の記憶があった。
貴族の両親に逆らっても良い事が無いと悟ったフィオナは、前世の記憶を駆使してルーファウスとの幸せな結婚生活を模索する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる