果てなき冒険

れもん

文字の大きさ
29 / 33
三章

第二十九話 魔力コントロール修行5

しおりを挟む
暫しの間歩くことを楽しんだ私は休憩をとることにした。陸に上がり海の方を向いて座った私は、お腹も減っていたので昼ごはんを食べることにした。昼ごはんを食べ終えた私は休憩がてらに聖なる光の魔法について考えていた。ガルシウス王国からレーベルの町へ向かう魔導船に乗っていた十日間ほどの間聖なる光の魔法を使うための特訓をしたが魔法を使うことはできなかった。聖なる光の魔法は勇者と盟勇のみが使うことができるといわれる特別な魔法だ、簡単に扱えるようにはならないのかもしれない。だが夢の中でカミ様は私に新たな力が目覚めたと言っていたし、トルスト様も私の中の聖なる力が強くなっていると言っていた。きっと聖なる光の魔法の力自体は私の中に宿っているが、使うには何かが足りない状態なのだろう。その足りないものが何なのか、それさえ分かれば聖なる光の魔法を使えるようになるはずだ。こういう時は瞑想をしよう、さっきも瞑想することで道が切り開けた。今回も瞑想すれば足りない何かが見えてくるかもしれない。姿勢を正して目を閉じて深呼吸をすると、意識が集中してくる。私が生まれて初めて魔法を使ったのはたしか八歳くらいの頃だったはずだ。ソフィアと一緒にイルバ様に魔法を教わって、私は雷系魔法を使えるようになったんだ。ソフィアは生まれつき大きな魔力を持っていたが、その大きな魔力を制御できないために幼い頃はよく熱に浮かされていた。ソフィアが物心ついた六歳くらいの頃に、魔力をコントロールできるようになるためにとイルバ様が私達に魔法について教えてくれたんだ。ソフィアはその大きな魔力を制御できるようになるのには少し時間がかかっていたけど、魔法を覚えるのは私よりも全然早かったな。たしかイルバ様に姉妹揃って魔法の才能があるって褒められたことがあったっけ。昔の事を思い出してみたけど、足りない何かに関する手がかりはなさそうだな。他に私の魔法に関する記憶といえば、特殊な魔法だが時間魔法についてがあるな。私が初めて時間魔法を使ったのは魔王によってソフィアが殺されそうになった時だったな。あの時はただ一心にソフィアを助けようとして、気がついたら時間魔法が発動していた。時間魔法についての知識なんて持っていなかったし、使おうと意識して使ったわけではない。今思えば時間魔法と聖なる光の魔法について私の置かれている状況は少し似ているかもしれない。聖なる光の魔法についての知識も私は持っていないし、聖なる光の魔法も時間魔法と同じく特殊な魔法といえるだろう。であるならば、足りない何かとは心から願うことなのか?うーん、いまいちしっくりこないがとりあえずやってみよう。私は立ち上がり聖なる光の魔力を右手に溜める。十分な魔力が右手に溜まったので、私は願いを叫んだ。

「私は村の皆の仇である魔王を絶対に倒したい、そのためには強くならなくちゃいけない。私に魔を滅する聖なる光の力が宿っているのなら、どうか魔法よ発動して!」

叫び終えるのと同時に右手から閃光が迸った。これが聖なる光の魔法なのか。まさか、本当に上手くいくとは思わなかった。これは嬉しい誤算だ。さて、十分休憩できたし昼からの修行も頑張ろう。






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生先はご近所さん?

フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが… そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。 でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

貞操逆転世界に転生してイチャイチャする話

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が自分の欲望のままに生きる話。

Fランク少年のSランク成長記 ~ノヴァリアの試練~

塩塚 和人
ファンタジー
現代から異世界アストラリオに召喚された15歳の少年、川谷ゆうじ。 攻撃や防御には向かない「転移」と「変換」という特殊スキルを持つが、 その力は戦略と仲間との連携で真価を発揮する。 国外追放から始まった冒険者としての生活―― FランクからSランクを目指し、仲間とともに強敵と戦い、ライバルとの因縁も深まる。 そして新章では、魔導転送門を通じて未知の異世界『ノヴァリア』へと旅立つ。 光と影が交錯する大地、空を舞う未知の生物、そして新たな魔獣たち。 少年は再び仲間たちと力を合わせ、未知の冒険に挑む―― 成長、友情、戦術、そして因縁。 すべてを賭けて彼は新世界の試練に立ち向かう、 異世界転生×戦術バトルの王道ファンタジー。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

処理中です...