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初プレイ
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「な。言ったろ。男はサルしかいないってな。…ここまで上手くいくとは思わなかったけどな。」
迎えた放課後。VMW部の部室には人でごった返していた。殆どが男だが、ちらほらと女の子もいる。全員が僕と同じ二年生だ。一年生は部活に入部してすぐだし、三年生は最後の大会がある。全学年で二年生が今一番余裕がある学年なのだろう。
「おーい大志。」
「ん?智久?智久も来てくれたんだ!部活は大丈夫なの?」
「うん。ダメ元で顧問にお願いしたんだけど、意外とあっさりOKしてくれてさ。機嫌が良くて良かったよ。」
野球部顧問の大山先生は厳しいと有名だ。簡単に休ませてもらえるとは思えない。おそらく、学園長の差し金だろう。彼も彼で僕らのために動いてくれているようだ。
ともあれ、親友であり、VMWをプレイしたことがある智久が来てくれるなら百人力だ。
「ひぃふぅみぃ…オレら合わせて29人か。ま、ひとり少ないなんて誤差みたいなもんだろうよ。」
「…やっぱりいないか。」
「ん?どうした?」
「いや、なんでもないよ。」
もしかしたら彼女も、と思ったが、残念ながら部室には来ていないようだ。彼女がいれば殆どのプレイヤーは敵じゃなくなるんだけど。
それにしても、これだけの人間が部室にいるだけで感慨深くなって泣きそうになるな。軽く助っ人のみんなを見回す。…ん?あの子は…
「ひよりさん!来てくれたんだ!」
「…お?光一じゃん!」
僕の声に気づきぶんぶんと手を振ってくるひよりさん。彼女は羽賀ひよりさん。ひよりさんとは高校一年生の時に知り合った。
入学したばかりだった頃、僕と彼女は席も近かったため仲良くなった。ちなみに彼女は、テニス部に所属しており、良い色に焼けた肌に真っ白な八重歯ショートヘアーといかにも運動部っぽい。
「そういえば光一もびーえむだぶりゅーに入ってたんだな!すっかり忘れてたよ!」
「VMW、ね、ひよりさん。それだとドイツの車のメーカーになっちゃうから。」
確かに似てるけどさ。
「そうなのか?まぁBとVって似てるしどっちでもいいだろ!画数とか同じだし!」
「それはBを一筆で書いてるの?それともVをわざわざ二画で書いてるの?」
僕の問いの意味がわからなかったのか、首を傾げつつもにっかりと笑うひよりさん。言動でなんとなく察するかもしれないが、彼女は馬鹿だ。それも頭にスーパー、ウルトラが付くレベルの馬鹿。数学はギリ九九が分かるレベル(ただし七の段は苦手で、7×4を26と間違えがち)。
高校一年の英語の授業で、りんごを『aっpulu』と書いた彼女を見て度肝を抜かれた覚えがある。「ひらがなとアルファベット。これが本当のバイリンガルってね」とドヤ顔で言っていた彼女の顔は今でも鮮明に思い出せる。
英語が苦手な僕でもそんな間違い方しないし、若干バイリンガルの意味を理解してそうでやっぱり理解していないなのが彼女のお馬鹿さを引き立てている。しかし、彼女の運動能力は男子にも引けを取らない。集会で行われる部活動勲功では決まって彼女の名前が上がっていたし、去年の全校マラソン大会では陸上部員をおさえ、見事一位に輝いていた。
…マラソンのコースを間違えなければ。
序盤ぶっちぎりで折り返し地点まで走っていたひよりさんだが、そこでコースを外れ消えてしまった。ひよりさんはその後、先生たちの必死の捜索により、隣町の公園で小学生と楽しそうに、だるまさんが転んだ をしているところを発見された。
あまりにもつっこみどころが多すぎる結末を迎えた、『羽賀ひより失踪事件』は後世まで語り継がれていくだろう。ともかく、明日の試合でも活躍を期待したい。
「姉ちゃんがびーえむだぶりゅーやってるから私も興味あったんだけどさー。柊星にびーえむだぶりゅー部があるとは思ってなかった!」
やはり、ここでのVMWの知名度は低いようだ。そしてひよりさんのお姉さんも他校でVMWをやっているようだ。もしかしたら今回の大会でも当たるかもしれない。
…まぁひよりさんのお姉さんならどうにかできそうだ。
見たところ女の子はもう1人いるようだ。見ると、キョロキョロと不安そうに周りを見渡している女の子が。僕と目が合うとぱぁと顔を輝かせ、何故か顔を手でぐにぐにとし、キッと目を鋭くしながら近づいてくる。
「くくく…我の力が欲しいか?人の子よ。」
努めて低い声を発しながら、手で顔を覆いつつそんなセリフを吐く。男に囲まれていづらくなったのだろうか?ちなみにもう片方の手では日傘をさしている。おい、室内だろ。
「我の力を求めるのは構わんが…。残念だが先刻の聖騎士ルガニクルとの戦いにより我は力を使い果たしてしまった。」
「あー、そういう感じの…」
「そう不安がるでない。我が右眼、『闇邪眼』を解放すればそこらの敵など造作もない。さぁ、行こうか。先陣は我が切る。…死ぬなよ。」
はぁぁぁ!と閉じた日傘を振り回しながら僕らには見えない何かと戦う彼女。うん。厨二病だ。それも重度の。なんでこういったタイプの子は闇のなにがしに惹かれるのだろう。
よく見るとカラーコンタクトを入れてるのか、右眼は赤、左眼は青のオッドアイになっているし、右手には包帯が巻かれており、なんというか、厨二病の要素を全部詰め込みました!みたいな風貌をしている。銀色でツインテールと高校生らしくない髪型だ。
「とりあえず名前聞いてもいいかな?」
「黒野夜美。こちらの世界では、そう言われている。」
「うわぁ…。」
視力検査のように片目を押さえながら薄ら笑う夜美さん。イタイ子だなぁ。見ているこちらが恥ずかしくなりそうだ。しかし、VMWは魔法を使うから彼女みたいな子にはぴったりだろう。
もう一度助っ人を見回す。…うん、あとはなんとなくモブっぽいからスルーで。
『…おい。なぜか今最大級の侮辱をされた気がするんだが。』
『奇遇だな。俺もだ。』
ん、モブたちが何か言っているな。
「みんな!今日は集まってくれてありがとう!」
メガホンを手に、放送室の時と同じ声で優希さんが呼びかける。男性陣からわぁぁと歓声があがる。アイドルのライブか何かかな?
「優希たちのためにこれだけの人が集まってくれて、優希、本当にうれしいっ!」
『へへっ当たり前だろ。』
『困っている可愛い子ちゃんがいたら助けてあげるのが男ってもんよ。』
『任せてくれ優希ちゃん。俺が君に優勝というプレゼントを贈るよ。お返しは、君の唇で…なんてね。』
『おい。そのセリフ俺が言いたかったんだが。』
助っ人のみんなが狂ったように口に出す。身の危険を感じたのか優希がぶるりと身震いしていた。女に飢えている男ほど怖いものはない。
「さ、さっきも言った通り、大会は明日なの。だから今日はみんなにVMWのルールについて確認してもらって、実際にVMWをプレイしてもらいます!」
『よっしゃ、俄然燃えてきたぜ。』
『やってやろうじゃねぇかお前ら!』
『仰せのままに、お姫様ってね。』
『おい。そのセリフ俺が言いたかったんだが。』
さっきからくっさいセリフを奪われ続けてるやついるな。僕は助っ人のみんなにVMWのルールが書かれたパンフレットを配っていく。このパンフレットは先程僕と優希さんで作ったものだ。
みんなが熟読している間やることもないので、なんとなくそのパンフレットを読んでみる。僕も公式戦は初めてだからね。
・試合は1チーム最大30人。敵総大将を戦闘不能にしたチームの勝利となる
・戦闘不能(HPが0)になった選手はVMW内の待機室へと転送され、そこに映し出されるモニターで戦況を把握することができる。再度戦闘に戻ることは不可能
・必要以上の攻撃は禁止とする。そのような攻撃が見受けられた場合、運営の判断で強制的に待機室へと転送する場合がある。
・使用ステージは試合開始前にお互いの総大将との話し合いにより決定する
・魔法は大きく分けて三つ、攻撃魔法、HPを回復する回復魔法、距離が離れていても味方1人のみと連絡ができる通信魔法
・総大将のみ、MPを使用せずに通信魔法を唱えることができる。また、総大将は味方全員と一度に通信魔法を唱えることができる。
・各チーム1人のみ、特殊道具を装備することができる。
「…ぐぅ…すぅ…」
内容が難しかったのか早くも夜美さんの肩を借りていびきをかいて寝始まるひよりさん。夜美さんは「くく…」といいながら固まっている。どう対応すればいいのか分からないのかな?
…まぁひよりさんは感覚派だし、頭で覚えるより実際にやってみて覚える方が早いだろう。
「みんな読んだかな?いまいち理解出来てない子がいても大丈夫!実際にVMWの中で覚えてもらうよっ!それじゃ、準備できた人から装置をつけていってね!」
パラパラと助っ人のみんなが装置をつけていく。たくさんの人が頭や手に歪な装置をつけてるのって異様な光景だな。
「…いやぁ、疲れるわこの喋り方。」
「普通に喋ってもいいんじゃない?そのままでも優希さんはその…魅力的な女の子だよ?」
「…なんか勘違いしてるな、お前。オレは…まぁいいや。んじゃ、大志。頼んだ。」
「ん、おっけー。」
コンピュータールームへと移動し、VMWを起動する。VMW内の詳細設定をあらかじめ決めておく。属性はランダム選出。天候は快晴にし、ステージは基本となる森林。MPはなくなるごとに補充するようにし、HPの自動回復量をアップ。これでMP切れや戦闘不能になることはないだろう。
「…これでよしっ。」
再び部室し、装置を装着。
「…みんな装着できた?じゃあ目を閉じてゆっくり深呼吸してリラックスしててね。あとは待つだけ。」
いつものように仮想世界に飛ぶ。見慣れた森林だ。みんなは…成功したみたいだな。よかった良かった。
迎えた放課後。VMW部の部室には人でごった返していた。殆どが男だが、ちらほらと女の子もいる。全員が僕と同じ二年生だ。一年生は部活に入部してすぐだし、三年生は最後の大会がある。全学年で二年生が今一番余裕がある学年なのだろう。
「おーい大志。」
「ん?智久?智久も来てくれたんだ!部活は大丈夫なの?」
「うん。ダメ元で顧問にお願いしたんだけど、意外とあっさりOKしてくれてさ。機嫌が良くて良かったよ。」
野球部顧問の大山先生は厳しいと有名だ。簡単に休ませてもらえるとは思えない。おそらく、学園長の差し金だろう。彼も彼で僕らのために動いてくれているようだ。
ともあれ、親友であり、VMWをプレイしたことがある智久が来てくれるなら百人力だ。
「ひぃふぅみぃ…オレら合わせて29人か。ま、ひとり少ないなんて誤差みたいなもんだろうよ。」
「…やっぱりいないか。」
「ん?どうした?」
「いや、なんでもないよ。」
もしかしたら彼女も、と思ったが、残念ながら部室には来ていないようだ。彼女がいれば殆どのプレイヤーは敵じゃなくなるんだけど。
それにしても、これだけの人間が部室にいるだけで感慨深くなって泣きそうになるな。軽く助っ人のみんなを見回す。…ん?あの子は…
「ひよりさん!来てくれたんだ!」
「…お?光一じゃん!」
僕の声に気づきぶんぶんと手を振ってくるひよりさん。彼女は羽賀ひよりさん。ひよりさんとは高校一年生の時に知り合った。
入学したばかりだった頃、僕と彼女は席も近かったため仲良くなった。ちなみに彼女は、テニス部に所属しており、良い色に焼けた肌に真っ白な八重歯ショートヘアーといかにも運動部っぽい。
「そういえば光一もびーえむだぶりゅーに入ってたんだな!すっかり忘れてたよ!」
「VMW、ね、ひよりさん。それだとドイツの車のメーカーになっちゃうから。」
確かに似てるけどさ。
「そうなのか?まぁBとVって似てるしどっちでもいいだろ!画数とか同じだし!」
「それはBを一筆で書いてるの?それともVをわざわざ二画で書いてるの?」
僕の問いの意味がわからなかったのか、首を傾げつつもにっかりと笑うひよりさん。言動でなんとなく察するかもしれないが、彼女は馬鹿だ。それも頭にスーパー、ウルトラが付くレベルの馬鹿。数学はギリ九九が分かるレベル(ただし七の段は苦手で、7×4を26と間違えがち)。
高校一年の英語の授業で、りんごを『aっpulu』と書いた彼女を見て度肝を抜かれた覚えがある。「ひらがなとアルファベット。これが本当のバイリンガルってね」とドヤ顔で言っていた彼女の顔は今でも鮮明に思い出せる。
英語が苦手な僕でもそんな間違い方しないし、若干バイリンガルの意味を理解してそうでやっぱり理解していないなのが彼女のお馬鹿さを引き立てている。しかし、彼女の運動能力は男子にも引けを取らない。集会で行われる部活動勲功では決まって彼女の名前が上がっていたし、去年の全校マラソン大会では陸上部員をおさえ、見事一位に輝いていた。
…マラソンのコースを間違えなければ。
序盤ぶっちぎりで折り返し地点まで走っていたひよりさんだが、そこでコースを外れ消えてしまった。ひよりさんはその後、先生たちの必死の捜索により、隣町の公園で小学生と楽しそうに、だるまさんが転んだ をしているところを発見された。
あまりにもつっこみどころが多すぎる結末を迎えた、『羽賀ひより失踪事件』は後世まで語り継がれていくだろう。ともかく、明日の試合でも活躍を期待したい。
「姉ちゃんがびーえむだぶりゅーやってるから私も興味あったんだけどさー。柊星にびーえむだぶりゅー部があるとは思ってなかった!」
やはり、ここでのVMWの知名度は低いようだ。そしてひよりさんのお姉さんも他校でVMWをやっているようだ。もしかしたら今回の大会でも当たるかもしれない。
…まぁひよりさんのお姉さんならどうにかできそうだ。
見たところ女の子はもう1人いるようだ。見ると、キョロキョロと不安そうに周りを見渡している女の子が。僕と目が合うとぱぁと顔を輝かせ、何故か顔を手でぐにぐにとし、キッと目を鋭くしながら近づいてくる。
「くくく…我の力が欲しいか?人の子よ。」
努めて低い声を発しながら、手で顔を覆いつつそんなセリフを吐く。男に囲まれていづらくなったのだろうか?ちなみにもう片方の手では日傘をさしている。おい、室内だろ。
「我の力を求めるのは構わんが…。残念だが先刻の聖騎士ルガニクルとの戦いにより我は力を使い果たしてしまった。」
「あー、そういう感じの…」
「そう不安がるでない。我が右眼、『闇邪眼』を解放すればそこらの敵など造作もない。さぁ、行こうか。先陣は我が切る。…死ぬなよ。」
はぁぁぁ!と閉じた日傘を振り回しながら僕らには見えない何かと戦う彼女。うん。厨二病だ。それも重度の。なんでこういったタイプの子は闇のなにがしに惹かれるのだろう。
よく見るとカラーコンタクトを入れてるのか、右眼は赤、左眼は青のオッドアイになっているし、右手には包帯が巻かれており、なんというか、厨二病の要素を全部詰め込みました!みたいな風貌をしている。銀色でツインテールと高校生らしくない髪型だ。
「とりあえず名前聞いてもいいかな?」
「黒野夜美。こちらの世界では、そう言われている。」
「うわぁ…。」
視力検査のように片目を押さえながら薄ら笑う夜美さん。イタイ子だなぁ。見ているこちらが恥ずかしくなりそうだ。しかし、VMWは魔法を使うから彼女みたいな子にはぴったりだろう。
もう一度助っ人を見回す。…うん、あとはなんとなくモブっぽいからスルーで。
『…おい。なぜか今最大級の侮辱をされた気がするんだが。』
『奇遇だな。俺もだ。』
ん、モブたちが何か言っているな。
「みんな!今日は集まってくれてありがとう!」
メガホンを手に、放送室の時と同じ声で優希さんが呼びかける。男性陣からわぁぁと歓声があがる。アイドルのライブか何かかな?
「優希たちのためにこれだけの人が集まってくれて、優希、本当にうれしいっ!」
『へへっ当たり前だろ。』
『困っている可愛い子ちゃんがいたら助けてあげるのが男ってもんよ。』
『任せてくれ優希ちゃん。俺が君に優勝というプレゼントを贈るよ。お返しは、君の唇で…なんてね。』
『おい。そのセリフ俺が言いたかったんだが。』
助っ人のみんなが狂ったように口に出す。身の危険を感じたのか優希がぶるりと身震いしていた。女に飢えている男ほど怖いものはない。
「さ、さっきも言った通り、大会は明日なの。だから今日はみんなにVMWのルールについて確認してもらって、実際にVMWをプレイしてもらいます!」
『よっしゃ、俄然燃えてきたぜ。』
『やってやろうじゃねぇかお前ら!』
『仰せのままに、お姫様ってね。』
『おい。そのセリフ俺が言いたかったんだが。』
さっきからくっさいセリフを奪われ続けてるやついるな。僕は助っ人のみんなにVMWのルールが書かれたパンフレットを配っていく。このパンフレットは先程僕と優希さんで作ったものだ。
みんなが熟読している間やることもないので、なんとなくそのパンフレットを読んでみる。僕も公式戦は初めてだからね。
・試合は1チーム最大30人。敵総大将を戦闘不能にしたチームの勝利となる
・戦闘不能(HPが0)になった選手はVMW内の待機室へと転送され、そこに映し出されるモニターで戦況を把握することができる。再度戦闘に戻ることは不可能
・必要以上の攻撃は禁止とする。そのような攻撃が見受けられた場合、運営の判断で強制的に待機室へと転送する場合がある。
・使用ステージは試合開始前にお互いの総大将との話し合いにより決定する
・魔法は大きく分けて三つ、攻撃魔法、HPを回復する回復魔法、距離が離れていても味方1人のみと連絡ができる通信魔法
・総大将のみ、MPを使用せずに通信魔法を唱えることができる。また、総大将は味方全員と一度に通信魔法を唱えることができる。
・各チーム1人のみ、特殊道具を装備することができる。
「…ぐぅ…すぅ…」
内容が難しかったのか早くも夜美さんの肩を借りていびきをかいて寝始まるひよりさん。夜美さんは「くく…」といいながら固まっている。どう対応すればいいのか分からないのかな?
…まぁひよりさんは感覚派だし、頭で覚えるより実際にやってみて覚える方が早いだろう。
「みんな読んだかな?いまいち理解出来てない子がいても大丈夫!実際にVMWの中で覚えてもらうよっ!それじゃ、準備できた人から装置をつけていってね!」
パラパラと助っ人のみんなが装置をつけていく。たくさんの人が頭や手に歪な装置をつけてるのって異様な光景だな。
「…いやぁ、疲れるわこの喋り方。」
「普通に喋ってもいいんじゃない?そのままでも優希さんはその…魅力的な女の子だよ?」
「…なんか勘違いしてるな、お前。オレは…まぁいいや。んじゃ、大志。頼んだ。」
「ん、おっけー。」
コンピュータールームへと移動し、VMWを起動する。VMW内の詳細設定をあらかじめ決めておく。属性はランダム選出。天候は快晴にし、ステージは基本となる森林。MPはなくなるごとに補充するようにし、HPの自動回復量をアップ。これでMP切れや戦闘不能になることはないだろう。
「…これでよしっ。」
再び部室し、装置を装着。
「…みんな装着できた?じゃあ目を閉じてゆっくり深呼吸してリラックスしててね。あとは待つだけ。」
いつものように仮想世界に飛ぶ。見慣れた森林だ。みんなは…成功したみたいだな。よかった良かった。
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