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蒼い極冠
しおりを挟む大宇宙の法則が乱れている。木星は最新科学を旧知にしてしまう。強烈な磁場と内惑星何個分もの重力場が地球の常識を覆しているのだ。目下のところ頭痛の種はオーロラである。科学者たちは最新鋭の木星探査機ジュノーを遣わして神秘の極光を暴こうとした。しかし地上の常識を百倍規模に拡大して通用するかどうか未知数である。そして案の定破綻した。
ジュノーが観測したデータに木星は挑戦の決意をしたためて叩きつけて来た。予想だにしなかった分析結果にアカデミズムは当惑し台風襲来を待ち望んで眠れぬ夜を過ごす子供のように興奮した。何が凄いって磁気嵐が渦巻く巨大なガス塊である木星そのもの。そして周辺大気層から生じるオーロラが人智を根本から覆すからだ。
いや、もっとドラスティックに言えば全否定だ。というわけで、皆さん、お待たせしました。木星のフレアの理由は誰にもわかりません。しかし、燃えます。激しく燃え上がるのだ。私たちはそれを額面通りに受け取ることしかできませんが、それを知ることはとてもクールなことでしょう。
問題は、私たちが囲まれている木星には、私たちが生き延びるために利用できる特別な性質があるのかということです。木星の重力場は今や、他のどれよりも強力で強力な重力場なのである。また、木星の水星の重力場を凌駕する力もあるため、これらの重力場は、たとえ我々が今まで生きて来得た数々の文明や技術のすべてがあらゆる面を突き抜け、我々地球文明にとって、より理想的な形を実現するには不可欠なものとなるのである。
しかし一方で、私たちが今、抱える宇宙的な問題のただ一つの最大の問題点はそこだ。私たちは自分たちだけで何とかできることがとても限られている。これらの問題をクリアしなければ、誰も助けられないのだ。そう、地球は私たちに死の選択を強いるに違いない。
ここで皆さんにお願いがある。実は、私たちは宇宙の「大問題」ではないのです。私たちの地球に対する使命は、我々が生き延びることであり、その先には死を手向け、太陽系に不滅から不滅にかわりの「新たな光の道標」を引き上げてください。今すぐ私たちのことは無視してください。
「死を恐れない」というフレーズがよほど衝撃だったとみえる。
確かに、私たちの心には、人が死ぬより先に何もかもが死んでいく様は想像できない。それでも私たちは今、生命誕生に繋がる何かを探しているのだ。あるいは、命に関わる何かを。
これは、私たちの宇宙における地球の大問題を見ている感じがしなくもない。
このことについて、私たちは皆さんが何かを「生き延びるための選択」を決意して来られているが、それを、私達の使命に背いてまで取ったことを深く悔いることになる。
私たちに出来ることは、ただただ、「死を恐れない」ということをここに表明しておいて下さい。
「死を恐れない」と言い切れるのでしたら。
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