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【一緒ルート】爽朝。守りの朝
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朝 ――白む刻
障子越しの光が、ゆっくりと部屋を満たしていく。
夜の湿りは引き、畳の匂いが澄んだ空気に混じった。
「……主様」
静かな声。
近い。だが、触れない。
草薙が目を開けると、白巫女が膝をつき、控えめに身を乗り出していた。
朝の光を受けた肌は、昨夜よりも透明で、
白布の輪郭がやわらかく浮かぶ。
「朝です。
そろそろ、お起きください」
呼吸に合わせ、胸元がわずかに上下する。
胸の布が張り、
動くたび、量感が抑えきれずに伝わる。
ぶるん。
小さく、しかし確かに。
あなたが起き上がると、巫女は一歩下がり、姿勢を正す。
だが、朝の忙しさが距離を詰める。
「朝餉の支度をしておきました」
そう言って立ち上がる。
その動作で、白布が腿に沿い、
歩みとともに、揺れがついてくる。
台所代わりの一角。
囲炉裏に火。
湯気の立つ椀。
米の匂いが、やさしく広がる。
「簡素ですが……
力になるものを」
味噌の椀を置く仕草は丁寧で、
腕を伸ばすたび、
胸元が前へ、戻る。
ぶるん。
たゆん。
新妻のような所作だが、
表情はあくまでクールだ。
「今日はまだ動きはないようです。ですが洞窟からの気配は強まっているように思えます」
言いながら、椀を差し出す。
近づいた距離で、朝の体温が伝わる。
「今日も、戦いになります」
一瞬、視線が交わる。
柔らかい朝の光の中で、
【やるべき事をやる。洞窟にいくぞ】
決意は揺がない。
「……はい、主様」
彼女は静かに頷き、
三歩――ではなく、
今朝は半歩の距離に立つ。
朝の匂い。
米の湯気。
白い布の揺れ。
「主様、ご飯つぶがついてます」
そっとご飯粒を手に取る白巫女。
優しみ。
この家は、拠点である。
拠点から出発する。
妖魔の地へ。
障子越しの光が、ゆっくりと部屋を満たしていく。
夜の湿りは引き、畳の匂いが澄んだ空気に混じった。
「……主様」
静かな声。
近い。だが、触れない。
草薙が目を開けると、白巫女が膝をつき、控えめに身を乗り出していた。
朝の光を受けた肌は、昨夜よりも透明で、
白布の輪郭がやわらかく浮かぶ。
「朝です。
そろそろ、お起きください」
呼吸に合わせ、胸元がわずかに上下する。
胸の布が張り、
動くたび、量感が抑えきれずに伝わる。
ぶるん。
小さく、しかし確かに。
あなたが起き上がると、巫女は一歩下がり、姿勢を正す。
だが、朝の忙しさが距離を詰める。
「朝餉の支度をしておきました」
そう言って立ち上がる。
その動作で、白布が腿に沿い、
歩みとともに、揺れがついてくる。
台所代わりの一角。
囲炉裏に火。
湯気の立つ椀。
米の匂いが、やさしく広がる。
「簡素ですが……
力になるものを」
味噌の椀を置く仕草は丁寧で、
腕を伸ばすたび、
胸元が前へ、戻る。
ぶるん。
たゆん。
新妻のような所作だが、
表情はあくまでクールだ。
「今日はまだ動きはないようです。ですが洞窟からの気配は強まっているように思えます」
言いながら、椀を差し出す。
近づいた距離で、朝の体温が伝わる。
「今日も、戦いになります」
一瞬、視線が交わる。
柔らかい朝の光の中で、
【やるべき事をやる。洞窟にいくぞ】
決意は揺がない。
「……はい、主様」
彼女は静かに頷き、
三歩――ではなく、
今朝は半歩の距離に立つ。
朝の匂い。
米の湯気。
白い布の揺れ。
「主様、ご飯つぶがついてます」
そっとご飯粒を手に取る白巫女。
優しみ。
この家は、拠点である。
拠点から出発する。
妖魔の地へ。
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