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獣
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それを目の前にぶら下げれば、四つん這いで「待て」していた奴は、我慢できないとばかりに齧りつく。息を荒げて頬を赤らめ、舐るようにうっとりと見つめ、愛おしげに舌を踊らせて。
はしたない音を恥じらいもなく上げる奴の口元は、唾液と経血とでひどいことになっている。奴はそんなことお構いなしにどす黒く染まった汚らしいそれに吸い付き、甘噛み、しゃぶりつく。
いつしか辺りにじんわりと獣臭さが漂いだす。私から出るものが白かった筒をあんなに醜く染めて、しかもこんなにも気色悪い悪臭を垂れ流しているなんて、考えただけで怖気立つ。
獣みたいに浅ましいのは奴なのに、そうさせているモノの出所は、獣臭い私。不快感を隠しもしない私を、奴は上目遣いで目に入れた。物欲しげに、血と熱とで真っ赤な唇を舌なめずりして。
そんなに穢らわしい目で私を見ないで欲しい。気持ち悪い。
──けれど、奴の悪くはない顔が獣臭い雄に成り下がるのは、ほんの少し、私を昂ぶらせる事実でもあった。
授業中、清廉な校舎の女子トイレ、非道徳的な右から三番目の個室、聞こえるのは吐息と下品な物音、私の「女」が滲み出す音。
はしたない音を恥じらいもなく上げる奴の口元は、唾液と経血とでひどいことになっている。奴はそんなことお構いなしにどす黒く染まった汚らしいそれに吸い付き、甘噛み、しゃぶりつく。
いつしか辺りにじんわりと獣臭さが漂いだす。私から出るものが白かった筒をあんなに醜く染めて、しかもこんなにも気色悪い悪臭を垂れ流しているなんて、考えただけで怖気立つ。
獣みたいに浅ましいのは奴なのに、そうさせているモノの出所は、獣臭い私。不快感を隠しもしない私を、奴は上目遣いで目に入れた。物欲しげに、血と熱とで真っ赤な唇を舌なめずりして。
そんなに穢らわしい目で私を見ないで欲しい。気持ち悪い。
──けれど、奴の悪くはない顔が獣臭い雄に成り下がるのは、ほんの少し、私を昂ぶらせる事実でもあった。
授業中、清廉な校舎の女子トイレ、非道徳的な右から三番目の個室、聞こえるのは吐息と下品な物音、私の「女」が滲み出す音。
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