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エスリアール王城 出会い
綺麗なお姉さんはオネエさん?!3
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まあ、男性で綺麗っていう表現が似合う人が異世界には多いだけなんだ。日本でも宝塚みたく女性で格好いい人もいる、だから男性でも綺麗で格好いい美人さんがいてもおかしくない。
言葉遣いが女性的で荒っぽくなくて丁寧なだけだ。別にそんなに驚くようなおかしいことではないように思えてきた。私の認識が狭かったんだきっと。
別にお兄さんがオネェさんであってもシャルさんはシャルさんだ。うん、私が決めつけることではないね。
「……………うん…決めつけはよくない。」
一人混乱を整理中のアーヤを見守るエルシオン。
「また、考え過ぎてる…。」
「驚いたお顔から何やらスッキリ納得されたお顔まで、お忙しいですね。」
「本人は無自覚です。」
「それも考えものですね。」
「はぁ…。」
「おっ待たせしました~♪珈琲3つ、チーズケーキセット、マドレーヌ、サンドイッチで~す。」
カチャ カチャ カチャ
~フワッ~
はっ!
珈琲がきた。いい香り。
「お二人のお口に合うといいんだけど。砂糖とミルクはここにあるからお好みでどうぞ。」
「ありがとうございます。」
スゥーー
目を閉じて今一度、ひと呼吸して香りを吸い込んでからひとくち飲む。
いつもなら砂糖とミルクを入れてから飲むけれど、異世界での久しぶりの珈琲はブラックでまず味わうことにした。
私の知ってるブラック珈琲の味だった。何だか変だけど純粋な苦い珈琲に安心して、嬉しくなってしまう。
自然と口角が上がり目が細まった。
「…やっぱり苦い。」
お砂糖と、ミルク入れよう。更に飲み慣れた味かななるかな?
ティースプーン1杯と半分の砂糖、ミルクは多めに…このくらいかな。
カチ カチ くるくる混ぜる。
よし、できた。
コクン…
ああ、珈琲だ。
砂糖とミルクを入れたら尚更、知ってる味になった。
………………。
ポタ
「アーヤさん…」
「アーヤ」
「…………。」
あれ?鼻がツーンとして、目がじわじわする。何で涙…。おかしいな。
メガネをかけたまま目元と頬をつたうものを手でぬぐう。
「あれ?変ですね。涙腺壊れたのかな?」
恥ずかしい。俯きながら口からは冗談混じりな言葉が出た。
「ああ、そのように目を擦ってはいけません。腫れてしまいますよ。」
そう言いながらラナはアーヤの座る椅子の横、丁度エルシオンの反対側に寄り添い、擦る手をそっと顔から下ろさせた。
肩へ添えられた手のぬくもりと、共にラナから気遣いの言葉が温かいと感じていると…。
「アーヤさん、レンズを失礼します。」
「レンズ?」
ラナはアーヤのメガネを外し、テーブルに置いてから自分のポケットチーフを抜き取り、擦らずにそっと目元から溢れる涙を吸いませていった。
パールグレイのハンカチはジワリとみるみる濃い灰色へと染まり変わっていく。
「い、いいです。だ、大丈夫です。スカーフ濡れちゃいます。もう、止まりますから。」
言葉遣いが女性的で荒っぽくなくて丁寧なだけだ。別にそんなに驚くようなおかしいことではないように思えてきた。私の認識が狭かったんだきっと。
別にお兄さんがオネェさんであってもシャルさんはシャルさんだ。うん、私が決めつけることではないね。
「……………うん…決めつけはよくない。」
一人混乱を整理中のアーヤを見守るエルシオン。
「また、考え過ぎてる…。」
「驚いたお顔から何やらスッキリ納得されたお顔まで、お忙しいですね。」
「本人は無自覚です。」
「それも考えものですね。」
「はぁ…。」
「おっ待たせしました~♪珈琲3つ、チーズケーキセット、マドレーヌ、サンドイッチで~す。」
カチャ カチャ カチャ
~フワッ~
はっ!
珈琲がきた。いい香り。
「お二人のお口に合うといいんだけど。砂糖とミルクはここにあるからお好みでどうぞ。」
「ありがとうございます。」
スゥーー
目を閉じて今一度、ひと呼吸して香りを吸い込んでからひとくち飲む。
いつもなら砂糖とミルクを入れてから飲むけれど、異世界での久しぶりの珈琲はブラックでまず味わうことにした。
私の知ってるブラック珈琲の味だった。何だか変だけど純粋な苦い珈琲に安心して、嬉しくなってしまう。
自然と口角が上がり目が細まった。
「…やっぱり苦い。」
お砂糖と、ミルク入れよう。更に飲み慣れた味かななるかな?
ティースプーン1杯と半分の砂糖、ミルクは多めに…このくらいかな。
カチ カチ くるくる混ぜる。
よし、できた。
コクン…
ああ、珈琲だ。
砂糖とミルクを入れたら尚更、知ってる味になった。
………………。
ポタ
「アーヤさん…」
「アーヤ」
「…………。」
あれ?鼻がツーンとして、目がじわじわする。何で涙…。おかしいな。
メガネをかけたまま目元と頬をつたうものを手でぬぐう。
「あれ?変ですね。涙腺壊れたのかな?」
恥ずかしい。俯きながら口からは冗談混じりな言葉が出た。
「ああ、そのように目を擦ってはいけません。腫れてしまいますよ。」
そう言いながらラナはアーヤの座る椅子の横、丁度エルシオンの反対側に寄り添い、擦る手をそっと顔から下ろさせた。
肩へ添えられた手のぬくもりと、共にラナから気遣いの言葉が温かいと感じていると…。
「アーヤさん、レンズを失礼します。」
「レンズ?」
ラナはアーヤのメガネを外し、テーブルに置いてから自分のポケットチーフを抜き取り、擦らずにそっと目元から溢れる涙を吸いませていった。
パールグレイのハンカチはジワリとみるみる濃い灰色へと染まり変わっていく。
「い、いいです。だ、大丈夫です。スカーフ濡れちゃいます。もう、止まりますから。」
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