夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール王城 出会い

お世話になりました5

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「理由は簡単です。アーヤ様のこれから向かう国マジェストーラという国での黒は特別を意味しますわ。

それに今宵は満月。月明かりの下でアーヤ様の黒髪、瞳、白い肌を更に魅力的にするのは、やはり漆黒が一番ですので。」

「そうです!絶対、黒ですよアーヤ様~。神秘的です~。」

全身真っ黒がいいの?まあ、いいか。二人が勧めるのだから間違いないのだろうし。

「ありがとうございます。お二人には本当にお世話に成りっぱなしでした。」


深々と頭を下げる。

「アーヤ様にお仕えできたことは私達の誇りです。」

「アーヤ様~、長期休みの時はルヴァニレット王子とデュカーレ様とまたここに戻って来てくださいね。お会いできる日をお待ちしております~。」

「アネルさん、リリアさん!」

「「アーヤ様!」」

二人をぎゅっと抱きしめてウルウルしてしまう。ああ涙出そう。鼻水も。ズズッ



「はっ、リリア、今何時になりました?」

「え~と、6時ですね~。」

「…もう、そんな時間だったんだ。」

「アーヤ様、髪は下ろしますか、まとめたいですか?」

「夜風もありそうなので、下ろしたいです。」

「では、とかして整えるだけでよろしいでしょう。これほど見事な黒髪なのですから。」

二人の手によって手入れされた髪は、自分の手で触っても驚くくらいサラツヤだ。

「左耳にだけ、髪をかければ素敵な耳飾りも見えて、完璧ですね。」

スイッと左耳に髪をかけてくれたアネルさん。

「さあ、急いで支度を整えたので、デュカーレ様のお部屋に寄る時間は何とか確保できました。

国王様方との謁見は6時30分からになりますので、それまでの間にご用事をお済まし下さい。デュカーレ様の元へお急ぎ下さい。」

「あ、じゃあ私のバックを持って行きたいので私の部屋に一瞬、寄りたいです。」

「さあ、急ぎましょう。」

「はい!」

「はい~!」




コンコンコン


「シオンさん、アーヤです。」

ガチャン

「どうぞ。持って来た?」

「はい。」


「ここに座って。ハサミとくしはこのテーブルに。」

「はい。」

魔法バックからハサミと櫛、化粧鏡を出して
並べる。

「アーヤ、少し水で濡らすよ。」

「はい。」

テーブルにのせられた水盆すいぼんの水を手に馴染ませ、私の前髪を湿らしていくシオンさん。さっき6時5分だった。あと約25分で仕上がるかな。シオンさんなら器用だから大丈夫だろう。



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