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エスリアール王城 出会い
お世話になりました6
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「長さは、前と同じくらいでいい?」
「はい。切り揃えるうちに多少短くなってもすぐ伸びるから気にしません。お願いします。」
「わかった。目、危ないから閉じていて。」
「はい。」
トクトク トクトク
やっぱり少し緊張する…。
スーチョキチョキ スッ チョキ
チョキチョキ チョキチョキ
スッ スーチョキ スッ チョキ
スー チョキ スッ チョキチョキ
目を閉じると視覚が感じられない分、聴覚と触覚が敏感になるようでハサミの音とシオンさんの触れる手、シオンさんの立つ位置が伝わってくる。
そういえば、こちらに来てから前髪伸びてるから髪全体も同じく伸びてるはずなのに、目立ってないんだよね。白髪が。30歳過ぎた頃からチラホラ途中から白髪で延び始めたので、日本では1~2ヶ月毎に美容院で根本を染めていた。何故か異世界で白髪が延びなくなった?それとも白髪がなくなった?!
魔法使えるようになって、体質変わったせいかな。白髪染める手間が省けて嬉しいけど。
**********
スッ スッ スッ チョキ
「風の精霊よ、その優しき伊吹を我が手に…。」
フワ~~~ フワッ サラサラサラ…
おでこや顔の周囲に戯れるような心地よいそよ風が吹いた。シオンさんの魔法だ。
「できたよ。目、開けてみて。」
シオンさんの掛け声でパチッと目を開けて鏡を見てみる。
うん、シオンさん上手。2㎝位は切ったかな。
「ありがとうございます。シオンさん上手ですね。目にかからなくなりました。」
「長さは大丈夫そう?」
「はい!」
「また伸びたら切ってあげるから、切りたくなったら教えて。」
「また、その時はお世話になります。」
今何時だろう。スマホで確認してみると、6時20分。謁見まであと10分か。間に合った。
そういえば…シオンさんの装いを改めて見る。
「シオンさん、それってエルフの伝統衣装ですか?」
「そうだね。少し、刺繍や装飾が派手だけど。部屋に用意されていたから着た。」
「すごく似合ってますよ!黒に近い濃紺に銀の刺繍と装飾が静かな闇夜って感じですね。」
静寂と闇のイメージの衣装に月明かりのようなシオンさんの金髪がまた対照的に輝いていて男性だけど、綺麗なんです。女性的さとは違うんだけど。美麗、麗しいとかが浮かんでくる。
「ありがとう。アーヤこそ、とても似合ってる。月夜に現れた精霊のような神秘さがある。」
「…そ、そうですか?アネルさんとリリアさんのお勧めで真っ黒コーデになりました。正面は、鳳凰の刺繍が赤や金で派手だけど。後ろは黒一色です。」
正面と後ろをクリンと回ってみせる。するとシオンさんは、一歩近づいて私の左耳から落ちた横サイドの髪を左耳にかけ直し、感想を付け足した。
「はい。切り揃えるうちに多少短くなってもすぐ伸びるから気にしません。お願いします。」
「わかった。目、危ないから閉じていて。」
「はい。」
トクトク トクトク
やっぱり少し緊張する…。
スーチョキチョキ スッ チョキ
チョキチョキ チョキチョキ
スッ スーチョキ スッ チョキ
スー チョキ スッ チョキチョキ
目を閉じると視覚が感じられない分、聴覚と触覚が敏感になるようでハサミの音とシオンさんの触れる手、シオンさんの立つ位置が伝わってくる。
そういえば、こちらに来てから前髪伸びてるから髪全体も同じく伸びてるはずなのに、目立ってないんだよね。白髪が。30歳過ぎた頃からチラホラ途中から白髪で延び始めたので、日本では1~2ヶ月毎に美容院で根本を染めていた。何故か異世界で白髪が延びなくなった?それとも白髪がなくなった?!
魔法使えるようになって、体質変わったせいかな。白髪染める手間が省けて嬉しいけど。
**********
スッ スッ スッ チョキ
「風の精霊よ、その優しき伊吹を我が手に…。」
フワ~~~ フワッ サラサラサラ…
おでこや顔の周囲に戯れるような心地よいそよ風が吹いた。シオンさんの魔法だ。
「できたよ。目、開けてみて。」
シオンさんの掛け声でパチッと目を開けて鏡を見てみる。
うん、シオンさん上手。2㎝位は切ったかな。
「ありがとうございます。シオンさん上手ですね。目にかからなくなりました。」
「長さは大丈夫そう?」
「はい!」
「また伸びたら切ってあげるから、切りたくなったら教えて。」
「また、その時はお世話になります。」
今何時だろう。スマホで確認してみると、6時20分。謁見まであと10分か。間に合った。
そういえば…シオンさんの装いを改めて見る。
「シオンさん、それってエルフの伝統衣装ですか?」
「そうだね。少し、刺繍や装飾が派手だけど。部屋に用意されていたから着た。」
「すごく似合ってますよ!黒に近い濃紺に銀の刺繍と装飾が静かな闇夜って感じですね。」
静寂と闇のイメージの衣装に月明かりのようなシオンさんの金髪がまた対照的に輝いていて男性だけど、綺麗なんです。女性的さとは違うんだけど。美麗、麗しいとかが浮かんでくる。
「ありがとう。アーヤこそ、とても似合ってる。月夜に現れた精霊のような神秘さがある。」
「…そ、そうですか?アネルさんとリリアさんのお勧めで真っ黒コーデになりました。正面は、鳳凰の刺繍が赤や金で派手だけど。後ろは黒一色です。」
正面と後ろをクリンと回ってみせる。するとシオンさんは、一歩近づいて私の左耳から落ちた横サイドの髪を左耳にかけ直し、感想を付け足した。
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