夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

行こう!水の都セルリアンへ10

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(朝からいっぱい食べたし、色々話せて良かった。ガルシアちゃんにはこの後説明するには時間が気になるし、夜話そうかな。気にしてそうだったらかいつまんで話す方がいいかな。)

「う~ん。」

女子寮ゲートを通って部屋に入ると、リビングに鞄を用意したガルシアちゃんがいた。


「戻りました。さっきは説明できなくてすみません。通学までまだ時間大丈夫ですか?」


「まだ、大丈夫ですのでアーヤさんが良ければご説明頂いても?」

「もちろんです。えーとわかり易く、はしょって話すとですね、まず、私よりも先に迷客でこちらの世界に来た同じ日本人と知り合い?いや、直接は会っていないけど、面識?を持つ機会がありまして…。」

「え?!もしかしなくても、78代目賢王様ですかっ?!」

「あ、そうです。同郷同士ゆっくり話したいと言われて、開院記念から祝祭日までの連休泊まりで遊びにおいでとお誘いを受けたんです。で、友人、知人も一緒にと。」

「で、では行く先は王都、マジェストーラ城…?」

「そうですね。」


「わ、わ私やっぱり…。」


「ガルシアちゃん!歳は離れているけど誘うなら知り合って間もないけれど一緒に行くならガルシアちゃんがいいの。泊まりで緊張もするだろうけど、ルヴィ君と学院の先生達もいるから。お願い!一緒に来てください。」


「はぁ…わかりました。緊張して今夜から眠れなさそうですけど、ご一緒します。」

(ルヴァニレット様もお泊まり……。キャッ!どうしましょうどうしましょう。)

「良かった!ありがとうガルシアちゃん。」

両手をガシッと掴みブンブン降るアーヤ。

「い、いえ。で、ではそろそろ学院に行って来ます。」

「行ってらっしゃい!」


パタン…


シーン………………



しとやかお辞儀をしてから玄関を出ていったガルシアちゃん。



(ああ、見惚れた。お辞儀の仕方といい、私から見たら素でお嬢様だよね。女の子らしいというか。

ルヴィ君とか、シオンさんとかもホントどうやってあの気品を身につけるんだろ。



いや、こればかりはあれだ。環境とか身に付けようとしてつくものじゃなくて生まれ持った素質というものか。う~ん。本人しかわからない努力とかがあったりするんだろうか。



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