357 / 599
マジェストーラ国立魔法学院 編入
行こう!水の都セルリアンへ~騎竜との出会い5
しおりを挟む
「シャドはユーヤに関心を抱いているから仲良くなれるかもしれないな。ってなわけで、ユーヤにシャド、兄ちゃんにザックにでいいか?」
「はい。自分は大丈夫です。」
「構いません。」
「よし、鞍を先に取り付けちまおう。ユーヤは手綱をそのまま持っていてくれ。」
手際よく、ブルックはシャドとザックに鞍を取り付け、手綱も装着した。
(前にラナ先生の召喚した翼竜っていう竜よりも全然小さいけど、ダチョウ位の大きさはあるのかな。ああ、胸がドキドキする。)
「まずは竜と初対面の挨拶だな。名前を呼んでから頬あたりを撫でたら、竜が乗る相手を覚えるのに匂いを嗅ぐ間、好きにさせて待ってやってくれ。乗るのはそれからだ」
「わかりました。」
「はいっ!」
(まずは自己紹介だ、それからほっぺた触ってみて待つ。)
「はじめまして、シャド。僕はユーヤ。仲良くしてくれると嬉しい。触らせてもらってもいい?」
アーヤが話しかけている間、シャドは首を左右にカクカクと傾け、集中して聞き取るような様子である。
おずおずと、触れてもいいか聞きながらそっと触れようと慎重に距離を縮めるアーヤであったが、シャドは待ちきれないとばかりにアーヤの手に自らの横顔をヒタッと擦り付け触れさせた。
(わあ!鱗みたいな皮膚は蛇よりは硬くて厚い感じ。いい手触りだな。そして少しヒンヤリ。ああ、かっこいい。)
「ありがとう。次はシャドの番かな。はい、どうぞ。」
アーヤは両手をやや下に広げ、シャドの好きにさせようとじっと待つ。自分を知ってもらいたい、仲良くしたい気持ちが強く、竜が怖いという印象は受けなかった。
グルルル フシュー フン フン フシュー
(わっ、鼻息の風圧でカツラの前髪が浮く。ボシュッて風がきた。やっぱり匂いを嗅いで覚えるのかな。)
トスッ グルルル
(え?!うぉっと!)
シャドはアーヤの手、腕の匂いを嗅いでからもっと撫でてとばかりに鼻っ面を腹部に押し付けた。
唐突な頭突きならぬ鼻突きにより、ついヨロッと後退ったところをブルックに背中を支えられる。
「がはは。大丈夫か?ど突かれたな。しかし、薄っぺらいな。好き嫌いしないでしっかり食べないてと兄ちゃんみたいに大きくなれんぞ。シャドとは問題ないな。
お、兄ちゃんとザックも大丈夫だな。よし、ユーヤ乗ってみろ。シャドの横に立って鞍のここを掴んで、足はここに引っかけて上がるんだ。」
「はい。えーと、ここを掴んで足はここで。せーのっ…。」
(乗る。よいしょっ!)
「よし、乗ったな。兄ちゃんも乗れてるな。基本的には馬の時と似たようなものだが、走るときの揺れ方には違いがある。
竜は二足だから揺れは小刻みだが、馬よりも発達した筋力で一気に加速ができるのと、俊敏性にも長けている。
本気で走れば、かなりのスピードが出る。竜が頭を下げて走る時は加速する体勢だ。
そうなったら振り落とされないように頭を下げて乗り手も低姿勢で跨がって乗るのが基本だ。頭を上げて走る間は、乗り手も体を起こして普通に乗ってて大丈夫だ。
まずはこの辺をゆっくり歩いてみるぞ。曲がるときは手綱を左右に引いた方に曲がるからな。止まる時は徐々に左右同時に引けば止まる。わかったか?」
「わ、わかりました。」
「はい。」
「はい。自分は大丈夫です。」
「構いません。」
「よし、鞍を先に取り付けちまおう。ユーヤは手綱をそのまま持っていてくれ。」
手際よく、ブルックはシャドとザックに鞍を取り付け、手綱も装着した。
(前にラナ先生の召喚した翼竜っていう竜よりも全然小さいけど、ダチョウ位の大きさはあるのかな。ああ、胸がドキドキする。)
「まずは竜と初対面の挨拶だな。名前を呼んでから頬あたりを撫でたら、竜が乗る相手を覚えるのに匂いを嗅ぐ間、好きにさせて待ってやってくれ。乗るのはそれからだ」
「わかりました。」
「はいっ!」
(まずは自己紹介だ、それからほっぺた触ってみて待つ。)
「はじめまして、シャド。僕はユーヤ。仲良くしてくれると嬉しい。触らせてもらってもいい?」
アーヤが話しかけている間、シャドは首を左右にカクカクと傾け、集中して聞き取るような様子である。
おずおずと、触れてもいいか聞きながらそっと触れようと慎重に距離を縮めるアーヤであったが、シャドは待ちきれないとばかりにアーヤの手に自らの横顔をヒタッと擦り付け触れさせた。
(わあ!鱗みたいな皮膚は蛇よりは硬くて厚い感じ。いい手触りだな。そして少しヒンヤリ。ああ、かっこいい。)
「ありがとう。次はシャドの番かな。はい、どうぞ。」
アーヤは両手をやや下に広げ、シャドの好きにさせようとじっと待つ。自分を知ってもらいたい、仲良くしたい気持ちが強く、竜が怖いという印象は受けなかった。
グルルル フシュー フン フン フシュー
(わっ、鼻息の風圧でカツラの前髪が浮く。ボシュッて風がきた。やっぱり匂いを嗅いで覚えるのかな。)
トスッ グルルル
(え?!うぉっと!)
シャドはアーヤの手、腕の匂いを嗅いでからもっと撫でてとばかりに鼻っ面を腹部に押し付けた。
唐突な頭突きならぬ鼻突きにより、ついヨロッと後退ったところをブルックに背中を支えられる。
「がはは。大丈夫か?ど突かれたな。しかし、薄っぺらいな。好き嫌いしないでしっかり食べないてと兄ちゃんみたいに大きくなれんぞ。シャドとは問題ないな。
お、兄ちゃんとザックも大丈夫だな。よし、ユーヤ乗ってみろ。シャドの横に立って鞍のここを掴んで、足はここに引っかけて上がるんだ。」
「はい。えーと、ここを掴んで足はここで。せーのっ…。」
(乗る。よいしょっ!)
「よし、乗ったな。兄ちゃんも乗れてるな。基本的には馬の時と似たようなものだが、走るときの揺れ方には違いがある。
竜は二足だから揺れは小刻みだが、馬よりも発達した筋力で一気に加速ができるのと、俊敏性にも長けている。
本気で走れば、かなりのスピードが出る。竜が頭を下げて走る時は加速する体勢だ。
そうなったら振り落とされないように頭を下げて乗り手も低姿勢で跨がって乗るのが基本だ。頭を上げて走る間は、乗り手も体を起こして普通に乗ってて大丈夫だ。
まずはこの辺をゆっくり歩いてみるぞ。曲がるときは手綱を左右に引いた方に曲がるからな。止まる時は徐々に左右同時に引けば止まる。わかったか?」
「わ、わかりました。」
「はい。」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
535
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる