夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

到着!水の都セルリアン~観光開始11

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(お兄ーさーん、お会計頼みたいんですけど。何処どこに…あ、いた!こっち気づいた。良かった。ああ、お姉さん方はお呼びじゃないですからねー。)


「すみません、そこのお兄さん・・・・、お会計お願いします。」


「はい。只今ただいま、おうかがいします。」


「良かった。お兄さんが来てくれます。」


会計と聞いて男性店員は会計魔道具を持って、アーヤ達のテーブルにやって来た。魔道具といってもコンパクトに持ち運びができる大きさサイズで例えるなら駅員が電車内で切符を発券するのに使う機械と似たような大きさサイズである。


「現金か、カードどちらでお支払になさいますか?」

「カードで。」

「冷たいハシュお2つで600リル、水玉すいぎょくゼリーお2つで800リル、合計1400リルになります。カードをこちらの魔導石にかざしてください。」


「シオンさん、わ、僕も払います。折半しましょう。」

「大丈夫、気持ちだけありがとう。ここはお兄さんに任せなさい。」

(お会計の石に近づこうとしたのに、シオンさんが私の頭に片手をのせてナデナデされ、…腕の長さ分やんわりこれ以上進めない。)


ポワッ


「お支払が済みました。カード残高をご確認ください。」

「…大丈夫のようです。」

「ありがとうございました。」


「ごちそうさまでした。シオンさん。」

「どういたしまして。」


「あ、お兄さんにさっき頂いたあめも含めて全部おいしかったです。」


支払い後、アーヤも一言感想を伝えると男性店員はそれをきっかけにアーヤとエルシオンに向けて気になっていたことを話した。




「…あの、お客様方はもしかしてセルリアンの観光は初めてとお見受けしたのですが、マーラーの泉への観光馬車乗り場はご存じですか?」

「そういった馬車があることは聞いているのですが、実際にどこなのか場所は知らないので、乗り場はこれから探すところで。」


「そうでしたか。マーラーの泉への馬車乗り場はうちの店を出てすぐ左の路上なんです。」


(へえ、意外に近いんだ。ラッキー。)


「乗り場には、何か目印などはありますか?」


(バス停とか、タクシー乗り場みたいな標識とか?ポールみたいなのとかとか?う~ん、特に何も気づかなかったけど。)


「乗り場は、利用したい者が待つ場所で頭上辺りに待場玉まちばだまがありますからそれが目印です。」


(待場玉とな?どんなんですか?頭の高さくらいに浮いてる何かがある?!見たことない人でもわかりますかね。)

「わかりました、探す手間が省けました。ありがとうございました。」

「ご親切に、ありがとうございました。」

「いいえ。お伝えできて良かったです。あと、こちらをお使いください。」

(これって…。)


「もしかして、降っているんですか?」

「はい、先程から少し。明るいので時期に止む通り雨だと思いますが。」





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