夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

水の都セルリアン~湧水と水稀1

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「よ、良かった。解散してくれましたか。」


「まずは泉の近くに行こうか。」

「はい。私、勝手に水が豊かイコール大きな泉っていうイメージを持ってました。」

「ここにはとりあえずひとつだけのようだが、澄んだ気が満ちているこの泉はマジェストーラ国内でも有数の治癒効能があり、聖水と言われているらしい。誰でも飲んだり持ち帰ることができる。」


(泉の回りには青い花が多く咲いていてる花の形が少し菖蒲アヤメみたい。あっちに沢山人がいる。何をしてるんだろう?水汲みかな。)

「シオンさん、あっちで何をしてるんでしょうかね?」

「泉から直接汲むか、あっちは同じ湧水脈でも岩の間から流れる水のようだから立ったままで汲みやすいんだろう。」

「悪い症状があるわけじゃないけど、じゃあ私もひとくち飲んでみようかな。あ、でも手…。」

「待って、飲む前に両手を出して。」

「はい。」

エルシオンはその両手の中にアーヤの両手を重ね包むと精霊魔法の呪文を唱えた。

「精霊よその清らかな伊吹で我が手、我が手に触れるものを浄化したまえ。」


パアー


「はい、終わり。どうする?どちらの水を飲みたい?」


「浄化、ありがとうございます。立ったまま飲める方が飲みやすそうです。あっちでいいですか?」

「いいよ。」

湧水わきみずが流れる岩壁は大人3人が両手を広げたくらいはありそうな横に長く広がっており、水量に比例して様々な勢いで流れている。

その一角で小さな先客がはしゃぎながら水遊びをしていた。水溜まりを走ったり流れる水の掛け合いをする渋木が飛び交っている。


“やったな!”

“キャハハハ、冷たーい!わーっ!”


「地元の子ですかね?元気いっぱいで楽しそう。」




「この辺は木陰にもなっていて、水も流れてるせいか涼しいですね。動き回る子供には気温的に暑いくらいかも。岩の隙間から水鉄砲が何本も出ているようで遊びたくなるのもわかります。」

(自然にできた給水場兼、子供の遊び場だな。)


「あの辺りで飲もうか。」

「はい。」

肘上まで両手の袖をまくり上げ、手をチョロチョロ流れる水に触れてみる。

「わ、冷たっ!…いただきます。」

コクッコクッ

「おいしい…。」

(この水…。水稀にもわけてあげたい。飲むというよりは水浴びさせてあげたいような?人目があるから呼べないけど、水稀のいる所に水を届けられたらいいのになぁ。シオンさんなら何か思いついてくれるかな…。)


チラッ


アーヤがどうにか水稀に少しでも水浴びできないものか思案しながらエルシオンを見てみれば、片手でコクッっと喉が動いて飲んでいるところだった。


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