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マジェストーラ国立魔法学院 編入
閑話 転移の干渉者side***??? 1
しおりを挟む「ふぅ…。」
今回も嘆くモノを魔物にすることはできたが、まだまだ改良が必要と言える。
どの程度の戦闘力となるのか、本来ならば様子見に徹するはずが、介入するしかなかった。光の属性者を傭兵騎士団が連れて討伐することは今までも想定内であったのだが、まさかあの男があんなにも序盤から接触してこようとは予想していなかった。
結界が足枷となり、自由に動くことが叶わない魔物は傭兵や光属性者にやられ放題。そのまま総攻撃を受け、殲滅されるまでを静観するはずが、事態は封印の流れとなってしまい、アレを持っていかれては少々困ったことになる。
やむおえず、皆の視界を邪魔した隙に彼方に転移させることに成功した。
幾多の攻撃に紛れ、結界の破壊を試みたものの、全く歯が立たなかった。この国、マジェストーラ魔法学院の筆頭魔法講師の名は伊達ではないようだ。
やはり上が睨んだ通り、あの男は我々にとって厄介な存在となる。
しかし、今回は新たに報告すべき人物が増えた。その厄介な男と関わりがある二人だ。エルフの男ともう一人。白いタツノオトシネコを従える小柄な人物。
少年、もしくは少女か?二人とも学院の生徒の可能性が高い。
荒れ地に咲く強くも名など無い雑草の小花のように、ひっそりと、根強い意志で、何度でも再生する我らの存在は世に知られてはいない。
もし、知れたとしても何者にも我らの邪魔はさせはしない。
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