夢じゃなかった！？

マジェストーラ国立魔法学院 編入

水の都セルリアン～オグリス診療所7

「あの、きっと毛布とかタオルって沢山いりますよね？運ぶの手伝いますよ？」

騎鳥ダップルはダチョウ並の大きさサイズであり、それを覆うにはかなり必要と予測できた。それをこの小柄な少女一人が運ぶには大変に思えたのだ。

「いや、そこまでは。」

「アーヤの言う通り、遠慮は不要。処置の優先を。」

遠慮し、断りを入れようとしたオグリスだったが、エルシオンがアーヤの提案に賛成と後押しをしたことで、オグリスが頷うなずいた。

「ありがとうございます。シャナ、この際お言葉に甘えるとしよう。」

「うん！行ってくるね。ついて来てください。」

駆け足で進むシャナの後をエルシオンとアーヤも急ぎ移動した。

オグリスは誰も居なくなった診察室内で、ダップルの様子を再確認してから盛り上がった腹部を改める。


(やはり、急性の卵詰たまごづまりだ。落ち着きを取り戻した今なら、保温しながらマッサージをすることで正しく排卵を促せるぞ。)