夢じゃなかった!?

Rin’

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異世界転移前 準備

それぞれの思いを胸にside神

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まさか、管轄の座標に異空間の歪みができてしまうなんて。ついてない。自分のミスでもないのにわざわざ出向いて異変を確認してこいなんて全く…うんざりする。

しばらくして座標に到着した。異空間にはごく稀に、歪みの狭間に迷い混んでしまう存在がいるので、確認が必要なのはわかる。ただし、神だって忙しいし、なんの異常もないに限る。別に変わりはないか………ん?

微かに何か聞こえた?向こうか。


あれは………
?!ッ・・ワッ!!・・ギャワッ!!!

ちょっ。焦るな。落ち着け。呼んでいたのはおまえだな?霊魂の身でよくもまぁ…。
もう大丈夫だ。そっちの彼女はお前のおかげでまだ何とかなる。偉いぞ。よく守り続けたな。まずはお前の回復からだ。


さあ、霊魂の揺らぎがましになったし、色々聞かせてもらいたい。こちらとしては、彼女には訳あって詳しく話せない事情云々はあるが、できるだけ彼女の希望を叶える形で異世界転移に納得してもらわなければいけない。協力してくれるか?

ワン! ファサ…ファサ

よしよし。賢いな。助かる。手始めにお前の知る彼女について教えてくれ。



わかった。じゃあ彼女を起こすから、そこからは怖がらせないよう太郎が勧める話し方にしてみる。サポートよろしく 。

ワン♪ ファサ…ファサ


遠慮か謙虚なのか、綾子は欲がないようだ。もっと色々希望してくれていいのに。若返り、不老不死、いくらでも地球では不可能とされることを叶える機会なのに。



太郎、綾子…こんな形でしか力になれず、すまない。

さてと、本部に報告しに戻るか。
綾子には家族以外には心配掛けない記憶正。これは正規の緊急転移マニュアルに沿っていけばいい。
問題は太郎だ。転生もせず、死後転生を拒み転生先に大なり小なり波紋を広げる存在は、ペナルティが与えられる。だか、綾子の守護をしていたがために今回最悪のケースが免れたことを功績として報告し、なんとか次の転生先を選ぶ権利を申請してみるか。

確か綾子が行く先ともうひとつで転生すべき魂が届かなくて困った事態になってると下から報告があったな。レアレベルのアクシデントなだけに、すんなり可決されそうだ。

個人的優遇はしてはいけないとわかっているし、今まで一度だってしたことはなかった。
何だか不思議と気にかけたくなる存在だ。自分から仕事を増やすなんて……ハハッ…どうかしてる。

まあ…たまには、いいか。



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