46 / 599
エスリアール国 出会い
緊張の自己紹介1
しおりを挟む
言いにくかっただろう前世の話を聞いてからは、昨日までのシオン兄さん呼びよりも素直にお兄ちゃんと言えるし、思えるようになった。
もと、優季お兄ちゃん。今はシオンさんでどちらも私のお兄ちゃん。面と向かってお兄ちゃんと言うのは嬉しさと照れが入り交じる。
集会場での自己紹介について頭の中でシュミレーションしておく。
お兄ちゃんの言いつけはトラウマにもなったが、今思い出せば私の為にやったことなので
納得している。
やはり、公共の建物らしき集会場は大きいツリーにあった。
「裏口から行こう。」
「うん。」
「集会場と言っても、前世で言えば文化センターみたいな所かな。信託者に新しい神託があれば、集まって知らせたり、祭りの打ち合わせや村の交流場所のような感じだよ。」
「へぇー、なんとなくわかったかも。」
「沢山の前で話すけど、緊張してる?」
「緊張…はしてるけど、仕事で百数十人以上を相手に一人で話したり、学生の時、歌ったりしたことあるから少しは免疫があるるかも。」
最近は、行事の余興でなりきり歌手として握手しながら一人で歌った。なかなか好評でよかった。翌日両足がスッゴク筋肉痛になった…。
恐ろしい中腰握手のスクワット効果。
学生の頃は、中学合唱部のコンクールや発表会で、パートはソプラノ。ミュージカル風な劇では主役のダブルキャストを三年の部長と、一年の私 でソロパートを歌ったことがあった。よく、やったな私。
ソロは大変だけど、やりがいも感じたし、ステージで歌うのも普段の鼻歌もカラオケ、どれをとっても楽しい。歌うことは好きだ。
「私の妹は頼もしいね。」
「そう?ふふふ。」
「でも、一番はやっぱりお兄ちゃんがそばにいてくれるってわかったからかな。心強いよ。」にこり。
「…そう。はぁー」…心配だ。
「何でため息?むー。ちゃんとできるし。」少しムッ
「いや、その事じゃない。考えごと。」
「真名さえ気をつけてくれれば、綾子らしい、挨拶と自己紹介でいいよ。」
「うん、癖で本名を言わないようにする。」
「よろしい。さあ、この向こうだ」
集会場は、びっしり大人から子供までキラキラエルフさん方が集まっていた。
皆さん、お美しい。ルピナスさんが手を振って微笑んでくれてる。デュカーレ一家の皆様を発見。私も笑い返すことができる位、気持ちにはまだ余裕がある。
ステージとまでは言わないけれど、段差がある台の上で村長さんが挨拶をする。
「…ごほん、皆、よく集まってくれたのぅ。神託で既に知る者も多く吉兆について最近話題となっていたが、先日、素晴らしい七色の朝光という吉兆と共に異界から迷客が現れた。」
「この村を代表する神託者エルシオンが保護し、我がデュカーレ家にて滞在頂いておる。では、紹介しようかの。エルシオン、迷客アーヤさんをこちらに。」
お兄ちゃんの後ろをついて行こうとしたら、流れるような優雅さで左手をとられ、腰に手を添えられてまるでこれからダンスホールの中心まで移動するような足取りで案内された。
公衆の面前で、この歩き方はいいの?!
私、お姫様じゃないし、偉そうに見られない?大丈夫なの?お兄ちゃん!?
ハラハラ緊張してしまい、お兄ちゃんを見上げても、ん?と微笑んで、どこ吹く風。
はぁ、もう…いいです。
もと、優季お兄ちゃん。今はシオンさんでどちらも私のお兄ちゃん。面と向かってお兄ちゃんと言うのは嬉しさと照れが入り交じる。
集会場での自己紹介について頭の中でシュミレーションしておく。
お兄ちゃんの言いつけはトラウマにもなったが、今思い出せば私の為にやったことなので
納得している。
やはり、公共の建物らしき集会場は大きいツリーにあった。
「裏口から行こう。」
「うん。」
「集会場と言っても、前世で言えば文化センターみたいな所かな。信託者に新しい神託があれば、集まって知らせたり、祭りの打ち合わせや村の交流場所のような感じだよ。」
「へぇー、なんとなくわかったかも。」
「沢山の前で話すけど、緊張してる?」
「緊張…はしてるけど、仕事で百数十人以上を相手に一人で話したり、学生の時、歌ったりしたことあるから少しは免疫があるるかも。」
最近は、行事の余興でなりきり歌手として握手しながら一人で歌った。なかなか好評でよかった。翌日両足がスッゴク筋肉痛になった…。
恐ろしい中腰握手のスクワット効果。
学生の頃は、中学合唱部のコンクールや発表会で、パートはソプラノ。ミュージカル風な劇では主役のダブルキャストを三年の部長と、一年の私 でソロパートを歌ったことがあった。よく、やったな私。
ソロは大変だけど、やりがいも感じたし、ステージで歌うのも普段の鼻歌もカラオケ、どれをとっても楽しい。歌うことは好きだ。
「私の妹は頼もしいね。」
「そう?ふふふ。」
「でも、一番はやっぱりお兄ちゃんがそばにいてくれるってわかったからかな。心強いよ。」にこり。
「…そう。はぁー」…心配だ。
「何でため息?むー。ちゃんとできるし。」少しムッ
「いや、その事じゃない。考えごと。」
「真名さえ気をつけてくれれば、綾子らしい、挨拶と自己紹介でいいよ。」
「うん、癖で本名を言わないようにする。」
「よろしい。さあ、この向こうだ」
集会場は、びっしり大人から子供までキラキラエルフさん方が集まっていた。
皆さん、お美しい。ルピナスさんが手を振って微笑んでくれてる。デュカーレ一家の皆様を発見。私も笑い返すことができる位、気持ちにはまだ余裕がある。
ステージとまでは言わないけれど、段差がある台の上で村長さんが挨拶をする。
「…ごほん、皆、よく集まってくれたのぅ。神託で既に知る者も多く吉兆について最近話題となっていたが、先日、素晴らしい七色の朝光という吉兆と共に異界から迷客が現れた。」
「この村を代表する神託者エルシオンが保護し、我がデュカーレ家にて滞在頂いておる。では、紹介しようかの。エルシオン、迷客アーヤさんをこちらに。」
お兄ちゃんの後ろをついて行こうとしたら、流れるような優雅さで左手をとられ、腰に手を添えられてまるでこれからダンスホールの中心まで移動するような足取りで案内された。
公衆の面前で、この歩き方はいいの?!
私、お姫様じゃないし、偉そうに見られない?大丈夫なの?お兄ちゃん!?
ハラハラ緊張してしまい、お兄ちゃんを見上げても、ん?と微笑んで、どこ吹く風。
はぁ、もう…いいです。
0
あなたにおすすめの小説
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、俺は必死についていった。
だけど、自分には何もできないと思っていた。
それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。
だけどある日、彼らは言った。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。
俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」
そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろう・カクヨムでも同時連載中です◇
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる